72-25候 螳螂生(かまきりしょうず)
夏 芒種 24節気72-25候 螳螂生(かまきりしょうず)
子供の頃、野っ原ではイヤというほどのカマキリの卵を見つけたものだった。その時はなんとも思わず見過ごしたものだったが、バルコニーの住人たちが増えるたびに、様々な病害虫に悩まされるようになり、カマキリ効果を試したく手に入れたくなったが、この街中ではカマキリなど手に入らないので諦めていた。
「カマキリの卵が孵ったので要りませんか?」
田舎で子供がとってきたと、近所のFB友からメールが入り、急ぎ、喜んでいただきに行く。それは、なんとも弱っちい頼りなさげなものだった。前日に孵ったとかで、何を食べさせればいいのかわからず、小さなお菓子の紙箱の中でウジョウジョしていた。
知識のない私は、いただいたカマキリの赤ちゃんたちをバルコニーの草原にそっと置いた。が、よくよく考えれば、アリやダンゴムシたちのエサになるのでは?もう少し大きくして放った方が良くはなかったか?
慌てて探したけれど、どこへ行ったかわからず、そのまま行方不明になってしまった。かわいそうに・・・残酷なことをしてしまった。
螳螂生(かまきりしょうず)
この時期になると心が痛むようになった。
2024年6月5日(水)【旧暦 卯月29日】
(野暮用続きで遅れてのアップになりました)