好きな人の好きなところを思いつくままに挙げる
この1ヶ月あまり、仕事以外のほとんどの時間をBさんと過ごしている。
週6ペースでどちらかの家に泊まっているので、その翌朝(帰るだけ)も「会った日」としてカウントすると、「一切会ってない日」はたぶん私が大阪に行っていた期間しかないと思う。どんだけ〜!
付き合ってない宣言のあとも、この生活リズムは変わらず淡々と続いている。
基本的に住まいが別だからというのもあるが(たとえば朝、泊めてもらったほうは必ず一度自分の家に帰ってから出社する)これだけ一緒にいても今のところストレスがほとんどなく、むしろ好きなところばかり見つけてしまうという楽しい時期である。
この勢いで、Bさんの好きなところを書いていこうと思う。
書いていたらめちゃくちゃ長くなってしまった。延々とのろけているだけなので、本当にヒマを持て余している方だけ読んでくださいね……
1. 働き者
とにかくよく働く。あまり朝が強いタイプではないのに、私からするととんでもなく早い時間に起きて会社に行っているし、夜も遅いし、しょっちゅう接待もしている。夜中にふと目が覚めると、隣で寝ているはずのBさんがスマホに「明日やらなきゃいけないことリスト」を打ち込んでいたりする。いまや絶滅危惧種と思われる、24時間働けますか系サラリーマンである。
これだけよく働くわりに淡々としているというか、やりがいだの愛社精神だのを語るタイプではないのも好きなところ。仕事だからやる、それ以上でもそれ以下でもない、という感じ。そのスタンスも含めて尊敬している。
2. 時間を守る
これは今までにも何度も書いているけど、本当に好き。「いま家を出たから10分で着く」とか「3分くらい遅れる」とか、的確に教えてくれるので安心する。
つい先日、「飲みに行こう」「いつものお店あいてるか聞いといてくれる?」というLINEのあと、しばらく音信不通になったことがあった。いつもならそういうLINEをくれるのは会社を出るときで、「10分でお店着く!」みたいな連絡が来るのだが、その日はなしのつぶてだった。
たぶん急な仕事が入ったんだろうと思いつつも、私はいつ家を出たらいいのか分からないし、お店にも想定より遅くなることを連絡しないといけないし、で少しイライラ。
結局30分ほど経ってから「ごめん、いまから出る!」とLINEが入り、無事にお店で落ち合えた。
あとから「遅れるときは言ってな。忙しいの分かってるし、いつもちゃんと教えてくれてるからよっぽどのことやなとは思ったけど」と率直に伝えたら、「そうやんな。今日はほんまに申し訳ない。俺が悪かった」と言ってくれたのでスッキリ解決した。
元夫の遅刻魔ぶりにさんざん振り回されたせいで、こういう話がすんなり通じるだけで感動してしまう。
3. 不機嫌にならない
毎朝起きるのが本当に辛そうなのだけど、だからって機嫌が悪くなったり私への当たりがキツくなったりはしない。仕事の文句はよく言っているが、理由なく不機嫌にしているところを見たことがない。見習いたい。
4. 美味しそうに食べる
出されたものは全部食べるし、変にケチをつけたりしないし、美味しかったら「美味しい!」と口に出して言う。なのでいつものお店の人にも「Bさんの好きなイワシ、今日も入ってますよ」という感じで覚えてもらえている。
家飲みのときは、私が作ったものをちゃんとほめてモリモリ食べてくれるのでやる気が出る。
5. お酒の飲み方が合う
最近はダイエット中なのでハイボールばかり飲んでいるが、ビールも好きだし、美味しい魚や珍味を食べるときは日本酒を飲みたい、というところも一致している。
ワインにはそこまで興味なさそうだけど、私が飲みたいと言ったら赤でも白でも付き合ってくれる。
6. お笑いが好き
家にいるときはたいていTVerでバラエティ番組を見て、くだらないことで二人で笑っている。『華大さんと千鳥くん』とか『かまいたちの机上の空論城』とかが好き。
寝るときは、睡眠用BGMとしてYouTubeに上がっている「漫才まとめ」みたいなやつを流しながら寝る。私はずいぶん前から、漫才を聴きながら寝るのがいちばんよく眠れると思っていて、Bさんも同じだと知ったときには嬉しかった。かまいたち、和牛、見取り図なんかをよく聴く。
7. 運転がうまい
20年間ペーパードライバーだった私。この町に転勤してきて初めて運転する必要に迫られ、仕事のときだけ渋々運転しているが未だに怖くて仕方ない。というか、めちゃくちゃ下手くそである。
Bさんは、運転がすごく丁寧というわけではないがとにかくうまい(と思う)。頼りになる。クルマ自体に全然こだわりがなさそうなところもいい。
8. 寝るときにハグしてくれる
Bさんの肩のくぼみに私の顔がぴったりはまるので、そこに顔をのせると腕でしっかりホールドしてくれる。その体勢で寝るのがいちばん好きだ。私のおでこにBさんの顎が当たって、ザラッとした感触を感じるのも良い。
Bさんに背を向けて寝ると後ろからハグしてくれて、それもすごく幸せな気持ちになる。
9. 育ちが良い
実家の経済状況などは知らないが、出身地や学歴から察するに多分おぼっちゃまだし、なんていうか、しっかりしたご両親に大切にされて育ったんだろうなという雰囲気がある。普段はガサツなのに、引き出しに放り込まれているハンカチはバーバリーとかラルフローレンばっかりだったりする。そういうときに私がふざけて「ええとこの子やな〜」と言うと「そうやねん、俺ええとこの子やねん」と心なしか嬉しそうである。
先日百貨店に行ったときもBさんが「コレええやん」と言うものはたいてい高価で、
「俺、やっぱりボンボンやから目が肥えてるんかもな!」
とご満悦だった。可愛い。
10. 適度に自分に甘い
ダイエットは継続しつつも「飲みたい!飲もう!」と誘ってくれるし、酔った勢いでたまに〆の炭水化物まで食べている。
これが本当にストイックな性格だと私はついていけない、というか劣等感を感じてしまうと思うので、ほどほどに自分を甘やかせる人だと安心する。
11. 自分に自信がある
育ちが良いことと関係しているかもしれないが、自己肯定感がすごく高い。「俺は本気でやればたいていのことはできる」と豪語しているし、事実そうなんだと思う。なので基本的にメンタルが安定している。私はこのタイプの男性にすごく弱い。
12. くさくない
飲んだあとはたいていお風呂に入らずそのまま寝てしまうのだが、くさいと思ったことがない。
ただ、1日働いてきているので、たまに靴下を脱いだときの足のにおいが気になることはある。
このあいだそれに気づいてしまい、正直に
「1個お願いしていい?…足だけ洗ってほしい」
と伝えたら
「あ、やっぱり?俺もうっすら気になっててん。もしかして俺の足じゃなくて、この家がくさいんかなーって疑ってたけど、やっぱ俺やった?」
と笑って足を洗ってくれて、それ以来うちに来たら足は洗う、がルールになっている。
13. 生活面でのこだわりが少ない
車は古くて汚れているし、休日はジャージみたいな服ばかり着ているし、家具はたぶんニトリだし、食器もいかにも「実家から余り物を持ってきました」的な感じでこだわりを感じない。Bさんの家のお風呂場はシャンプーの容器に詰め替え用のボディソープが入っていたりする。
私自身はわりと持ち物や家の中の細かいことにこだわってしまう性格なので、相手がこのくらいこだわり少ないほうが楽だなぁと思う。
14. 私の好きなものを尊重してくれる
Bさんの通勤用リュックはぼろぼろのナイロン製だが、私が愛用している革のリュックに対して「そんな高いの使う必要なくない?」とか言うことは勿論なく、むしろ「それかっこええよな」と褒めてくれる。
というか私は鞄が好きで、ちょっとした外出でも必ずちゃんとした鞄を持ちたいし、用事によって鞄を変えたい。出かけるとき、元夫にはよく「すぐ帰ってくんねんから鞄なんかいらんやろ。はよして!」と言われていたが、Bさんには言われたことがない。
また私の本棚にはヲタクっぽいもの(20代の頃にハマりまくった趣味の名残)が色々あるのだが、内心どう思っているとしてもそれをイジられたこともない。
お互い自立した大人同士だから当たり前といえば当たり前なのだけど、相手の好きなもの、大切にしているものを否定せず干渉せず尊重するって、距離感が近くなればなるほど難しい気がしている。
15. 私を掌で転がしてくれる
Bさんは私をコントロールするのがうまい。
しょうもないこと(あーん、と食べ物を乗せたスプーンを私の口元まで持ってきて「やっぱあげない」と自分で食べるとか)で私をムッとさせて、むくれ顔を見て嬉しそうに爆笑するので私も結局笑ってしまう。
私の家にトレーニング用の小さなバランスボールがあるのだが、サッカー好きのBさんはよくそれを蹴って遊ぶ。一度それが私の顔に当たったことがあり(柔らかいので全然痛くはない)、私が怒った顔をしたら大笑いしながら「ごめんごめんごめんごめん!!」と近づいてきて、ぎゅっとハグされたので一瞬で許してしまった。転がされている。
16. 私の話を聞いてくれる
会ったばかりの頃、Bさんは私の話を聞いてくれないタイプの人だと思っていた。なんというか、「要するに◯◯ってことやろ」と乱暴に結論づけるタイプだと思っていたのだ。
でも、いまは私たちはたくさん話をする。
Bさんは理屈っぽいし、特に仕事に関しては「成果を出さない奴が悪い」という考え方なので、私の(多分に感情を含んだ)上司への愚痴はなかなか伝わらなかったりする。でも、私が納得できないことや怒っていることを筋道立てて説明すれば「なるほどな」と分かってくれる。
逆にBさんも、職場で上司にこう言われたとか、ペアを組んでいる派遣さん(女性)に機嫌を損ねられてしまったとか、逐一話す。私が「その言い方だと派遣さんは自分の能力を低く見られてるように感じると思うで」と言うと、「そうなんや!俺、いい意味で言ったつもりやってんけど。じゃあどんな言い方したらいい?」と真摯に反省している。
おそらくこの類の会話において、私がどう考えるかをすごく尊重してくれていると思うし、そういうところが好きだ。
17. 私の変化に気づいてくれる
良くも悪くも男っぽい(という表現はあまり良くないかもしれないが)ので、私の髪型やネイルの変化には気づかないタイプだろうなと思っていた。
が、口に出さないだけで、実は気づいているということが先日わかった。ネイルが変わると「なんか変わったな」とは思うらしい。
見た目だけじゃなく、私の言葉数が少ないとか、ちょっと機嫌が悪いとか、いつもお店で注文するものを頼まないとか、そういうことにも意外と敏感で「どうしたん?」と訊いてくれる。
そのときに「なんでもない」とか言わず、ちゃんと自分の言葉で説明するほうがお互いに快適だと分かったので、最近は「ちょっと疲れてる」とか「さっきの会話の◯◯が引っかかった」とか「お昼が遅かったからお腹すいてない」とか、なるべく説明するようにしている。
18. 酔うと可愛い
お酒に強いのであんまり泥酔する場面を見ることはないのだが、こことかこことかでも書いたように、たまにベロベロになると可愛い。
先日接待でものすごく酔っ払い、ようよう私の家にたどり着いたのだが、玄関に入った瞬間私に抱きつき、頭を私の肩にもたせかけたまま動かなくなってしまった。なんとかリビングまで運び込んだが、とてつもなく可愛かった。
別の日、ベロベロのBさんをベッドに寝かせてほっぺたにキスしたら、私の頬や唇に噛みついてきた。
「わかるよー、酔うと噛みつきたくなるよね」と言ったら「えっ、予想外の反応!肯定された!」と笑ってそのまま寝落ちていった。
私が知るかぎり、泥酔状態のときでも暴言を吐いたり人に迷惑をかけたりすることはなくて、ただ甘えるだけ。可愛い。
あと、酔ったときじゃないけど、最近電話をすると切りぎわに「ばいばーい」と言う。そこまでの口調は事務的(「あと10分でそっち着くわ」とか)なのに、最後だけ「ばいばーい」。明らかにひらがな。とても可愛い。
19. エッチが気持ちいい
結局そこかよ、と言われそうだが、そこである。
別にすごくテクニックがあるとかではなく(ごめん)、単純に相性がいいと思う。触れるだけ、繋がっているだけでびっくりするほど気持ちいい。
20. 優しい
いままでのnoteでも書いてきているけれど、日常のちょっとしたことに優しさを感じる。
たとえば私が号泣した日の翌朝、目を覚まして「目腫れてない?」と訊いたら私の顔を見て「全然」と言ってくれたり。(あとから鏡を見たらまあまあ腫れてた)
Bさんが朝早く身支度をしていて、私はBさんが家を出る寸前まで起きず、気づかなくてごめんねの気持ちを込めて「全然目が覚めんかった」と言ったら「(よく寝られて)ええこっちゃ」と言ってくれたり。
私がカラオケで「この曲好きやねん。歌ってよ」とリクエストした曲を、その日は「あんまり知らんねんな」とスルーされたのに数週間後しれっと歌ってくれたり。
プレイ的に意地悪してくることはよくあるけど、根っこの優しさに触れるたびにますます好きになってしまう。
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…とりあえずこんなところだろうか。
期間限定の関係だとしても(いや、だからこそ?)相手の好きなところを発見しながら繋がりを深めていく日々は、なかなかに幸せだなと思っている。
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