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【アメリカ駐在】NY州、子供の習い事事情。

日本と同様にアメリカのニューヨーク州でも子供の習い事産業は大変盛んである。日本でも人気の水泳、ピアノ、サッカー、ダンスなどはもちろんのこと、アメリカならではだなというところでいくと、アメリカンフットボールやラクロス、アイスホッケー、乗馬なども人気である。日本で人気のサッカーはアメリカだと男の子ももちろんだが、女の子にも大変人気である。
習い事産業は大変盛んだと最初に書いたが、教育意識が高い富裕層の家庭の子供だと、月曜日→プログラミングとアメリカンフットボール、火曜→ラクロスとピアノ、水曜→アメリカンフットボール、木曜→水泳、金曜→家庭教師とラクロスなどと驚くほどにたくさんの習い事をしていて、大人以上に忙しいスケジュールをこなしている場合もある。スポーツ系の習い事はチームに入っている場合は土日に試合もあったりするので週末も忙しい。
日本の場合、中学受験というシステムがあるので、教育意識の高い家庭の子は塾に通う場合が多いと思うのだが、アメリカの場合は受験システムが違い中学受験はあまり一般的ではない。そのため、小学生のうちから一流大学入学を目指し、習い事などを通して様々なスキルを高めていくのだ。現地のママ友と話していると、受験システムが日本と違うだけで、アメリカも相当受験戦争が激しいのだなと思う。また、アメリカの大学の学費は信じられないくらいに高い。そのため奨学金獲得に向けて皆必死なのだ。
ちなみに皆さん想像がつくと思うが、習い事にかかる費用も信じられないくらいに高い。アメリカのニューヨーク州は特に高いとは思うが、1回1時間位で50ドルは普通である。月謝にすると50ドル×4回で200ドルほど。地元の非営利団体が主催している習い事だともう少し安くはなるが、月100ドル以下というのはなかなかないように思う。逆に1回50ドルよりもっと高い習い事も山のようにある。一体どうなってるんだ!?さらに個人的に気に入らないと思っているのが、毎年どんどん値上がりしていくこと、そして上手になると習い事の費用が高くなることだ。高い習い事費用を回収するべく、子供の練習に付き合って、上手くなった!やったね!と上のクラスに申込をしたら1.5倍の値段設定になってるとか、本当に勘弁してほしい。
ただまぁ、ここアメリカの場合は高い習い事の費用を初期投資としてガンガン払っても、しっかりとした大学の奨学金を獲得できれば、初期費用は全て回収できるどころか相当なプラスとなるのである。よほどの才能を持っていない限り、アメリカ社会では初期投資できる体力のある親の元に産まれないとなかなかに厳しいのである。
悲しい話になってきたので、最後に明るく有益な話を。長々と書いた通り、習い事の費用は非常に高いのだが、学校が主催している始業前や終業後のプログラムや図書館などが主催しているプログラムは無料で受けることができる。もちろん住んでいる場所によるとは思うが、けっこう充実しているのでありがたい。演劇やヨガ、サイエンス、工作、料理、語学、音楽など色々とある。どういった習い事であれ、ある程度のレベルになるとそういったところでは難しいようにも感じるが、最初のとっかかりとしてはとても良いと思う。何よりも無料っていうのが本当にありがたい限り。

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