陸奥一蓮 感想

陸奥一蓮
今更感凄いですが、感想!
プレミアム先行からすべての先行に落ちまくり、ローチケ先行にどうにか滑り込んで、
かつ見切れ先着でもぎ取って等々…
本当に観に行ける気がしなくて落ち込むどころじゃなくて人としてダメになりそうだった…。
同時に転職活動とかしてたのでね…。
そんな身の上話はいいのよ!感想です。

歴史上の人物配置に阿弖流為と母禮ときたときは、まず「刀の物語になるか…?」となったのですが
(これ、歴史詳しい友人に刀剣乱舞で阿弖流為、といった時点で彼女からも同じ感想が口から零れた)
ツイッターで刀の始まりの前っていうのを見かけたのと、
坂上田村麻呂(ソハヤノツルキ)で、時代背景に納得したのと、
7振りいたので、これは昔の出陣と、それをなぞる物語なのかな、とか想像していました。
阿弖流為と母禮に関しては本当に簡単に存在しか知らなかったのでツイッターで見かけた資料を読んだり斜め読みしたりさせていただきました。

大包平を好きになってからの本公演出陣が初めてだったので観たかったのもあるけど
どうしても見たくて仕方なかった理由が更にあって。
細見大輔氏なんです。
中高とラジオドラマの青春アドベンチャーで生きていた私。
その中の作品。これは王国のかぎ。
大好きだったんだよ、ハールーン!
(そして、荻原規子先生とは卒論で改めて会うのだけども、それは置いておいて)
全然追ってなかったくせにこういう時だけ…って思われてもしょうがないのですが、青春時代ってこう擽られるじゃん?
そして、本当、青春ってやばいね。
第一声を聞いた途端、震えました。
初日配信で見てから観劇だったんだけど、初めて現地で観劇したとき本当に何か湧き出る感情があって、大包平が出てくるまで凄くとらわれてた。
三つ子の魂百までっていうもんね。
仕方ないよね。

沢山人が亡くなってしまうので、悲しい物語ではあるんだけど、前を向く話なんだよなぁっていう気持ちが強い物語です。
そして、この時代は神が側にいることが身近なんだな、と。
阿弖流為が肝の座った男だっていうのもあるけど、
神がアラハバキが何度も同じ時代を巡って自分に会おうとしていることに気付くの、そういう神様もいるだろうっていう「在りえること」として
会話を出来ることがとてもその時代らしいなって感じた。
人であることを誇って生きていて、神がいることを感じながら自然に感謝して生きている民草の強さをひしひしと感じたというか。
あと、岳くんと成貴くんの弥比古の違いも凄く良かったなぁ。
岳くんの方がちょっとお兄ちゃん味を感じたかな。
岳くんの「皆の願いを聴いてきたんでしょ?」がすっごく愛があって。
成貴くんの「だから、弥比古のはいい」は凄く我慢して強がっているのが見えるのが愛おしかった。
その後の「あったかい…」に驚く三日月の表情がまた苦しかったなぁ。
恐る恐る抱き返す腕の震え。最後に力を入れるのが、三日月の戸惑いが「守らねば」って感情が見えた気がします。
貴方は今、ちゃんと愛を持って傷ついたら痛くて、あったかい温度を持つ刀剣男士なんだよって凄く思った。
機能じゃないんだよって。

阿弖流為と母禮を描くということは、坂上田村麻呂との関係をどう描くのかと思えば、もちろんどっちの目線でも取れる書き方で凄いなって思って。
チャーミングなのは演じいていらっしゃる三上さん自身の可愛さも出ていいると思うのだけど、
本音と建て前をうまく使いこなしていて、そして部下という人材を大事にしてるなぁって。
ちょっと抜けているように見せて陸奥の地を守りながら自身の所属してる朝廷との良い間を考えて。
もちろん、策として全滅の手段も取るけども、その重さをきちんと身の上に載せているのが伝わる。
それを堂々と見せるのはいかがと思う時もあるのだけど、基本副将の前だけなのがちゃんと線引きが出来ている大将だと思う。
だから、同じ副将である母禮の前でぽろっと「もしも」の話をしてしまうのかもしれない。
そして、それを聞き逃さない大包平なのよ!!!最高!!!
ちゃんと「俺しか聞いていない」状況で吐き出させる優しさ。
これは、前半と後半で見え方が変わったんだけど、
東京公演では「俺は物覚えが良い」のシーン、前を向いてお前が勝手に語るのを聞いているって態度に見えたんだけど
凱旋公演ではずっと田村麻呂のことを見ていてきちんと「聞いている」って態度に見えたんだよね。
これは、どっちがいいとかではなくて、私はどっちの姿であっても田村麻呂の心の落ち着かないところに気付いて、吐き出す場所を与えた大包平の存在の力強さと余裕が、そしいて田村麻呂から得た信頼も感じて大好きなシーンの一つ。
田村麻呂は誰の味方でもなく、少し前を遠くを考えることが出来た優秀な人だから同じフロアで仕事している朝廷の面々や部下ともまた違う信頼を刀剣男士に持ったんだろうなとも感じたし。
そして、三日月はどういう気持ちで「見つからないままの探し物」を探し続けているんだろう…。
見つからないって、歌っていうのは自覚しているからなのか、でも、主は三日月が彷徨っていることを悲しんでいいるけど、それを優先しているのがきになるところ。
居ないと分かっているのに探せるほうが苦じゃない? ってことは、多分帰り方が分からなくなっているけど存在しているんだと思いたいな、私は。
鶴丸は、失ったと信じてるし、自責の念と共に二度と繰り返さないための行動をしていると思う。
(水心子を攻撃したのは優しすぎることへの釘刺しでもあったのかもしれないね)
あとさ、三日月といえば、阿弖流為と母禮が処刑されるところ。
直前までの歌を本当に幸せそうに聞いてて。処刑の音が耳に入った瞬間の苦しそうな表情たるや…。
貴方は、ほんと繧繝が好きなんですね…って切なくなりました。
この物語ではこの本丸の根底全貌を見せてもらうことはなかったけど、だからこそ続編が気になるところです。
あとね…多分見切れ席3階とかの方は見えてた方多いと思うのだけど、最後、鶴丸が主と語り合ってそして歌う時。
三日月が後ろの木の中で控えているんだよね…。
もちろん出番のための控えだし意図はないとは思うんだけど、あの歌を聴いた三日月はどんな気持ちだったんだろうって思うと、心がぎゅってしました。

そして2部!
百花絢爛は、先行公開されていたけど、アレンジ効きまくっていたし、
大包平のやるぞって顔からの「prrrrrrrッハー!」最高すぎた。めっちゃ可愛いかった…。予告が見えるのよあの顔。
あと、大包平と蜂須賀がしゃがんで見合っているときに笑い合っている時があってめちゃくちゃに可愛かったです。
山姥切と大包平のタッチも江水好きとしては大変嬉しいシーンです。。
本編中も感じたけど、山姥切が大包平のことをなんだかんだと評価しているのも良いよね。
ステップ激しめのダンスで、大包平の長い手足の心配してしまったけど、めっちゃカッコよかった。
からのMC。
私は玉入れを現地で見ることが多かったんだけど、大包平に可愛い言えるの楽しかったなぁ。
玉入れでは名前が呼べなかったからしょんぼりだったけど、投げたいのに投げさせてもらえない後輩感が最高に可愛かったし、
先輩たちにめちゃくちゃにいじられて…。
あと、せんだみつおゲーム!あれは松島くんが大得意そう!な。
練習の時や説明のフォローとか、不安そうな三日月への声掛けとか、大包平の余裕のかっこいいこと!
おかげで観に行ったときは勝ち残ってくれたので、陸奥一蓮では初めて名前を呼べました!嬉しかった!
MCの後がソロ曲なんだけど、3/22は全く予想していなくて。
なんかそわそわしてるなぁとは思ったけど、MCの最後残った時、叫んじゃいました。
何度聞いてもカッコよさと、大包平がソロを歌っているっていう衝撃と嬉しさが大きくて歌詞を覚えてられないんだけど、
写真集を見た後の自分のメモに「松島くん自身にも凄く刺さりそうな歌詞」って書いてある…。
あと、こう大包平らしくて並走感を感じる曲だなって思ったのを覚えてる。
なによりダンスだよね。マイクスタンドで歌っているのも凄くかっこよかったんだけど、
ダンサーさんたちとキリっとしたダンスをステップを…。
ダンス苦手って言ってた松島くんが、日々重ねてきた練習が形になってるんだ…って思ったら本当に嬉しくて。
初めて見た大包平よりずっとずっとダンスも上達してて進化に勝手に感動してた。
テンポ早目の曲だったのも、大包平らしいくてかっこよかったな。
他にもソロは、まんばちゃん、三日月、鶴丸、水心子を現地で見れたんだけど、みんなそれぞれ素敵でした…!
そして、衣装替えしてからのユニット曲!
トリオ曲、カッコよかった!可愛いと綺麗と綺麗が揃ってちょっとオラオラ系のカッコいい歌を歌うの意外性もあって良かった…!
足が波打つ振付、めっちゃ綺麗だった…。あと、大包平の一歩でっか!(足長いからね)

加州の一言が入る、加州とまんばのデュエット、すごく懐かしいジャニーズ感があって凄く心に残った。
加州の一言と、それに乗っかった一言を返すまんばちゃん。思考と反射が鍛えられそう…。
「ひ?」「ひ、だ!」は可愛かったねぇ。あれ残るんだよねきっと…w

風とアゲハはもうさ…なんかもう、二人が笑顔で歌ってるのが凄く幸せで。ジャンプして足トントンってしてるのも可愛いし(ダンサーさん含め可愛い)、
大楽なんて、三日月が鶴丸抱きしめた途端、鶴丸の表情がめちゃくちゃ崩れたあの瞬間は、とっても熱かったな。
くるむくん的には崩してしまって悔しいの気持ちがありそうだけど、あれは三日月の粋なプレゼントだからあの瞬間は、本丸皆が憎めない鶴丸そのものだなって思ったよ。

田村麻呂様が煽りまくって、母禮様がちょっと耐えられなくなる太鼓曲を経ての
そして、炎舞ですよ。
ジャケット、綺麗に上にあげられるの凄いな…。
大包平の胸元に何もない、むしろ在るのは素肌というスタイルが最高に美の結晶らしさなのですが。
なんかすえひろがりで慣れたのもあって、薪はガンガンにくべるものでしたね。
そしてさー…下手で見てた時は、大包平カッコいいことしてるじゃん~!と思っていた1サビ。
「指でなぞる」
1バル見切れがその指先の方向とは思わず…。
現地で大包平のソロを聴けるとは思ってなかった日。見切れで上手の奥の方とか見れないけど、舞台が近いあの日。
振りむいた際の指先がそっちだなんて知らない…!
たまたま、周りに赤いペンライトなかったんですよ…。
勝手に自分のものにしました。隣のおねーさんも「わぁ…」って私の方見てたし。
いつもの振付のひとつだけど、めちゃくちゃに感動致しました…。
すごいなぁ…本当。嬉しかったです。あの席を引当てた自分、GJ。
太鼓たたくときの大包平の大股の踏ん張りが大好きです。
あと、加州が三日月のお尻叩いちゃうのも好き。大楽は撥を拾いに行っちゃうのでなかったけど。。。

そして、歴史上の方々による歌。
自分の観劇最後の日は、母禮の緑を振りました。(もちろん別途持って行った)
目立つよね、出陣の7色以外。めっちゃ田村麻呂さまが気にしてみてくれていた気がする。ありがとうございます。

本公演をこんなにも観に行ったのは初めてで本当楽しかったし、これだけの回数行って本当に良かった。

さて。ここからは、大包平中心で語りますね!
ところでここまで4000文字超えてるんですが、飽きましたよね…。
まぁ、私は飽きてないので続けます。

思い出した順に書いていくので、物語の順番じゃなかったら申し訳ない。先に謝っておきます。

登場のシーン。胸張って出てくるとき。いつもライトが当たって出てくるのに気づくので、1バル見切れの時に正面だしいいつ待機しているのかなぁとずっと見てたけど、全然分からなかった。
めちゃくちゃ暗い。暗転が上手い、っていう言い方が正しいのかわからないけど。
このあたりのシーンで一番気になったのは、大包平が花当番を遮るように自慢げに言うところ。
人の話を遮るなんてしなさそうなのになぁと思ってたんですが、まぁ主からの信頼を得た(どやぁ)ならそうなっちゃうかなぁと思いながら。
だからこそ、桜の木が1本多いという話になった時に、すっ…と表情を消して、そして話題を変えるのが生きるというか…
めちゃくちゃ大人なんだよなぁ。
山姥切が伝えた折れた刀の詳細、大包平だって知りたいと思うだろうに、騒ぎ立てないこの姿。
顕現して多分一番末っ子なのに、この刀であった時代の長さを感じられるのがめちゃくちゃに滾ります。

出陣先について古代東北の軌跡のお歌。
阿弖流為の言葉に「おー!」ってする加州が、一緒に「やったるぜー」の時と、外からの応援「がんばってー」の時があるように感じたの。
それが後々の「地方勢力は中央に勝てない」の演技の違いにも感じてて。
(あと、この時の布の避け方が、東京公演と凱旋で違ってた気がする。)

で、ここでだけじゃなくて自分でお勉強していたと思われる大包平。
「勉強してんじゃーん」
と先輩にからかわれて照れくさそうだったり、当然だろうがだったり、隠しきれていないどや顔だったりといろんな表情だったなぁ。
というか、この時の加州のテンションのパターンに鍛えられていて、良かったなぁ。
初日こそ気合入りすぎて噛んじゃったけど、それすらも先輩に負けじと入れた気合みたいでニコニコしたんだよねぇ。

検非違使に遭遇して満身創痍でそれでも残ることを鶴丸に伝えたとき、傷を抉られるじゃないですか。
あれ、配信には載らないけどかなりえぐくぐちゃって言ってるんですが、それよりも、戦うことが刀の本分であることのコンプレックスを持っている大包平らしい反抗で胸に来るんですよね…。
そして、手入れ中に色々考えたんだろうな、という「すまなかった」それと勢いで迫って三日月のことを詰め寄る姿。
鶴丸の手入れを忘れちゃうほどの気持ちの大きさがあるのに、加州に止められるけどあの「八つ当たりだ」は、本当、大包平がほんとうに尋ねたい相手である
山姥切、三日月、鶴丸なのに加州に対して言ってしまったことをすぐに思い返して、反省できるところ、本当に素晴らしい男士だなって思うし、それを納得ある姿で演じられるのも本当に好きです。
あのあと、鍛錬に誘う時の真剣な硬い表情と、OK貰った後のふわぁって笑みが広がるのも、すっごくすっごく素直でとってもキュート。
同じ時代に出陣して、少し距離は縮まったとしても、きっと先輩を誘うって勇気が言ったよね。
「もちろん!」
の笑顔、嬉しかったんだろうなって。鍛錬できること、先輩にOK貰えたこと。嬉しいって伝わるのがとっても愛おしかったです。

最後の検非違使戦。
疲れ果てたのもあって、凄く刀の振りが大振りなんだよね。隙が多くてとっても苦しかった。
それしかできない状態の大包平を思って苦しかったな。
加州に庇われて、真っ先に刀を集めるところ、あの検非違使で傷を受けてのときよりも苦しそうで。
悔しさと心配と色んなものが混ざったあの表情、本当、すごくて。松島くんの演じる表情好きだなって改めて思いました。(ここに限らずだけど)
そして、その後の歌の、「この手で」の響き。

超絶大好きです。

先細らない太く遠くに響く声が本当に力強くて、大好きなんですが、歌いだしが大包平でめっちゃ最高…。
ありがとうございます…。
山姥切が三日月にじろじろ見るなしているときの大包平の嬉しそうな顔も好きだなぁ。
共に出陣した仲間であり、越えたい背中でもあり。
そう思うと、山姥切と大包平だけではなく、素敵な関係性がたくさんあったなぁ。
大包平と加州も、加州と蜂須賀も、蜂須賀と水心子も、加州と鶴丸も、三日月と鶴丸と。
あ、そういえば、山姥切が主に先に呼ばれて話している時、鶴丸が来たら座っている位置をずらすのに、鶴丸は揺るがないの、面白いなって。山姥切が意外に礼儀とか気にするタイプなの、面白いなって思いながら見ていました。

(ところで、検非違使の中に入っている人を予想していたふぉろわさんが居たのですが、その予想みてあ、分かる、ってなったり、実際当たっていたのも良い思い出。答え合わせははますぺでおっしゃっていた)

もうさ、すぐに感想書かない自分が悪いんだけど、思ってたことをきちんとすべて思い返せない自分に困ったなぁ。。。
ひっちゃかめっちゃかだな…。

続きが、というか、三日月がちゃんと本丸に帰ることがとっても待ち遠しくて。
この話を見た感想として、あったかい物語だなってのは揺るぎない気持ちとしてずっと持っています。
東北蝦夷の物語だし、虐げられた方々のお話が出てくるので、苦しい物語ではあったんだけど、
戦のない世になることを思い描いて、死によってとは思いたくないけども、阿弖流為が生きたことで、戦のない世を求め続ける力は生き続けたし、
後々には伊達氏の繁栄(鶴丸が出陣する地)にも地続きがあるのではないかな、と思うと、きっと明るい未来が待っているって思えるなって。
もしかしたら、その時の出陣には大包平はいないかもしれない。
本丸でお留守番かもしれない。
でも。凄く頼もしい笑顔で出陣した面々を迎えてくれそうで、その姿も楽しみだなって思ってます。

そして、音曲祭、楽しみだ!

いいなと思ったら応援しよう!