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想像のせかい1

 昨日、ぼくに座っていたあの子、どうしてるかな。

 時々、暗くなってから僕に座って空を見上げたり、携帯電話で何かを調べたり…

 楽しそうだったことは一度もない。

 昨日は泣いてたなぁ。

 僕は何年もここにいて、昼間は子ども達が楽しそうに僕と遊んでくれるけど、夜になると時々大人が座る。

 酔っ払って楽しそうな大人もたまにいるけど、子どもの頃は笑って遊んでくれていた子も、大人になると暗かったり難しい顔でばかりくる。

 僕が動けたら、あの頃のように笑顔にしてあげられるのに。今はただ寄り添うだけ。

 でも大丈夫、僕は知ってるよ。

 それは君が自分や社会と向き合っている証。

 今までもたくさんの子ども達が同じように過ごしてきた。

 今はつらくしんどくても、それが自分のチカラになるんだよ。

 経験から得た自分だけの価値観や基準。

 それがこれから先、どれだけ自分を支え癒し助けてくれるか。

 君はまだ知らないけど、この修行のような経験は正に修行で、だから価値があるんだよ。

 今は出口がみえなくても、時間の経過とともに出口にでることもある。でも、出口までの行き方にお宝が眠っている。

 さぁ、今日はもう寒い。

 この快晴の夜空をお土産に、おうちにお帰り。

ありがとうございます^_^