赤本が先か、検定試験の過去問が先か。
アクセスありがとうございます。未経験から2024年の登録日本語教員試験と日本語教育能力検定試験に1発で合格した記録をnoteに残しております。今回は日本語教育能力検定試験や、登録日本語教員試験合格に向けて最初に取り組むべきは「過去問」なのか「赤本」なのかについて書きたいと思います。この手の試験対策って先に過去問やりなさい!!って言う方多いじゃないですか。それに対する私の持ち論を書きたいと思います。
0.このテーマでnoteを書こうと思った理由
試験の直前に過去問解説やyoutubeで有名な「はま先生」のコンテンツを沢山使って勉強しました。現在タイでご活躍されていらっしゃるようで、たまにタイ語で例文が登場することもあり。以前タイに住んでいた私にとっては毎回クスッとなって嬉しかったです。(私はタイ語は初級レベルで終わってしまいましたが…いつかまたやりたい)
はま先生のサイトをご覧になった方ならお分かりだと思うのですが、はま先生はともかくまずは過去問からやるように提唱してらっしゃる方なんですよね。はま先生はご存知の方も多いかと思うのですが、日本語教師になる以前に弁護士の試験に合格した方でもあります。そんな素晴らしい経歴の方が「ともかく過去問を解きなさい。ゴールを知りなさい。過去問を教科書にしなさい。」と熱弁していらっしゃるんです。
なんかもう…こんだけ言われたらとっとと過去問解かないと試験直前になって後悔するんじゃないかと焦るじゃないですか。日本語教師界のみならず、他の資格試験合格ノウハウ本やら対策サイトでもでもよく書かれていることですよね…過去問を先にやりなさいと。
そうしないと絶対受からないなんてことはないです。2023年の年末に赤本を手に入れた私ですが、一方ではじめて過去問を開いたのは8月。試験2ヶ月前です。赤本が先か過去問が先かなんて人それぞれだよ、とお伝えしたくこのnoteを書いています。
1.念のため定義
赤本とは…日本語教育教科書 日本語教育能力検定試験 完全攻略ガイド 第5版(ヒューマンアカデミー著)
過去問とは…日本語教育能力検定試験の過去問
です。登録日本語教員試験の過去問というのは存在しません。2024年度が初めての試験だったということと、登録日本語教員試験は将来CBTテスト(コンピュータを利用して実施する試験。この名称自体が試験に出ます!!)になる計画があると聞いており、その影響で今後も過去問というものを公開していかない方針かと思われます。
2.過去問から始めるのが向いている人
過去に日本語教師になる勉強をしたことがある人
過去に難関な資格試験に合格した経験がある人
赤本が分厚すぎて開く気すらしない人
はっきり言って上記に該当する方は、過去問から初めても問題ないんじゃないかなと思います。
例えば英検を受けたい時に、まず過去問から解くっていうのは有効だと思
うんですよね。何故なら英検を受けたいと思った時点で何かしら英語の学習歴がある人がほとんどだからです。問題の傾向を知る、自分に足りないものを知る、ゴールを知る。そこから逆算して単語からやるのか文法からやるのかリスニングからやるのか分析するのは可能だと思うんです。
それから過去に難易度の高い資格試験に合格した成功体験がある人は、経験値からある程度の勘が働きますよね。この試験は前の試験よりキツい感じがするなとか、そんなに難しくはないけど問題量が多いから急いで解かないと間に言わないなとか。ゴールと自分の今の位置関係が「何となく」自分で把握できる方です。ともかく過去問を解いてみて分析と学習計画が自分なりに立てられるなら、過去問を先にやるメリットは充分にあると考えます。
それから赤本自体分厚くて、そもそもやる気が出ないという方も中にはいらっしゃいますよね笑 過去問からやらないと危機感が出ないという人もまずは現状を知るという意味ではいいのではないでしょうか。
3.赤本から始めた方がいい人
完全初学者の人
難関な試験に合格した経験が少ない人
勉強自体久しぶりな人
は赤本から始めることを強くお勧めします。
だって過去問だって1年分購入すると1,500円くらいしますよ!?初学者がいきなり過去問解いても意味不明じゃないですか。最初に解いた問題って頭の中に何となく残ってしまうし、貴重な1年分を使ってしまったと思うともったいないです…笑
過去問をいきなり解いて⇒そのあとどうするかの分析や、今後の具体的なアクションが立てられる自信がない人は、さっさと赤本開きましょう!
ちなみに私の難関な試験の合格経験は大学入試(過去の話すぎるわ)と、以前IT業界に勤めていたので基本情報技術者試験などかなと思います。基本情報技術者試験を受けたのももう10年以上前の話。
子供が生まれてから語学以外の勉強をまともにしてないんですよね。。大学ではコミュニケーション学も勉強したことが実はあるのですが、日本語教師の赤本に知ってる理論のうち大学で習ったことがあるのは2-3個くらいかなというほぼ初学者状態でした。
なので私は赤本から入りました。
5.まとめ
【過去問から始めるのが向いている人】
過去問を解くことでゴールを把握し、現状の立ち位置と今後のスケジュールやアクションを具体的に立案できる人。
【赤本から始めたほうがいい人】
初学者の人、久しぶりに勉強する人。
それから世の中に色んな勉強法、必勝法など溢れていますが、自分に合った勉強法を見つけるのが1番です。一般的な正解なんてありません。「自分に合っているか」どうかがその方にとっての正解ですから。
試験にも頻出ワードですが自律学習(学習者オートノミー)が合格の鍵です。
最後までお読みいただきありがとうございました。