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タッチダウン


 リック・バーマン制作の実写版アメリカSFテレビドラマ「Star Trek:Enterprise」の第十話「Fortunate Son」より、倉庫でキャッチボールをする船長と副長です。長さ約100メートルの倉庫の中でラグビーボールを投げています。


 片手で軽々と100メートルもボールを投げています。「地球ならヒーローだ!!」と会話をしています。ここは低重力の宇宙貨物船の貨物室なのです。10光年離れた鉱山星と地球をワープ1.8で往復しています。


 片道10光年を光の2倍の早さで移動すると5年かかります。往復で10年・・ 航行中に子供が生まれて大きくなります。この時代には「オレは貨物船育ち」という感じで出身地を紹介するみたいです。


 宇宙で出会った他の船の船員と食堂でお食事中。二人とも貨物船育ちで会話が盛り上がります。どの星域のどの貿易ルートか、お互い情報交換しています。普段は家族のような船員と自給自足的な日々を過ごしています。


 航海は退屈ではありません・・ 宇宙海賊に襲われます。この宇宙輸送船は防御シールドとプラズマ兵器を装備しています。この宇宙貨物船のワープ航行は特異点型ではなく亜空間リニア型のようです。なのでワープ中も安全ではありません。


 二隻の宇宙海賊船に襲われてワープ航行が中断し通常空間に戻ります。1個約100メートルのコンテナを4個づつ両舷で8個積載しています。先頭に居住デッキがあるので、この宇宙貨物船は全長500メートルぐらいであると推測されます。


 こちらは小惑星帯にある宇宙海賊のアジトです。この時代のエネルギー源は反物質です。物質&反物質エンジンの必需品が「ダイリチウム」です。この宇宙貨物船はそのダイリチウムを運搬しています。我々の社会で言うウランみたいなものでしょうか、


 宇宙海賊さんが乗り込んできました。「ダイリチウムをよこせ!」ウランと同様、体積は小さいようです。なので小型宇宙船でも運搬できます。スーツケース1個分で5年間ぐらいリアクター(原子炉みたいなもの)が無補給で稼働すると推測されます。


 銀河ワープ巡洋艦が駆けつけ宇宙海賊を追っ払ってくれました。この銀河ワープ巡洋艦はワープ5で超光速航行ができます。光の12倍のスピードが出せます。この物語の世界観ではワープ10が速度無限大になる設定です。理論上ワープ10は無理です。この話は別の機会にします。


 宇宙貨物船の船尾にワープエンジンが搭載されています。ここからコロイド状の素粒子が放出されて、よくわかんないですが亜空間を超光速で航行できるらしいです。大量の電力が必要なので船体中央にある物質&反物質リアクターで発電しています。


 たった10光年の移動に5年もかかるようでは遅いですね・・・ もっと早く移動できる乗り物が欲しいところです。ご購読ありがとうございます。

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