アメリカ人ってプレゼンテーション上手い!その単純な理由。
アメリカ人はプレゼンテーションが上手いというイメージがあるかと思う。私もそのイメージを持っていたし、今も持っている。そして、現在アメリカで子育てをしていて思うのだが、アメリカ人がプレゼンテーションが上手い理由は単純で、ただ練習量が多いからだと思う。
アメリカは小学校低学年から、プロジェクトと呼ばれる課題がたくさん出る。例えば宇宙がテーマだとすると、まず皆で宇宙について学ぶ→各自好きな惑星を選ぶ→その惑星について詳しく調べる→調べた結果をまとめる→それを皆の前で発表する(親も参加できる場合もある)こんな流れだろうか。やっている事は至って普通なのだが、こういったプロジェクトの回数が非常に多く、且つ多くの時間を割り当てているので、皆どんどん上手くなっていく。
息子は日本の学年だと小学校3年生なのだが、プロジェクトの課題の際には自分で調べた結果を一人でパソコンを使ってスライドにまとめることが出来る。調べてわかった事実とそれに対する自分の意見や感想などは、きちんと分けてまとめられているし、また見ている人が飽きないように面白いイラストを入れたりして工夫している。発表前には家で練習をしている事が多いのだが、棒読みにならないように抑揚をつける、メモを見ずに相手の顔を見ながら話す、相手が飽きないようにジョークを途中に入れたりする(残念ながら、私にはアメリカのジョークの面白さがイマイチわからないので、毎回息子には申し訳ないと思っている)とか、自分のプレゼンテーションに皆が興味を持ってくれるようにするにはどうしたらいいかを考えて、色々と工夫している。
ここまで読んでいただいて、それただの息子自慢じゃん!親バカ記事もいいかげんにしてくれ・・・と思った方もいるだろう。
親バカ要素が含まれている事は認めざる終えないが、ただ息子が特に出来るという訳ではないのだ。5歳くらいから、たくさんの時間をかけて練習してきているので、10歳くらいになると皆こんな感じでプレゼン力がついてくるのだ。アメリカ人がどうしてプレゼンテーションが上手いのか、納得していただけたのではないかと思う。
ただ、特に小学校では膨大な時間をこういったプロジェクトやイベントなどに使っている上に、学校が休みの日も非常に多いので、基礎的な算数や国語などの勉強に割り当てられている時間は日本よりだいぶ短く、そのためそういった面は日本の方がだいぶ進んでいると思う。中学校になると、プロジェクトも多い上に、基礎的な勉強も多くあり(日本よりはだいぶ少ないと思うが)なかなか忙しそうである。当たり前だが、日本の方が良い面もあるし、アメリカの方が良い面もあるということだ。