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「経営管理ビザ」役員報酬額の注意点・在留外国人&外国人支援者向けニュースレター#91
経営管理ビザの更新では、黒字決算になっていることなどいくつかポイントがありますが、役員報酬についての注意点をここでは解説します。
役員報酬は最低月額18万円以上を目安に設定しましょう。
経営管理ビザを取得するのは、従業員ではなく会社経営者や管理者にあたります。
そのため、給与ではなく「役員報酬」という形で支払われることになります。
役員報酬は、ある程度の規模がある企業であれば株主総会や取締役会を経て決められるものですが、ひとり社長の小さな会社では、役員報酬額を自分で決めていることになります。
この際に気をつけたいことは、役員報酬を必要以上に低く設定してはいけません。
例えば、月額10万円やそれ以下に設定した場合、入国管理局はそれだけで生活できているのか疑問に思います。その他にも収入を得ているのか、違法なことをおこなっているのか等、必要のない疑いを持たれることになってしまいます。
地域によって多少の差はありますが、月額18万円あれば新卒の社員と同程度となり、贅沢をしなければ十分に暮らしていけます。このような理由から、月額18万円を目安にしてください。
最初に、経営管理ビザの更新は黒字決算になっていることがポイントのひとつになるとお話ししましたが、利益を出すためや節税目的で過度に役員報酬を引き下げることは、やめてください。
ビザの更新ができなければ意味がありません。
役員報酬額は適正金額に設定したうえで、黒字決算を目指しましょう。
赤字決算になってしまったら、ビザは更新できないのかとご心配になるかもしれませんが、事業計画やこれまでの実績など総合的に審査されます。
一言に、赤字決算ではビザが不許可になるということではありません。
経営管理ビザの更新に不安があるかたは、サポート致しますので一度ご相談ください。
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