自由軒の混ぜカレー
昭和の大阪人のカレーといえば、「難波自由軒本店」と「本町自由軒」の混ぜカレーが頭をよぎる。
食べ盛りの男子二人を抱えていた頃の我が家では、住まいするエリア上「難波自由軒本店」よりも船場センター内の「本町自由軒」へ行く機会が多かった。
当時そこでは「難波自由軒本店」の混ぜカレー『現 名物カレー』を『インディアンカレー』と言った。子供が成長し、全く行かなくなったので「本町自由軒」をNETで調べてみると
『おや?「本町自由軒」はなくて「せんば自由軒」になっている?』
そこで「難波自由軒本店」のHPへ飛ぶ。
どうやら「難波自由軒本店」では「本町自由軒」は認めているが「せんば自由軒」は別物だと表示してあり、方や「せんば自由軒」の表示では「本町自由軒→せんば自由軒」へと変遷、今の形となっているようだ。
憶測でモノを言うのはどうかとは思うのだが、どうやら「難波自由軒本店」は長男スジで歴史を重ね、「船場自由軒」は次男さんの系統であるように思う。
ちなみに「せんば自由軒」のHPの歴史案内では、大阪各地〈兄弟姉妹さんたちの暖簾分けか?)でのレトロな自由軒ポスターがたくさん載っており、「難波自由軒本店」のHPとちょっと違う。何度も言うが、あくまでも私の憶測であることをここでシツコク明示しておく。そのあたりの蘊蓄が各HPに載っているので、考証するのもスリリング(笑)。
で、私たちの食べていたインディアンカレーの続きだが・・・
織田作之助の『夫婦善哉』に出てくる「難波自由軒本店」の混ぜカレー(現 名物カレー)と同じ、ご飯にカレーを混ぜて丸いお皿にこんもり丸く盛り、真ん中を少し凹ませて生卵をぽとりと落としたもの。これにソースをかけて食べる。私は生卵が苦手なので、いつも卵抜きで注文。
近頃のスパイスの効いた複雑な味のカレーも美味だけど、件の〈混ぜカレー〉に昔ながらのソースをかけたほん素朴な風味が忘れられない。
先日UPした「千日前いづもや」の『まむし』で、鰻のタレをまぶしたご飯から連想し、そう言や、カレーを混ぜた『インディアンカレー(名物カレー)』があったなぁと想い出したのである。
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「難波自由軒本店」
「せんば自由軒」
ータイトル画像は「せんば自由軒」のTOPページより拝借ー
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