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帰ってきたバツイチ40歳のマッチングアプリ日記4

前回の記事で書いた奥田さん(ガクテンソク奥田さん似)、小田さん(おいでやす小田さん似)と、それぞれ2度目のデートをした。

奥田さん

また飲みに行きましょうとお誘いいただき、美味しい焼肉屋さんへ行くことに。
人気店のため21時の予約しか取れなかったとのことで、19時半ぐらいに近くで待ち合わせて、軽く飲んでから焼肉に行く、という流れを予定していた。

奥田さんはわりとお店に詳しい印象だったのでお店選びは一任していたのだが、合流してすぐに向かった1軒目が、角打ち(酒屋の一角が飲み屋スペースになっているお店)だった。
もちろん、角打ちは良い。私も大好きだ。
ただ、そのお店はなんというか、ほんとうの角打ちだった。昔ながらの酒屋さんの奥にカウンターやビールケースがあり、そこで常連さんが思い思いにお酒を飲んでいる。そして、煙草の煙がもっくもく。常連さんは一人残らず紙煙草を喫っており、隅に据え付けられた小さなTVを凝視している。そのTVでは野球中継が流れていて、店主も含め店内の全員が阪神の動向に一喜一憂して大騒ぎしている、というタイプのお店なのだった。

気のおけない友人と、あるいはひとりで入るなら、そういうお店はむしろ楽しい。しかし、仮にも「デート」という名目で行く場所ではない、と思った。いやデートで行ったっていいんだけれど、「相手の女性の趣味嗜好もまだよくわからないのにそういうタイプのお店に入り、かつ『隣のお客さんの煙がすごいから僕がそっち側に行こうか』的な気遣いもしない」奥田さん自身に結構萎えてしまった。なんでお前が煙から遠いほうに行って、私が知らんおっちゃんの副流煙を全身に浴びなあかんねん。これから焼肉だから煙ついても大丈夫な服ですよね、的なこと?あ?

焼肉はめちゃくちゃ美味しかった。でもその後奥田さんのほうからも連絡はないので、向こうは向こうで思うところがあったのかもしれない。

小田さん

初回はコーヒーだけだったが、今回は飲み。お互いの家の中間地点(といってもだいぶ私寄りに来てくれたのだが)で会うことになり、知らないエリアだったので特に予約はせず、適当にみつけた中華系の居酒屋さんに入った。

ビールで始めて、2杯目にお店のオリジナルハイボール(花椒が入っている)、3杯目に紹興酒ソーダ割りを頼んだら、小田さんも合わせてくれたのが嬉しかった。べつに同じものを頼む必要はないんだけど、男性って女性に比べて食に保守的な人が多いので、柔軟にチャレンジしてくれる男性を見ると「おっ」と思う。
料理の取り分けなどもストレスなく、お互い「これ取っちゃいますね」とか「これ食べてください」とか、適度なバランス(だと思う)で言い合えたのも良かった。

小田さんはたぶんコミュニケーションが苦手なタイプで、何か言う前に上を見るクセがあり、いざ喋ると声が小さくてなかなか聞き取れない。十中八九「え、なんですか?」と聞き返してしまい、申し訳なかった。
ピータンを頼んで
「私の実家、みんな異常にピータンが好きなんですよ」
と言うと
「え、毎日3つ食べるとかですか?」
と返してくる、みたいなユーモアセンス(?)もちょっと困るといえば困るのだが、いまのところ、これまで付き合ったことがないタイプの人だなぁという好奇心が勝っている。
ただ、LINEの返信がめちゃくちゃ遅い!1往復のラリーが24時間以上かかるので、次の約束を決めるのにも3日4日を要する。鬼のようにLINEが来るよりはいいのだが、なんか、ほんとうに「忘れた頃に来る」という感じなのでうっかりすると忘れそうになる。


このところのマッチングアプリ活動がひとしきり落ち着き、少しゴタついていた男友達まわりもいったん整理でき、おまけに久しぶりにBさんとのイチャイチャ度がちょっとだけ増しているので、なんかもうこのままで良いかなぁと思い始めている。何回目やねんこの流れ。つくづく怠惰すぎる。
でももし慎重派の小田さんと進展があったら、そのときにはちゃんと決着をつけないといけないな、と、気を引き締めている今日このごろです。

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