パーキンソン病 少しずつ減薬すれば良くなる!
今回の本は「パーキンソン病 少しずつ減薬すれば良くなる!」
神経難病の薬って作用や副作用も多くて、何より機序が難しいんですよね…。
そんな方にとっては救世主のような書籍です。
それでは参りましょう。
1.手に取ったキッカケは?
この本は地元から3つ隣の駅の大きな本屋さんで見つけました。
その時は特に探しているものもなくプラプラと本を見ていました。そこで飛び込んできた、真っ黄色な本!奇抜や…
奇抜な色と言えば、理学療法士である森岡周先生の本が思いつきますね笑(知ってる人は知っている)しかし、それにも負けない、黄色い本。
そして、内容はパーキンソン病の薬に関するもの。かなりニッチな分野ではあるものの、一定のニーズはある!そう確信した本でした。
パーキンソン病の本はタイトルが難しいもの、一般の方向けに分かりやすく書かれているものとに分かれています。そして内容も驚くほどに極端である事が難点。
その点、この本は薬の話に絞って書かれているとひと目で分かりますね!
ここが決め手のポイント!
見つけた後はすぐさま手に取り、パラパラと中身を見てみました。著者の中坂義邦さんは神奈川で神経内科を中心としたクリニックをされており、中でも減薬に重きをおいて治療されています。
書籍の中の色使いは表紙のような派手さはなく、赤と黒で統一されており、重要な部分は見やすくなっています。ここもポイント!
まとめるとこの本を手に取るキッカケは
✅薬の話に絞られていること
✅色の統一により、読みやすくなっている
※読んだ内容はTwitterやInstagramに要約として投稿しています。
2.読み終えた後に思ったこと
一言で感想を伝えるなら「勉強になった」けど、1回じゃ分からなかった。
なのでこの本は教科書のように使うことをオススメします。
困ったときに開く本であり、常に手元に置いておく本。何度も読み返して、知識を深めていくのに役立ちます。
私も日頃から神経難病の方と関わる機会があり、薬の知識はそこそこ勉強しています。しかし、どうしても専門書となると言葉が堅く、頭に入りにくい印象があります。
この本はそんな薬の知識に対するハードルを下げてくれました。また説明も丁寧で、初学者にも分かりやすく、手軽に勉強が始められます。
そしてなんと、中坂さんは「認知症何でもTV 」というYouTubeチャンネルにもゲストとしてお話をされています。優しい口調です。よかったらご覧になって下さいね!
3.この本をオススメしたい人
まず進めたいのはコメディカル!
薬剤師、看護師、療法士(理学、作業、言語聴覚)などの直接、神経難病の患者さんに関わりを持つ人。
それはパーキンソンの症状なのか、薬による副作用なのか。これらを一緒と考えずに、医師にも意見できるような知識を持った医療従事者が必要です。
私たちは専門職であり、現場において主従関係はありません。1人の方に共通の知識を持って議論しながら対応できれば、医療の質は大きく向上すると思います。
まずはコメディカルである私たちから、薬について発信できるようなスキルを持ちましょう!
特にセラピストは薬は独学で勉強する必要があるので、手元に置いておく一冊。