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さまざまな話

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自分の書いたさまざまな話が入っています。二次創作もあります。よしなに。
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#クイズ

【話】クイズ短編『人生好転クイズ』

6問正解し、2回間違えた。人生ってこんなもんでしょ。 次に正解したら優勝。次に不正解したら劣敗。ここにいる5人から勝利できるのはひとりだけで、王手をかけるのも私だけ。勝つしかない。絶対勝つ。来い問題、「問題。」、来い── 「日本銀行法第8条第1項……」 「あーーーーっ!?」 私の解答席のランプ、光ってない! 「……」 思わず叫んでしまったあと、暴れ出しそうになるのを抑えて抑えて、数時間のようなシンキングタイムを過ごした。今にも崩れ落ちてしまいそう。 「……1億円」 解答権を得

架空競技クイズ小説の裏表紙と帯

は? 今まで競技クイズを題材に取った創作物は多い(ふうに見えているだけかもしれない)けれど、競技クイズという"コンテンツ"そのものが物語の主軸になっているのがほとんどなので、このあたり「クイズプレイヤーが主人公でなければならないが、ジャンルはホラー/SF/歴史/推理」とかが生み出せれば面白いと思うのですが、思うのですが。 「クイズプレイヤーがどこで活きるのかわからない知識を使って日常の謎を解く話」という骨格は身内でたびたび上がっていて、それも面白いよなと5,6年くらい思っ

【話】花火大会

 暗い世界に光が灯る。  音と一緒に光は消える。  繰り返し繰り返し、何度も何度も、灯っては消える赤青緑。  わたしは観客の集まりに同化して、何も言えずにそれを見ていた。  今回も叶わなかった。 「あっついねぇ」  屋台の群れに連なる提灯はどれも偽物で、その中には蝋燭じゃなくて電灯が入っている。それでよかった。彼女の晴れやかな顔がしっかりと照らされて、よく見える。会場の入り口で配られている薄っぺらい団扇を仰ぐと、青い浴衣の袖がひらひらと揺れる。わたしは、「暑すぎだよね」、な