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日本語教師に興味を持った&日本語教員試験受験のきっかけ

こんにちは。
未経験から2024年の登録日本語教員試験と日本語教育能力検定試験に合格した記録をnoteに残しております。
今回は今までの人生で日本語を教えるという機会に携わったことの全くない私が、なぜ登録日本語教員試験を受けようと思ったのかを書きたいと思います。

1.ハードロックダウン中にベトナム人のやさしさに触れた2021年

私は夫の海外駐在で、2017年からベトナムのホーチミンに在住していました。
2020年から2022年の前半くらいまでは新型コロナウイルスに人生が翻弄された期間でした…。
その期間とても日本に一時帰国できるような状況ではなかったので日本のことは私はわかりませんが、きっと日本も日々大変だったと思います。
が。ベトナムのコロナ対応、めちゃくちゃえげつなかったです。。。
断続的に続く子供たちの幼稚園の休園(最長9か月連続)、外出禁止令、外国人も含めたコロナ陽性者のあぶり出し、軍による生活必需品の有償配給などなど。新型コロナウイルスという未知の病に感染することよりも、社会主義の国でいろんなことが矢継ぎ早に決まっていく、自分の行動が制限されていくことに恐怖を感じました。
そんな中通行禁止の道路をたくさん潜り抜けて我が家にデリバリーしてくださるシッパーの方や、親切に対応してくださるレジデンスのスタッフの皆さん(スタッフさんたちもハードロックダウン中は泊まり込みだったな)など、たくさんの周りのベトナム人の皆さんが私たちの生活を支えてくれました。
私が逆の立場だったらどう思うかな…日本で仕事していて感染症が広がっていたら在日外国人に優しく接する精神的余裕はもしかしたら無かったんじゃないかなと思います。
ロックダウンはつらかったけど、マイノリティである私たちを支えてくださったベトナム人の皆さんに心の底から感謝の気持ちを抱きました

それと、海外で生活するのに現地の言葉が分からないことへの恐怖も感じました。ベトナム語で発せられた情報が英語や日本語になって手元に届くまでにはやはりタイムラグが発生してしまう。明日から外出禁止になるという情報を手に入れて慌てて食材の買い出しに出るころには、すでにほかの人に買い占められて何もかも売り切れになってしまっているのです。ほかの言語が分かれば目の前の情報量がずいぶん変わるんだなと感じる貴重な経験になりました。

2.日本語を教えることに興味を持ち始めた2022年

ロックダウンなどの規制がだいぶ薄れてきた2022年。先述の2021年の様々な経験から、ベトナム人の友達が欲しいなと思うようになりました。
私にはすでに何人かベトナム人のお友達がいるのですが、ご主人が日本人でお子さんは日本とベトナムのハーフ。子供を同じ幼稚園に通わせていたりして交流があるという方が多かったです。そして彼女たちは日本語がとっても上手…!ベトナム語がほとんどしゃべれない私のために日本語で合わせてくれていることに申し訳ないという気持ちを抱きつつ(…も全力で仲良くさせてもらったけど)、ほかのコミュニティでもっと私がベトナム人に寄せる形で、ベトナム人の友達が欲しいと思うようになりました。
具体的にはランゲージエクスチェンジがいいかなー、と思っていました。私が日本語を教える代わりにベトナム人からベトナム語を教わる。
ただこれはあれこれ調べたり考えたりしているうちに、夫が次の国への内示が出てしまいました…。もっと早く行動に移しておけばよかったなと思い、次の都市バンコクへの引っ越し準備をしながら書いた日記に「日本語教師という職業に興味がある」と書いた記憶があります。

なんとなくネットで情報収集していて、そのうち(具体的にいつなのかはおぼろげ)日本語教師が国家資格化されるという情報も目にしていました。ただ海外にいる間は日本に一時帰国して受験するのはとてもハードルが高いなとあきらめ、国家資格化のことはすっかり忘れていました…。

3.突然決まった本帰国。それがすべての始まりだった2023年末

2023年4月から2か国目、タイのバンコクで生活を始めました。
ベトナムに6年住んだのでタイもそれくらい駐在するだろうなと思いこんでいたのですが…
2023年12月。ようやくタイでの生活に慣れてきたかなと思っていた矢先に突然本帰国の話が降ってきました。
合計7年間の海外生活。日本に戻ってから私はどうやって生きていこうかな…と思ったとき、自分が日本語教師に興味があったことを思い出しました。
そしてバンコクにある「LSEアカデミー」がしょっちゅう無料セミナーを行っているようだったので、近所だし話だけでも聞いてみようかなと思いつきました。
LSEアカデミーはバンコクに住む方が日本語教育能力検定試験合格することを目標として試験対策講座を行っている教室で、10年以上の歴史があるようでした。バンコク在住の日本人向けのフリーペーパーにいつも広告を載せていたので、存在は以前から知っていました。
無料セミナーでお話を伺ってみると国家資格化するのが2024年からで試験が11月だというではありませんか。
え、来年から国家資格化??それなら受けられるじゃん。
偶然(を通り越して運命?!)を感じずにいられませんでした。
そして2024年の登録日本語教員試験対策コースが2023年11月からすでに開講していること、今からであればオンデマンドを見て追いつくことができること、本帰国してもオンデマンドで授業を見て学習できることを教えて頂き、無料セミナーを受けたその日に申込書を持って再度LSEアカデミーの教室へ走るのでした…。

4.まとめ

というわけで、私は海外生活を生き抜くうえで現地の友達やローカル情報を増やしたいという理由で日本語教師に興味を持ち始めました。
そして何よりも、自分が海外でマイノリティになるという経験をしたことから、逆に日本で生活したり日本に興味を持ってくださっている世界の方に対して、今度は私が支援する側になりたいと思いました。

試験を受けることにしたのは本当にタイミングがすべてでした。
受けられるから受けた」というのが結論です。
それにしてもタイミングって特に大人になると大事だよな…と思います。
夫と同居できている。(単身赴任の可能性だってあるし)
私の両親が電車で30分くらいの距離に住んでいる。病気もしていない。
子供ももう赤ちゃんではないから夫や両親に1日くらいなら預けられるし、
受験や何かの大会などで忙しいという時期ではない。
海外在住で私がしばらく仕事をしていなかったため、勉強に集中できる環境にあった。
こんなにラッキーが重なるの、なかなかないよな…と思います。


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