【読め】そろそろゲームライター辞めるから、俺のかわりに『VALORANT』のインタビューやってみないか?という無責任な問いかけ
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『VALORANT』のインタビューやってみないか?
気付いたら日本一(※俺調べ)VALORANTのインタビューしてる人になってた俺が、ノウハウとかポエムとか置いておくから、是非読んでほしい。
◆多分、どこのメディアも人手不足
唐突だけど、(eスポーツ分野だけじゃないと思うけど)ゲームライターは基本的に人材不足。なぜなら「やりたい」と思ってもやろうとする人は少ないし、やろうとする人には“ヤバいヤツ”が多くてコミュニケーションの欠如で爆発することが少なくないから。
逆に言うと、「やりたい」と思うだけでなく実際にやって、ヤバくない“普通のヤツ”であれば、そこそこ頑張れる。多分俺はこれに該当する(自覚なきヤバいヤツの可能性は捨てきれない)。
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で、メディアとしても「『VALORANT』は盛り上がってるけど詳しい人いないしな~」みたいなノリのところも少なくないと思う。実際、『VALORANT』関連のインタビューを熱心にやってるメディアは片手で数えるくらいしかないし、大会の取材に行くとだいたい知った顔しかいない。アイドル現場のおまいつみたいな感じ。もっと競争しようぜ。
◆ぶっちゃけ、やること自体は簡単
俺が「ライターなんて誰でもできるぞ」と言うと、「文章書けないから」とよく返される。
なわけあるかどたわけ!!!!!!
選手(インタビュー対象者)とお話しできる最低限の日本語力と、普通の文章が書ければいいよ。
生きてれば、国語の授業とか大学のレポート、会社の日報とか、なんらかで文章を書く機会があると思う。記事ってのはそれらの集合体をちょっと膨らませた程度のもの。たいしたもんじゃない。
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ただし、メディアのフォーマット(形式)だけは知っておく必要はある。でもこれは普段からメディアのインタビュー記事を読んでれば自然と身につく。
例えば、記事の大まかな構成は「導入・本編・締め」の3つにわかれてるとか。『VALORANT』のインタビュー記事であれば以下のようなイメージ。コラムとかレポート記事とかでは変わってくるけど、インタビュー記事は特に簡単。ぜんぜんムズくない。
導入:「ChampionsでFNCがZETAに勝った」とか、背景の説明とか
本編:インタビュー内容の文字起こし
締め:「次の試合は「XXX」とX月X日から戦う」うんぬん、それっぽいエンディング
インタビューの質問内容は、過去のインタビュー記事からパクってくればいいし(俺が100本くらい書いてるから数問くらいパクっていいよ)、フィジカルスポーツのインタビュー記事を参考にしたり、チームや試合の背景とか知ってたりすれば、自然とわいてくるはず。
◆ただし「飯を食っていける」と思うのはやめといたほうがいい
超簡単とはいえ仕事なので、原稿を書いて提出すれば「原稿料」、つまり報酬が貰える。
けど、これには期待するな。数千円もらえればいいかなくらい(ボリュームとかにもよるから目安程度に考えてね)。
ひとつの記事を作るために割く時間は
「試合を見る時間+インタビューする時間+書き起こして記事にする時間」
の合計だけど、その金額に釣り合うかはわからんし、多分釣り合わない。だからこれを本業にしようとするのは正直難しい。
ただ、文字だから動画ほどのコストもかからない(かけてもらえない)から、物量で勝負することはできた。でもこれは、試合後インタビューが実施されるか否か(パブリッシャーやチームの意向)にも左右される。実際、2023年は狂ったように『VALORANT』のインタビュー記事をアップしてたけど、2024年は全然できてない。もっとLazさんのお話し聞きたかったよ。
Q.なんで給料が少ないのか?
A.ゲームメディアなんて沈み行く船、誰が好き好んで映像で情報を摂取できる時代に文字を追いたいと思うんだ。俺はガキの頃にゲーム雑誌が大好きで、最低限の情報量で想像力が刺激される文章が好きで、それを仕事にしたいと思ってたから、なんとなくやれてるけど、今の10代には古くさくてしゃーないと思う。もはやロマン。
てか、ゲーム雑誌全盛期のライター/編集者って今なにで食ってんの?結婚して幸せな家庭築けてる?どうやったら幸せな家庭築けそう?教えて。マジで
◆「なにから始めればいい?」
いきなり専業ゲームライターになれ、なんて口が割けてSAW状態になっても言わない。
だから暇な学生やニート、フリーター、やってくれマジで。Twitterのプロフィールに「ゲームライター」って書いてみたくないか?そんなことないか。
「じゃ、なにから始めればいいの?」という諸君は、まずnoteのアカウントを作って文章を書いてみて欲しい。なんでもいい。例えば「THのサンセットはなぜ強い(強かった)のか」とか「Crazy Raccoonはなぜ人気なのか」とか、「なぜyueさんはリプレイを実況してしまったのか」とか、「alecksの台パンから得られるものとはなにか」とか、ふざけた内容でも真面目に不真面目に書いてれば全然いい。
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とりあえず「自分はヤバいヤツじゃない、普通の文章が書ける普通のヤツ」であることを示すなにかを作ってほしい(ここにメディアっぽい文章の書き方も知ってるがあるとなお良い)。
それができたら俺に送ってくれ、ヤバいヤツだったらちょっと考えるけど、仕事お願いできるレベルだなと思ったらどこかしらの編集部に繋ぐよう尽力します。
送る先はTwitterのDMでもなんでもいい。てかTwitterのDMがいい。一番見逃さない。
VCT PacificでLaz選手、neth選手にそれぞれインタビューしました。
— 岡野 朔太郎 | Okano Sakutaro (@sakunationninth) June 25, 2024
どちらも濃い内容になっているので、是非よんでください!!!https://t.co/wWRaeDkJpOhttps://t.co/UOgEcCEoTK pic.twitter.com/RFNOg7bdf1
◆おまけ「そろそろ辞めようと思ってる」
ぶっちゃけ、そろそろゲームライターを辞めようと思ってる。『VALORANT』が元気な間はなんとかこの職にしがみついていたい気持ちはあるから、具体的な時期は決めてない。でもやっぱり収入が頭打ちな気がする。俺はさっさと結婚して自分の生きがいをアウトソースしたいんだよ。その相手には去年逃げられたけど。
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ゲーム雑誌への憧れからこの業界に飛び込んで、気付いたらこれだけで食えるようになって数年経ったけど、やっぱり頭打ちな気がする。シンプルに俺が文字を書く以上のことをしたくないというわがままもある(時代の流れに逆行するアホではある)。
あとは、興味のないものに無理に興味を持つことに疲れたというのが大きい。もちろん『VALORANT』は大好きだし、選手やストリーマーにはBIGリスペクトなわけだけど、この仕事をしているとそのほかのジャンルやゲーム、ストリーマーの取材依頼も飛び込んでくる。
極力断らないようにしないと食い扶持が消え去るので、仕事がギリ選べるくらいにはなった今でも、無理して仕事を受けることも多い(「俺が断ったらこの案件はぽしゃる」みたいな殺し文句に殺されることもある)、そういう仕事は尽く低いモチベでやることになる。それでいて、さっきみたいに時間と金額が釣り合わなかったりすると、うーんってなるわけ。価格交渉をすればいいかもしれないけど、メディアに実情を知ってるとふっかけるのも申し訳ないし(PR案件はこの限りではない)。
「極力断らないように」というマインドは、今の俺のちっぽけな地位を築くのに必要なものだった。けどやっぱ、疲れちゃった。一度でも気を抜けばおいていかれるし、自分から営業かけて行かないとだし。それもそれで楽しいけどね。
◆締めのポエム
これまで自分のためだけに生きてきて「いまこの瞬間に死んでも全く後悔がない」と絶対的な自信を持って言える。
けど、人生は意図せず続いていくらしい。
そうするとやっぱり、結婚して祖先を残し、自分の生きる意味を自分以外のところに置くという結論になるらしい。で、そのためには金が必要ってわけ。よくできてるわ本当に。