真宮寺是清に落ちた時の話
いつかは語りたいと思っていたものの、語る場所がないからしてこなかった話です。
スクロール量から見て分かる通り、ものっすごく長い上にめちゃくちゃ中身重たいです。率直に言ってかなり気持ち悪いです。
基本的に初見プレイ時の記憶を掘り起こして書いているので、周回プレイで気づいた点とかはあまり書いてません。(小話で少しだけ触れてます)
また、全文にダンガンロンパシリーズのネタバレあり。アニメ3に対しネガティブな表現も入るので注意してください。
■V3発売前の話
ロンパ自体は無印アニメ化前からプレイしていて(2が出てすぐぐらい?だったような)、一応絶女までクリアしておりました(過去作では田中眼蛇夢とジェノサイダー翔が好き)
とにかくゴス!厨二!装飾がちゃがちゃ!変人!マイペース!ぶっとんでる子!殺人鬼!!やると決めたら容赦ない!!みたいな設定に弱いんです。ちなみ善人か悪人かについては全く好感度に影響しません。
善悪関係なくとにかく好みの方向性にキャラが濃ければそれでヨシ!ってスタイルです。
長いこと続報がなかったので、3とV3発売が決定して久しぶりのロンパ!!と喜びながらアニメを毎週見ていました。
ちなみに3は忌村静子が好きでした。完全なる一目惚れ。自分でも本当に好みがわかりやすいなーと思います。
ただその…私はこのアニメを受け入れられませんでした……詳しくは書きませんが、いろいろ残念だったなと……
それもあり、V3の続報が出た後も公式サイトやキャラ紹介などもロクに見ていませんでした。予約すらしていませんでした。
■ついにV3が発売
そうこうしているうちに発売日を迎え、軽く是清に目を付けつつも「3アレだったし買わないかなー」と大学の友人に話したら
「好きな作品なんだったら見届けるべきだよ!」
と言われ、その言葉でハッとさせられました。なんだかんだで長いこと追いかけていたジャンルなんだし、せめて最新作はやってから判断しよう、と。アニメとゲームは違うかもしれない、ダンガンロンパの醍醐味はゲームだろう、と。
この言葉をかけてくれた友人には本当に感謝してもしきれないです。友人からの言葉がなければ、確実にダンガンロンパからは離れていました。
もう一度ダンガンロンパに触れたおかげで是清に出会い、本格的に造形を学ぶようになり、狂ったように是清を作り続けたおかげで今の仕事につけていると思うとほんと、人生を変えてくれたと言わざるを得ません。ありがとう大学の友人、ありがとう真宮寺是清。君達がいなければ多分私は今頃ニートだ
そのあと速攻でV3をゲットしゲームをプレイしたのですが、開幕からメタメタだわ見知らぬブレザー男がいるわでプロローグはひたすら「???」でした。
また、最初のスチルで是清の前髪がセンター分けだと勘違いしてプチショックを受けていました(別にセンター分け嫌いってわけじゃないのになぜだろう……立ち絵で七三分けが判明した時はすごく嬉しかったです)
ちなみになんですが、プレイ開始直後の予想で奇跡的に黒幕が白銀だってことを当てていたんですよね……
自分でもなんで怪しいと思っていたのか忘れてるんですが、多分地味地味言ってたから裏ありそう+ゲーマーやらアニメーターがキーマンだったのでコスプレもなんかありそうって感じだったと思います。
本当に当たるとは思ってもいなかったです
■初めての会話
そしてとうとう普通の(?)是清とご対面!唯一向こうから話しかけてくるぞ!!
話してみて思った率直な感想は
「え、こわ……ちかよらんとこ」
でした!!実は初対面の時にはあまりにインパクトが強くて推し候補から外れてました!!
いや…天を仰ぎながら「人間っていいよネ…」って言ってくる人初めてだったのでどう受け止めたら良いのかわからなくて……今はそれすらも愛おしいです。
そのときの私は、意外にもキーボと王馬に関心を抱いていました。この2人、さては何かあるな?と色んな意味で疑っていました。カラーリングもお互い髪と服で反対になってるし
その後も1章は特に是清に関心を抱くこともなかったので、初見時の2章超序盤辺りの記憶がないです。
■沼に落ちた瞬間
本格的に好きかも…ってなったのは2章中盤からです。
東条の研究教室で乙女炸裂させて最原に「なにいってんだこの人…」って思われてるところから興味を抱き始め、東条のマッサージを楽しみにしてたり観察日記よろしく!とか言いだしたあたりで一気に好き度が急上昇しました。ゴス系の変な人、私大好き!周りからなんだこいつって思われても自分のやりたいようにやるマイペース人、大好き!!
そしてようやく是清の通信簿埋め開始&ひたすらストーキングしてました。ずっと東条の研究教室にいたのも、当時は変な人だな〜wって笑ってましたけど今思うとなかなか意味深……いや、道中の話から部屋自体が好きなのも確定してますが、東条自体にも……
そこから彼と本格的に関わりだしたのですが、もともと民俗学のような昔話や蘊蓄が大好きだったので、通信簿がまずぶっささりました。そしてマスクつけながらご飯食べるという変人具合もぶっささりました。鞭打ち体験を語るときの何やってんの!?感が最高でした。この子は危なっかしい、私が守護(まも)る……通信簿ラストのフルボイスも勝手にプロポーズだと勘違いしていました。クリア後のギャルゲーモードでは一生側で支えてあげるからなって覚悟してました
■地獄の3章
そして迎えた3章。4階怖すぎるのに、今度は是清が自分の研究教室に篭るようになったせいで半べそかきながら会いにいってました。今は平気なんですが、当時はあのBGMが本当に怖かったです。
是清が降霊術botになってしまってちょっと悲しみを覚えつつこの章でパンツをもらいました。この章の、最後の、自由行動で是清のパンツを貰いました。とんでもないタイミングだと今でも思います。
降霊術のとき是清の歌声聴いて発作を起こしたんですが(歌うの!?家族いるの!?ご飯食べるの!?マッサージするの!?縄で女を縛るの!?文字書くの!?!?と驚かされてばかりでした)、なんか本当に是清が2章までと違う人に見えて「ねぇどうしたの…?」と心配していました。ずっとストーキングしていたからその変化に気づいてしまったんだよな…
それでまぁ、あの…正直クロの目星はなんとなくついてました。だって様子がおかしいから…。2章ではめっちゃ捜査に協力してくれたのに3章になってから全然協力してくれないから……
なおトリック云々には全く気づいていなかったです。ただの勘で当ててました(ちなみに4章も捜査に非協力的になったからという理由でゴン太クロだ!って当ててました)
でも信じたくなくて、ずっと捜査しながらそんなわけない違うんだって言い聞かせていました。いや、死んでほしくないわけじゃない…クロになってほしい欲はある…おしおき見たい……ただ今は嫌だ……せめてあと1章生きて……とにかくパンツ貰いたてなので情緒がおかしかったです
しかし現実は非情かな、裁判を進めるごとに是清しか当てはまる人間がいないことが確定していき、茶柱殺しが確定してからはもう悲しいという気持ちがいっぱいでした。自白した時になんでだよ……って思いました。外に出たら一緒に全国巡る約束したやん……デートの約束忘れたのかよ……
ショックというか…虚しさ?スクラムも虚無になりながらポチ…ポチ…ってしてた気がします。
そして夜長殺しについて議論を進めていくうちにさらに様子がおかしくなっていって、あの冷静な是清がどんどん焦っている様子を見るのが耐えられなくなって、「もうやめろ!!!私に投票しろ!!そんで全員学園から出ろ!!!」みたいなわけわからん叫びを上げながらボタンを押したら
「怖めず臆せず!」
これですよ。
一瞬全ての動作がフリーズしました。それまで悶々と悩んでたのに全部吹き飛びました。そして落ち着いた後にまず出てきた言葉は
「え?顔めっちゃ綺麗」
です。まさかこんなにも美人だとは思わなかったんや……美人であれ美人であれって願い続けてましたが、こういう方向性で来るとは!
何が起きてるのはひとまず置いといて(というか考えが追いつかない)、とにかくこの世のものじゃないぐらい美しいってしばらく放心状態になってました。今思い返すと、もしかしたらあの感情は一目惚れだったのかもしれません。今までずっと顔が隠れていた分さらに衝撃がブーストされてもうえらいこっちゃ🥳🤩🤪😘
そこからはもう様子がおかしいとかそういう話じゃないです。あまりに理解が追い付かなくて笑っちゃいけないと思いつつも笑ってしまいました。推しをこれから殺すというのになにやってんだ!!って思いますが仕方なかった……今は萌えやらなんやらの色んな気持ちが勝ってるので絶対笑わないです。
二重人格!!陰陽師!!鳥居に彼岸花に狐面!!!エッチな脱衣!!!
怒涛の好き要素連発に脳みそは軽く限界を超えて無事パンク。落ち着け是清!!そんなにいっぺんには食えない!!!
最後に友達100人って言い出した時にはもうこれ以上好きにさせないでくれって逆に許しを乞うていました。この期に及んで変なこと言わないで好きになるから
■裁判を終えて
その後裁判が終わって色々種明かしされましたが、あの人格が姉だってことは素直に驚きました。あれだけストーキングしていたくせに姉が死んでいることにすら気づいていなかったんです……察する能力が無さすぎる…こいつ全然推理してねぇ……
そして実の姉と恋仲であると明かされた時は「やめろ!!!(大歓喜)」ってまーた大喜びしました。
昔からあらゆる近親カプにハマっていたので、うっそ公式でそれやってくれるのか!ってすっっっごく嬉しかったです。ただ姉弟ものは初めてだったので、そこは新たな扉を開きました。ありがとう真宮寺姉弟
ちなみにハマった近親カプは一卵性ものが半分を占めていたり、元々同一カプが性癖だったりしたので姉清分裂も美味しくいただけます。
友達100人の真相聞いた時は、ここまで私の理想詰め込まれてるのなんなんだ?脳みそハッキングされてるのか?ってとうとう恐怖すら覚えだす始末。私が産んだのか…?ってぐらい好き要素しかない……
そしてこの瞬間に、「あーこれは初見時から通信簿埋めてなくても間違いなく3章で落ちてたな」って確信しました。
ビジュから推す場合も過去何度かあったのですが、その場合は中身の好みは二の次になることが多かったんです。(とはいえ、ある程度中身も好みでなくては推しレベルまで好きにはなりません)当然その逆もあり、ビジュ好みじゃなくてもシナリオで不意打ちでやられるパターンもありました。
いつも大体ビジュか中身のいずれか60%、その片方40%を基準に、各数値が60と40を超えた時推し認定するのですが(例えばゆで卵がビジュ50%中身45%であれば、中身は基準を超えていますがビジュが60未満なので推しではなくかなり好き止まり。煮卵の場合はビジュ60%と中身80%で推しになるみたいな感じ)、是清の場合はビジュ90%中身150%ぐらい好みどストレートでどうやっても推しにするしかなかった。ここまで私にとって都合がいいキャラ今まで出会ったことがない。やっぱ産んだのかもしれない……認知しないと……
死に際のセリフも呪いたっぷりで、むしろ「じゃあずっと見てて♡」って気持ちでした。魂すら消えちゃったのが悲しいです。
……本音を言うと、近親カプやった!!の気持ちと同時に失恋のショックも実は結構あったので、おしおきラストは色々と複雑でした。
初っ端から帽子無しなのは眼福ではありましたが、推しカプが引き裂かれたことへのショックと「今ならワンチャンあるな…」みたいな激ヤバ夢女思想がごちゃまぜになり、おしおきを見届けた後は「顔が良かった」しか言うことができませんでした。
現在では完全に折り合いもつき、一生片思いしつつ心の底から純粋に姉弟のことを応援するスタンスに落ち着いてます。
姉弟永遠に離れるな思考は、私を振ったんだから絶対に幸せにならないと許さないんだからな!!私に靡いてくれなかったんだから簡単に心変わりなんてするなよ!!って気持ちから来てると思います。
おしおき後は推しのやらかしたことへの責任を共に背負わねばって思うと同時に、推しの死もやっぱり悲しいしで私もここで皆と一緒に鬱になりました。皆からしたら全く違う理由で泣いてるやついるからいい迷惑だ!
■是清がいない朝
ざみじい……!!おしおきとかサービスショットをたくさん見られたのは嬉しかったですが、やはりそこに是清がいない悲しみが後からブワッッッッて来ましたね……
誰も何も言わないのに関しては別にいいです……誰とも仲良くなかったしあんな最期だし……
ただプレイヤー私は是清と仲よかったので、私だけはお前のこと忘れんしお前の罪も一緒に背負うぞって気持ちで進めてました。
研究教室の扉の言葉も辛かったです。そら理解できんよな……でも「是清が選んだ死との向き合い方」に関しては否定されなかったのが少しだけ救いでした。
💡小話:死亡後の研究教室のセリフ
周回プレイで各キャラ死亡後の部屋の扉台詞を確認したのですが、3章終了後に星の研究教室に行くと「生きる理由を探していた星が是清の動機を聞いたらどう思ったんだろ」みたいなセリフが聞けました。
なぜ星の研究教室?って思いましたが、おそらくこれはお互い恋人(あるいは家族など大切な人)と死別したからかな……
星は愛する者を失って、そこから生きる意味がなくなって自死を選んだ。
対する是清は愛する者を失って、気が狂いそうになりながらも姉を取り戻せた結果、それが生きる意味になった。
一章裁判が終わった時、是清が最原に対し「生きるためには鈍感さも必要、それがあれば自殺を選ばなくて済む」と助言するシーンがありました。
生きる意味を探していた星の研究教室で是清の話題が出たこと。それ以前に是清が自殺せずに生きるための方法を語っていること。そして、3章最後の「死とどんな関係を築くかはどう生きるのかということでもある」という言葉……
是清が民俗学者になっていなかったら降霊術という手段は取らなかったと思うので、もしかしたら星と同じ道(自ら命を捨てる)を辿っていたのかもしれませんね。
あるいは、最初に姉と出会ったのが通信簿のアレ(気になる人は通信簿見てね!)がきっかけならそもそも降霊術すらしようとしてなかったのでは?姉との再会は偶然のものだったのでは?それともあの儀式自体が降霊術?
本当に偶然姉を取り戻すことができたから生きる理由が手に入っちゃった系かもしれないです
そして姉を取り戻して、姉の願いを叶えることが生きる理由になったというのであれば、大勢の犠牲者を生むことになりますがそれは是清なりの「自殺を選ばないための手段」になっていたのではないでしょうか。
だからこそ、生きる意味がなくなり間接的な自殺という手段をとった星の研究教室で是清の話が出たのかもしれないですね。
本当、最原が言うようにこんな理由で生きる意味を手に入れることを星はどう思うのか。大勢を殺すぐらいなら生きる理由は欲しくないとか思うのか?それとも、すべてを犠牲にできるほど大切な人がいるのであれば……?
結局是清は生きたかったのかな、死にたかったのかな。どっちなんだろ
4章終了時に是清の研究教室を訪れると、「死とどんな関係を築くか。僕は入間さんとゴン太君の死とどう向き合えばいいんだろう」というセリフが聞けました。3章以前に死亡したキャラの中で、おそらく唯一の特殊セリフだったと思います(各章ごとの固有台詞はちらほらあったので記憶違いであればすみません…)2022/05/15追記:唯一っていうのは完全に記憶違いでした…。私が是清の部屋にしか行ってないからでしたスミマセン
こうして2度もセリフが出てきたこと、他キャラの研究教室でも出てきたことを踏まえ、「死とどんな関係を築きどう生きるのか」っていう言葉は思った以上に最原に響いているのかもしれません。
なんやかんやであの子にも与えるものはあったのかな?
それを踏まえた上での6章の自殺なら、きっついものがあります……
ないとは思うけども…
あと遺影がバリバリ浮いててそこも最高でした。裁判の癒し
■虚無の6章
実はというとメタフィクション自体は肯定的に見てました。
というのも、私自身映画の「トゥルーマン・ショー」が大好きでして、リアルフィクションだよ!って明かされた時は「トゥルーマン・ショーだこれ!!」って喜んでた節もあります。
過去作キャラのアレソレも別に本人じゃないし、コロシアイを目当てにゲーム買ってるのも事実だしな…って私は納得してました。
それと、3アニメの記憶がトラウマということもあったので実はフィクションでした⭐︎V3の世界では希望ヶ峰編はエンタメ作品だよ⭐︎のほうが私的には幸せだったり。
じゃあ何が虚無だったのか?っていうと例のオーディションですね。あれは初見時本当に無理でした。
皆ただの一般人で、オーディション受かったことに凡人みたいに喜んでて……私が今まで見てきたものはなんだったんだ?私が好きになったぶっとんだ是清はぜーんぶ作り物だったのか?中身はこんなに!凡人なのか!?一般人が必死こいて才能あるように思い込んでやってただけなのか!?!?才能欲しい〜超高校級になりた〜いってあの是清が!?思っていたのか!?オーディションで僕の才能は超高校級の民俗学者が良いです!って言ってたのか!?そん、そんなモブみたいなこと、そんなわけ…!!ってもう辛くて辛くて。
「なーにがプラシーボだそんなんじゃ説明がつかないだろ!?」って考えても、身体能力は2章あたりのライトでそういうこともできるって言ってましたし、発明系みたいな突発的な発想だって最初から物語の流れを運営が決めていたら(V2天海の「君が望んだコロシアイ」発言からして最終的にはフィクションバレからの自分らで参加したことの暴露は予定通りそう)、事前にそういう記憶を思い出させるようにするフラッシュバック型のライトでどうとでもできちゃうし(6章か5章に出てきてたやつ。あと1章から既にヘッドギアで超高校級の記憶消す偽記憶がフラッシュバックしていたので、いっちばん最初のライトからやっぱり6章までのシナリオは決まってそう)、身体能力も物事の考え方とかも変えられるなら「何もかもプラシーボで説明つくじゃん!!」😭😭💢と無事自滅。考えれば考えるほど逃げ道が断たれていく地獄
それまで是清は自分とはかけ離れた空想上のキャラクターとしか見えていなかったのに、急に近所に住んでる住民Aみたいにしか見えなくなりました。
現実にいる普通の人間に見えてしまったこと、それが何よりキツい。偶像崇拝できなくなったじゃないか!その点ではあの世界の視聴者とはきっと仲良くなれないだろうな…
最後に模倣犯なのかもしれないねって台詞があり、じゃあオーディションはなかったのか!と少しだけ気が楽にはなりましたが、やっぱりその後は受け止めるのに時間がかかり楽しみにしていたおまけモードもすぐにはできなかったです。
大好きな是清の顔を見ても、でも中身一般人……って気持ちが強くなってて。
しかし、そこから気持ちを落ち着かせてからもう一度ちゃんと向き合った結果、今はそれでも良いと思えるようになりました。
キャラクターたちをキャラではなく一人の人間として見たら、あの妙な現実感を受け入れることができたんですよね。
これはエンタメの作り話ではなく、現実に起きている事象・事件なんだって捉えたら一気に見え方が変わりました。
過去作では(いい意味で)リアリティがないのでそういう見方ができなかったのに、V3が妙に生々しいせいでそういう現実感を抱くことができました。
今ではその生々しいリアルとフィクションのギャップが心地よく、歴代で1番好きな終わり方と言えるまであります。
↑これ、一応プロローグの方が正しいのであればオーディションは本当になかったってことでいいんですかね?あっても今は全然平気です。もうなんでも受け入れられます
それなら元々の体の持ち主的には記憶は嘘にしてもらった方が救われますよね。いきなり拉致されて全く知らない記憶植え付けられてそれが真実だって言われたら……元人格が残っていたら、あの世界の人格をどう捉えるのか……元は違う人生だったはずですから思うところはあるんじゃないかな。
この考え方だと愛したもの(本来の是清もとい黒マスクの高校生)を真に救うために愛したもの(設定を植え付けられた是清)を殺すみたいな感じがあってちょっとエモい
キャラクターではなく一人の人間として向き合わなければならない……どこかの黒マスクの高校生に体を返してあげなきゃ……私はもう十分設定の是清を楽しんだから……ごめんね…一般人なのに色々押し付けて……みたいな!!
だからもう凡人が云々とかは言いません!どんな是清でも愛せます!!責任持って愛します!!現実も空想もひっくるめて一つの存在として君が好きだ!!
■エピローグ
最後のチームダンガンロンパロゴの壁に関しては、結局はV3もゲームソフトの中に入ってるゲームでしかないなんだよーっていう皮肉かなっておもってます。最初に才囚学園がボロボロなのも、周回プレイを皮肉ってるんじゃないかなーって勝手に想像してます。あと最序盤の意味深な赤松のセリフとかも、ゲーム初回起動時にデータが構築されていく最中?とかそういう感じっぽい。テキストデータからボイスデータ、CGデータ!というような流れ。間違いなくアレにはプロローグ以上の、V3の根幹になるような意味があると見た。2も序盤のコード羅列に大きな意味があったわけですしね
2みたいな劇中でのゲーム世界ではなく、本当に現実世界のゲームソフトの中にある物語を表してるっていう…だめだ!言葉が出てこない!!まぁそんな感じです!(?)
この辺は自分でも少し考えをまとめたいので、いずれは何か書くかも
2022/05/16追記:書きました↓
そんなこんなで無事V3の物語を見届けました。一人の男に対しこんなに情緒をぐっちゃぐちゃにされるとは思わなかったです。プレイして本当によかった……キャラクターとしての是清を愛していたのに、最終的には一人の人間としてうんたらかんたらと考え出してて自分でもやばいなって思ってます。それぐらい6章の【現実感】がすごい…虚構と現実の区別が曖昧になる……
とりあえず現状では【元一般人で拉致ルート】を主軸にしつつ、パラレルとしてオーディション軸や育成軸紅鮭軸など好き勝手に妄想してます。楽しければそれでヨシ美味しければそれでヨシ!!ただし現実の軸自体は忘れずに受け止めるぞ!!
ほんとここまできたら一生忘れられないと思います。あまりにも人生に影響を与えられすぎた。思い出というかもはやトラウマです。一生消えない心の傷となって私の中に是清の記憶が刻まれ続けると思います。
真宮寺是清!!!!姉と幸せになれよな!!!!!
それでは!
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