雨境峠祭祀遺跡群【古墳時代】
1 場所
立科町にある。佐久から白樺湖へ向かう県道40号(諏訪白樺湖線)を登っていくと、古墳時代の祭祀遺跡と中世の塚が点在しており、雨境峠祭祀遺跡群と呼ばれている。このうち蓼科第二牧場そばにあるのが鳴石遺跡である。牧場の駐車場から北へ歩いて30秒ほどのところに「鳴石」と呼ばれる巨石がある。
https://goo.gl/maps/vydmkRhNPb75JiB39
2 特徴
鳴石は、2個の巨石が鏡餅状に重なったものであり、上石と下石は別々の巨石を重ねているため、若干の空間があることから、たたくと音がするのが「鳴石」と呼ばれる由縁である。これは神を招き寄せるために人工的に築いた磐座であり、ここを峠祭祀の場所として選んだことがわかる。諏訪から佐久へ抜ける古墳時代の古東山道推定ルート上にあり、北には佐久平、南に壮観な蓼科山を仰ぎ見ることができる。峠の祭祀と蓼科山への祈りの場であったのであろう。
3 ミニ案内
鳴石を見学した後は、駐車場横にある「牛乳専科もうもう」で休憩するのがおすすめ。ソフトクリームと牛乳がとにかく美味しい。また、女神湖までの県道40号線沿いには与惣塚など中世の塚がいくつかみられるので、あわせて見学するのもよい。案内看板もある。(桜井秀雄)
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