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デスゲーム運営団体に対するDX推進事例の共有

デジタルトランスフォーメーション:通称DX。
「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること(厚生労働省)」。
時間を割いていた業務の負担をデジタルで軽減する「IT化」にとどまらず、生まれた時間で新事業の創出などを行い、組織の改革を試み成功することでDXは実現する。大企業のみならず中小企業も必要かつあらゆる業種で急務である。

今回は、当銀行の紹介でDXに取り組み、より効率的にデスゲームを運営することができるようになった団体を取り上げる。

団体の統括者である井宮さまの頭を悩ませていたのは、デスゲームの参加者の管理だった。
担当行員によるヒアリングでは「各回の参加者はExcelで管理している」とのことだったが、実データを確認するといわゆる「神Excel」であり、ユニークなデータとして扱うことは不可能であった。「前回は高校の1クラスが参加したため40人分のデータを手入力した」と仰り、早急な対応が必要と感じられた。
本件はクラウドサービスを使用することで対処した。入力フィールドやプルダウンメニュー等を組み合わせ、独自のアプリをかんたんに作成できるサービスを契約。参加者の属性をテーブルにできるほか、グラフ等での可視化も容易となる。井宮さまは「これでゲームの参加者にどのような能力・見込みがあるのかわかりやすい。生き残り予想ギャンブルを行う富裕層へ還元したい」と仰る。

法改正に伴い、今後は請求書管理も肝要である。処理しなければならない請求書についてはOCRを導入した。特に、参加者へ貸与する道具は一括大量発注が基本。税金対策の面からも必要性を提起し、本契約に至った。
またこれに関し、担当行員が井宮さまのアジトへ外交活動を実施した際、大量の首輪の在庫がテプラやホワイトボードで管理されている場面を目にした。請求書管理と在庫管理が一体となったソフトを、OCRのサービスと併用することで一元管理に近づけた。
なお、凶器等の取引は、今後もサービスを介さず自前で管理することに決められた。DX推進の局面では、決定層によって業務改善がつい目的化しがちだが、ときには変化をしないことも、持続可能な経営判断として尊重すべきである。

またこの団体は、勤怠管理システムの導入もセットで行った。団体の構成員の勤務時間は、これまでタイムカードに打鍵し記録していたうえ15分単位でしか給与計算できず、労基法の観点からも改善が要された。数日(長い場合は数ヶ月)におよぶゲーム期間中の勤務時間を正しく計算できるサービスは、既存のものでは多くなかったが、ITベンダーをマッチングし新規に開発を行うことで、顧客の求めるシステムを提供できた。喋るぬいぐるみなど8名のメンバー管理を実現できたうえ、デスゲーム主催シフト構築の最適化も追加で行った。

今回の役務は当行にとっても非常に実りあるものとなった。
本来予定していた伴走支援が終了した段階で、先方が追加支援を希望されたほか、付随し提案した法人保険・投資信託等のメニューも大口で成約され、収益面で見れば多くの手数料を得た。統括の井宮さまが金持ち過ぎて若者の命を弄ぶ狂ったジジイだったのがよかった。

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