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【海外駐在】楽しまないといけないという考えが駐妻を苦しめているのかもしれない。

最近、駐妻仲間が急遽、日本に本帰国した。アメリカ生活に疲れ果て、色々うまくいかなくなってしまったようだ。苦労を乗り越えた先に・・・とかいうような考え方もあるが、何よりも大切なのは心身共に健康であることなので、壊れてしまう前に自分にとって安全な場所に移るというのは英断だと思う。
この出来事から、感じることがあった。それはタイトルにも書いた通り、楽しまないといけないという考えが駐妻を苦しめているのではないかということだ。せっかくの海外生活なのだから楽しまなきゃという風に言う人は多いし、いわゆる表向きで大人的な意見でもある。
なぜこのように感じたかというと、帰国した駐妻仲間が周りの駐妻はポジティブで海外生活を楽しんでいるのに対して自分は全然ダメだと悩んでいたからだ。このnoteにも何度も書いている通り、私はグチグチ言いまくっている方なので、もっとネチネチドロドロした話をすればよかったかもしれない。
5年以上も駐在生活を続けていると、キラキラした写真などの裏側事情もわかってくるけど、私も渡米したばかりの頃は皆凄いなと思っていた。駐在生活って海外旅行じゃなくて生活だから、そんなキラキラした事なんて毎日起こるわけないのだ。馴染みのある日本での生活より、ややハードだし、キラキラした事より困った事が起こる可能性の方が高い。私はその度にどんよりした気持ちになる。そんなものなのだ。
そして、私は特筆することのない普通の生活を送っているけど、キラキラした感じを演出しろと言われれば出来るなと思う。海外生活という強力なフィルターにより、ちょっとした事でもキラキラした感じに見えるだろう。もちろん、本当にめちゃくちゃ充実していて光り輝いた生活を送っている人もいると思うが、全くもって普通の平凡な生活を送っている私でもキラキラした感じを演出できるくらいなのだから(やってみたら全然できない可能性もあるけど)そんなのに惑わされて、劣等感を抱いたり、辛い気持ちになるのは時間の無駄である。
最後に八方美人的な感じになるが、私は決して海外生活を楽しんでいる人や、楽しいという発信をしている人を責めたりしている訳ではない。一番言いたいのは、そういうのを真に受けない方がいいということだ。それはその人の充実度を表しているという風に捉えるのではなく、それはその人の趣味くらいに捉えるのがちょうどよい。

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