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きみがいてくれてよかった
かぼちゃが本当にすきです。皆に呆られてしまうほどに。ずんぐり、さわると無骨でゴツゴツした皮、その中に鮮やかにあたたかいオレンジ色。
いつも八百屋さんでその愛らしい姿をさがします。かぼちゃは皮がきいろく、皮と身の境目がくっきりとしているものがおいしいのだと、いつかおそわりました。
どうやってたべるのかというと、いつもはそのままシンプルに、レンジや圧力鍋で加熱しほくほくしたところを、熱々のうちにいただきます。マヨネーズをつけてもいい。おいしいかぼちゃは、これだけでおいしい。おいしいかぼちゃは、できるだけ、そのままで食べたい。
でももし微妙なかぼちゃにあなたが出会ったならば、それはとても喜ばしいこと。おちこむどころか、こころでガッツポーズをしましょう。かぼちゃのケーキをつくることができるからです。おいしいかぼちゃは、ケーキにするなんてもったいない けれど、おいしくないかぼちゃなら、こころ残りなくケーキにできます。
なんだか水っぽかったり、あまり甘くない、少し残念なかぼちゃ。スープにしても、おいしいか不安になってしまうような、ぼやけた味。
これからご紹介するものは、そんなかぼちゃたちが、魔法をかけたみたいにおいしくなる、ケーキのレシピ。
かぼちゃとはちみつのしっとりした生地の中に、ザクザクと惜しげなく入れたアーモンドがこうばしく、それはちいさく歓声を上げてしまいそうになるほどの素敵なおいしさです。
スープにしてもおいしいのかどうか不安だったようなかぼちゃでも、こんなにもみちがえるのかと、毎回すこし驚きます。
こんなにおいしくたべることができるのなら、きみがいてくれて、ほんとうによかった。
おいしいかぼちゃにも、おいしくないかぼちゃにも、心の底からそう思うことができるのです。
どちらも愛したい。
下準備
オーブンを170度に余熱します
アーモンドを包丁で刻んでおきます
材料
・かぼちゃ200~300g(少ないほどケーキらしく、多いほどやわらかく、プディングのようにもっちりとした食感になります。自分のお気に入りの量をみつけましょう)
・ホットケーキミックス100g
アーモンド(包丁で刻む)…2つかみ〜たっぷり
・たまご2つ
・はちみつ50g(お砂糖でも)
・オリーヴオイル大さじ4杯
・塩
※お好みで、トッピング用のナッツ
①かぼちゃをレンジで加熱して、フォークで皮ごとつぶします。
②かぼちゃ、小麦粉、アーモンド以外を全てボウルに入れ、泡立て器でよくまぜます。
③②に、①とホットケーキミックス、アーモンドをどさっと入れて、ゴムべらで粉気がなくなるまでまぜます。
④パウンド型などに入れ、お好みで上にもアーモンドをちらし、予熱しておいた170度のオーブンで45分焼きます。
アーモンドを刻むのはすこし大変ですが、がんばりましょう。刻んでいれるほど、こうばしいカリカリの部分が増えて、とてもおいしくなります。
おまけ
ゴマでもつくってみました。これまた、素朴なおいしさです。
ああ今もまだ、こうばしく素敵なかおりが部屋じゅうに立ちこめている。