●緑内障で、白内障手術と同様の眼内レンズにしたら…こうなりました 〜その2〜
引き続き「その2」です。有料記事になっていますが、投げ銭用なので、全文無料で読めます。「その1」はこちら。
(川や海の釣り、キャンプ記事の投稿が遅れてすみません)
利き目である右目を、緑内障の原因とされる「眼圧」を下げるための手術(白内障と同じ眼内レンズに置き換え)をし、まぁいろいろあったんですが、類似情報が全くネット上に見当たらないので書いておこう……と思った次第。
* * *
以前、眼病にご利益があるという神社にお参りにいったとき、社務所に行ってお守りをいただいたのですが、同世代の神職さんに
「やっぱり眼科検診って、行ったほうがいいですかねぇ。
掛かりつけ医に勧められているんですが……」
って言われたので、
「全然行ってないなら、40歳過ぎたら絶対に行ったほうがいいです!」
と答えたのですが……なんか「立場が逆じゃん!」
というか、ご利益感、薄め。
サポートレンズ到着
それはさておき。前回の話の続きですが、サポートレンズのメガネ(上が0.00、下が+0.50の微弱な遠近両用)が届きました。
いいのか悪いのか、でいうと正直よくわからないのですが、そのくらい自然です。メガネを外すと、下側に度が入っていることはわかりますが、あってもなくても差はないんじゃないの?という感じすらします。
なんでわからないか? と言えば「見つめてしまったらそこは見えてしまうから」なんですね。「無意識で見ているエリアの鮮明度が違う」のは、なかなか自覚できません。さらにわずかな乱視補正が入っているので、その違い=輪郭線のクッキリ感もありますので、なおさらよくわからない感じ。
普通の遠近両用で生じていた歪みについては、度数の差が少ないため「ない」と言っていい状態です。横目で見たときなど、メガネの端の方(つるのキワあたりですね)で、一瞬ブレたり歪みを感じることもあるのですが、まさにほんの一瞬で、「ん?」と意識したときにはもう普通に見えています。
もうひとつ、買い物などで出先でちょっと文字を見なければならないときもなかなか便利でした。レンズの一番下の部分を使って、手術した側の目をつぶって(これ大事!)じっと見れば、パッケージのそこそこ小さい文字まで読めてしまいます。
老眼の個人差もありますが、普段+1.0の老眼鏡でパソコン仕事なら問題なくできる私としては、食品パッケージのアレルギー表示の文字くらいなら、ギリギリなんとか読めます。
夜の光のにじみ
ただ、メガネの方はなんとかなったものの、もうひとつ大きな問題が出てきました。危険を考えて控えていた夜間の運転にトライしたものの、ちょっと近所程度ならともかくも、運転ができる状態ではないのです。
↓こんな感じです。
光源の点が斜めに、帯状に滲んでしまうんですね。渋滞の対向車列なんかもう最悪で、あの状態で間から人が出てきたらたぶん轢いてしまうんじゃないか?みたいな。あと、光源のにじむような広がりが「ザラッ」とした感じになってるのは、緑内障の影響でしょうね。
いろいろ調べたのですが、どうにもならないらしい。なんだそれ。慣れるしかない、とか言われても困るのですけど。
なんとなく、白ボケ
気になっていることはまだあって、視界がほんのわずかに白ボケしているんですね。残っている水晶体を包んでいた膜が白濁する「術後白内障」というのもあるようですが、これは通院時に相談です。
まぁ、また「フツーの人が気にするレベルじゃありません」って言われるんでしょうけど、こっちは「フツーの人」レベルで見ていては仕事にならんので…。
術後白内障に関しては対処方法(レーザーでちょこちょこっと)はあるらしいのですけど、まぁいろいろありますね。
乱視の軸が2つになった?
それから謎がひとつ出てきました。
遠近両用メガネ、サポートレンズのメガネ、どっちも乱視を測り直して作成しているのですが……完全には合わない。むしろ以前作ったメガネの方が、屋外で掛け比べてみるとはっきり見える。
これはなぜだろうか?と思ったのですが、どうやら乱視の軸が、元々あったものに加えて、手術で別の傾きのものが追加されちゃってるみたいなんですね。
なので、乱視測定すると複合したものが数値として示されるけど、実際は元のままの方が見やすいという印象。これはややこしい……通常の測定でどうにかできるものではない……ってどうすればいいんだろ。
輪郭線がブレて見える程度の微妙な乱視は(私の場合、ですが)、目が勝手にピントを必死に合わせようとするので目の疲れに直結するのですよね。その「水晶体の厚みを変える筋肉」は切ってしまったのですけど、やっぱり見ようと勝手に頑張ってしまうためか、目は疲れます。
「見えていないもの」は「あるのかないのかわからない」
つくづく思うのは、この病気で怖いことは「初めから見えていないものはあるのかないのか自覚できない」ということですね。
見えていたものが見えなくなれば「あるはずのものが見えなくなった」とわかるのですが、初めから「見えていないもの」は、見えていないだけかもしれないし、ないかもしれない。だから、自信を持って「ない」と言い切ることができない。
当たり前のようですが、これ、脳の機能も影響している、意外に複雑な話なのです。
人間の脳は、普通の光学レンズで起きてしまう歪み(歪曲収差)や屈折による色のズレ(色収差)、ブレなどを補正してしまうのですが、そのとき、見えていないところも周辺画像で穴埋めしてしまうのです。
まるで最近の優秀な画像編集ソフトのようですが、結果として、(特に周辺部の)視野が障害されていても、気づきにくいという問題が出ます。
目には「盲点」というのがあるのはご存知でしょうか。どんな人でも、視神経を束ねる部分=左右の目に一点ずつ、見えない点があるのです(リンク参照)。でも、たとえ片目をつぶっても、そんなものの存在はわかりませんよね? きれいに補完されてしまっているのです。それが盲点以外のどこかで起きているのかも?と……と言えばおわかりいただけるでしょうか。
自身はそこまで進行していませんが(と、思うけどこれが自信を持って言えないのが怖い)、特に周辺視野で見ることになる車のサイドミラーの視界は、視野が欠けた部位によってはかなり危険な状態になります。
最近は両サイド後方に検知レーダーを装備して知らせてくれる車が増えてきていますが、症状の進行によってはそういうものを利用するしかないでしょうね。
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「その3」はあるかどうかわかりません。そろそろ「釣り入門」「キャンプ」も続きを書かなきゃ、ですしね……。以下にマガジンのリンクを貼ります。
フライフィッシング入門 釣り人流キャンプ術
小物釣り入門・川編 小物釣り入門・海編
ということで、無駄になってしまった最初の遠近両用メガネ(3万5000円もした!)の穴埋めに、投げ銭いただければありがたいです。参考になりましたら、よろしくお願いします。
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