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人助けができないワタシ
突然ですが、みなさんは、「人助け」できますか?
街中でモノを落とした人がいた時、困っているお年寄りの方がいた時、どうしても声をかける勇気が出ず、立ちすくんでしまう。
代わりに他の人が声をかけているのを見たり、友人がスマートに人助けをしているのをみて、何もできない自分の弱さに辟易している。
人助けをするどころか、自分が嫌いになる。
まあ、自分の場合、そもそも知らない人に話しかけることが苦手で、人助けなんて文化部が富士山登頂を果たすくらい高いハードルなのだが…
(ちなみに、お店の店員さんに話しかけるために一息つかないといけないほど話しかけるのに勇気がいる。)
そんな自分が、唯一勇気を出せる場所に気づいてしまった。
先日、こんな出来事があった。
アルバイト中に、ベビーカーを抱えて、階段を上ろうとしている女性がいた。「行けるか、、?いや、無理かな。」という声が聞こえてきそうなほど、ベビーカーを持ち上げて、階段を見ては、ベビーカーを下ろしていた。
私は、知らない人に話しかける前にいつもしていた、ひとまず落ち着くことや勇気を出すことなんか忘れて、「大丈夫ですか?あちらにエレベーターございますよ。」と声をかけていた。
自分でもびっくりした。え、私って声かけられたのか。と思った。
この話には続きがあって、実はこのベビーカーを抱えていた女性は、私と同じスタッフさんで、お客様のベビーカーを運ぼうとしていただけだった。もちろんエレベーターの存在も知っているわけで。
でもなぜだか、恥ずかしさもなく、結果としてなにも助けることはできていないのに「ありがとう」と言ってもらえたことがただただ嬉しかった。
その日は一日中、その時の出来事と人助けについて考えていて、あることに気が付いた。
私は、なぜ、勇気を出さなくても声をかけられたのか。なんでいつもは声をかけることすらできないのか。
いつもとの違いは、スタッフという肩書を背負っているということ。
私なんかが、声をかけるなんて。私なんかが人助けをするなんて。
そういう考えが、自分がスタッフである間は、消え去っていた。
スタッフなんだから、声かけてもいいよな、人助けしても変じゃないよな。
と思えたのだ。
人助け。もちろんできたらいいのだろうが、無理してすることでもない。
そう思っているが、結局人助けできない自分に傷ついていても、困っている人を助けたいのではなくて、この行動の中に、自分がどうみられているかばかり考えてしまう自分がいる。つくづく偽善者なのかもと思ってしまった出来事だった。
このnoteを書き始めた時は、「人助け」が出来るようになった自分!とポジティブに締めようと思っていたのにネガティブになってしまった。反省。
読んでいただきありがとうございます。
自分が経験した出来事や、エピソードを人に伝えるのってすごく難しくて、苦手意識すらあります…書くより話すことの方が苦手。
だけど、こんな風に少しずつ書き記していって、苦手意識を払拭したい。
普段のつぶやき、思ったことを少しずつ綴っていければと思ってます。