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【アメリカ駐在】大きな子を駐在に連れてくるのならば、親子でかなりの覚悟が必要だと思う。
↑以前に娘がアメリカ現地中学の学内ヒエラルキーについて語っていたのをnoteに書いた。
自由の国とか、様々な人種が共に上手く暮らしているとか、そんなアメリカに対するイメージは今の現状を考えても、もう昔のものになっていると思うが(昔だってイメージがあっただけだとも思う)アメリカの現地校にはヒエラルキーが存在し、残念ながら皆が仲良くとはならないのである。まぁ日本にもありますよね、多分どの国にでもあるのでしょう。
学内ヒエラルキーなるものは、小学校高学年くらいから徐々に出来上がっていき、中学校になると階層がはっきりとしてくる。階層の違う子とは基本的には仲良く遊んだりしないので、どの階層に属しているかで付き合う友達が変わってくる。ドラマみたいにヒエラルキートップ層の子が下層にいる子に最初は冷たかったけど、ふとしたことをきっかけにすごく仲良くなるなんてことはほぼ起きない。ヒエラルキートップ層の子は下層にいる子に最初から最後までずっと冷たい。娘の通う中学校でのヒエラルキートップ層は白人の富裕層の子供達を中心に作られている。有色人種がヒエラルキートップ層に入るのはなかなか大変な事だと思う。いないこともないのだが、レアケースといえるだろう。
ティーンの世界は容赦ない弱肉強食世界が広がっている。
そのため、タイトルに書いた大きな子=ティーンをアメリカ駐在に連れてくるならば親子で相当覚悟をした方が良いと思うし、事前に情報収集をしっかりして、なるべく有色人種(アジア人が多い方がさらに馴染みやすい)の割合が多い学校に通える場所に住んだ方が良いと思う。また、英語も大きい子の場合は出来る限り日本で強化してくることをおすすめする。英語が少しでも話せる方が友達を作りやすいし、学習する内容も難しくなってくるので、ある程度英語が出来た方が、内容を理解できるようになり、授業についていけるようになるまでの期間も短くて済む。
ティーンをアメリカ駐在に連れてくる=留学で良い経験を得て、英語も話せるようになる!みたいに考えている場合は要注意だ。留学の場合は周りの人も自分と似たような環境で拙い英語でも仲良くなれるかもしれないが、現地の中学や高校に通う場合はそんな優しいものではない。おそらく、先生以外の誰からも今日話しかけられなかったみたいな事は普通に起こる。もちろん、すごく積極的で思春期の時期に渡米してきても上手く馴染める子もいる。ただ、そういう子のケースを参考にするのは非常に危険だと思う。脅すようなことばかり書いて申し訳ないが、本当に本当に苦労しているだろうなという子を多く見てきたので、出来る限りの準備をしてきたほうがいいという事を伝えたかった。
小さい子の場合はこんなに深く考える必要はないと思う。それなりに時間はかかるし、親の思い描いていたように・・・となるかは何とも言えないがなんとなくやっていけるようになる。帰国した駐妻仲間曰く、小さい時に渡米しアメリカで長い間生活していた子は帰国してからが大変らしい。