振り返り企画⑥『2021けんりきが本気で選んだ超個人的名曲15選&+15』
前回の記事の続きです。
引き続き、『けんりきが本気で選んだ超個人的名曲15選』で俺が過去に選出した名曲たちを振り返っていきます。
最後は一昨年2021年版!
あまりにも良曲が多すぎて選びきれず、『+15曲版』を後から発表し、結局30曲も選んでしまったのでwかなりの長文になってしまいますが、良ければお付き合いください😊
では早速振り返っていきます。
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今年もこの記事を書く季節がやって参りました。
関ジャム名物企画のパク・・・いやオマージュ企画です笑
mixi時代から含めると、実に6回目になるんですね、この企画。時の流れを感じる。。
あっ、いつもこんな駄文を読んでいただいている皆様、あけましておめでとうございます。いつもありがとうございます😊
note2年目の今年も、ゆるりと自分のペースで更新していきますんで、よろしくお願いいたします。
音楽好きを名乗る以上音楽自体はそこそこ幅広く聴きますが、ファンであるアーティストに選考が偏りがちな件はご容赦ください。
ただ、毎年の事ですが忖度は一切しません。
ガチで素晴らしい!と思った楽曲のみ選考しています。
尚、例年通り順位はあえて付けていません。
全曲、俺がどハマりした曲ばかりなので、全曲No. 1です!
それでは行きます。
『2021 けんりきが本気で選んだ超個人的名曲15選』‼︎
(2021年中にCDもしくは配信で発売された曲の中から選考)
1曲目:カサナルキセキ(KAN+秦基博)
2021年4月23日、衝撃?笑撃?の前代未聞の謝罪会見がYouTubeにて配信された。
2020年にKANさんが発売したアルバム『23歳』の中に収録されてる『キセキ』という曲。
2021年1月に発売された秦基博くんのシングル『泣き笑いのエピソード』のカップリング曲である『カサナル』という曲。
実はこの2曲は同時に演奏&歌唱する事によって1曲となり完成形になる・・・という、日本音楽史に残るとんでもなく壮大なお遊び、、いやプロジェクトだったのだ。
そんな事できるの?
2人同時に歌ったり演奏したりしたらガチャガチャ音がぶつかり合っちゃうでしょ?
そう思ったそこの貴方も、一度聴けば解ります。
曲の長さやコード進行を完璧に合わせ、それぞれが異なる楽器で演奏する事によって、あら不思議!単体の楽曲としてもいい曲なのに、深みを増した名曲に早変わりするのです。
更に2人の歌も、単体だと普通の歌詞だった部分がコーラスになったり、お互いの掛け合いみたいになったり、、とにかく凄すぎて感動!
ぜひぜひ、それぞれの単体の曲を聴いてから、『カサナルキセキ』を聴かれる事をお勧めします。いやぁ素晴らしい。
2曲目:両忘(コブクロ)
コブクロの曲にしては珍しい軽快なエレクトロサウンドに、現代の“真実だけを追求し、過ちを犯した人をいつまでも叩く風潮“に疑問を投げかける挑戦的な歌詞。
ここまで振り切った楽曲は、これまでの“コブクロらしさ″からの脱却を感じさせられる、凄く刺激的な曲。
2021年、いろいろ有った(苦笑)コブクロ。
恐らく、まさかこのタイミングでこの曲を出す事になるとは本人たちも思ってなかったはずだし、発売延期するという選択肢もあったはずなんだ。
それでも発売を決行したのは、批判も称賛も全て飲み込み、良い事も悪い事も“全て音楽に昇華してみせる“という決意表明に他ならない。
♪三面鏡にしか映らない横顔があるように
君にも見えない君を誰かが見てる♪
コブクロを叩く人も、擁護する人も、全ての人に跳ね返ってくる歌詞だと思うんだよなぁ。深い。
″駆け抜ける時の中 刻んだ答えを 心にまとい また走り出す″これからの小渕健太郎と黒田俊介に、まだまだ期待している。
3曲目:Slow Dance(SOMETIME'S)
新型コ口ナの感染拡大によって、残念ながら2021年も閉塞感に包まれた年で有ったように思う。
そんな鬱々とした日は、ひたすら心地良い音楽を浴び続けていたい。
俺は一時期、この曲をただただリピートし続けていました。
2ピースでボーカルが作曲、ギターが作詞っていうのも面白い。
これからも大注目‼︎✨
4曲目:Boy(斉藤和義)
2021年7月24日、地元香川県レクザムホールで、約2年ぶりに斉藤和義さんのライブに参戦しました。
延期に延期を重ねたツアーだっただけに、「よくチケット持ったままで居てくれたよねぇ。ありがとうございます。」とポツリと言う和義さんの言葉にグッと来て、本編最後に演奏されたこの曲に泣きました。
子供の頃憧れてたカッコいい大人にはなれなかったかも知れないけど、あの日の、あの頃の情熱は、今も心の何処かで燻ってる。
特に男なら、感動せずにはいられない名曲中の名曲だと思う(ノд<。)゜。
漫画家の浦沢直樹先生が手掛けたMVも必見です。
5曲目:華奢なリップfeat.ちゃんみな(ジェニーハイ)
永遠に湧き続ける才能の泉を持つかの如く、快作を生み出し続けてる川谷絵音くんだが、彼の作品で2021年圧倒的に素晴らしかったのがこの曲。
中嶋イッキュウ&ちゃんみなの2人のツインボーカルの相性の良さは鳥肌モノ。
♪ 私たちきっと無敵だったこと♪という歌詞まさにそのままです。
この2人が組めば無敵だ!
ちなみに、俺は勝手に“令和の女性版修二と彰“と呼んでます笑
6曲目:名前を呼ぶよ(SUPER BEAVER)
昨年選んだ『ひとりで生きていたならば』もそうだけど、何でこのバンドのど直球のメッセージは、こんなにも心に響くんだろう。
コ口ナ禍になり良かった事なんて1ミリも有るはずは無いのだけれど、1つ挙げるとするならば″会いたい人に会いに行ける事が当たり前の事じゃない″事に気づけた事かもしれない。
そして、それはアーティストとファンの関係性も同じ事で。
♪ 名前を呼んでよ 会いに行くよ 命の意味だ 僕らの意味だ♪の力強いメッセージに、彼等のファンはどれだけ勇気づけられた事だろう。
7曲目:もういいよ(スガシカオ)
スガシカオさんのデビュー25周年キックオフ作品である『Sugarless III』に収録されている名バラード。
誰かが誰かを責め、叩き、謝罪しようと許さない。
そこに有るのは正義の仮面を被ったストレス解消だったりする。
そんなイビツな時代にあえて“許す心″をテーマにしたこの曲の歌詞は本当に深い。
そしてスガさん本人も、“あの日の許せなかった思い″と決別して前へ進もうという決意の唄。
スガシカオ第2章が独立した時からだとするならば、スガシカオ第3章がここから幕を開ける。
その先には、きっと光に満ちた明日が待っているはずだ。
8曲目:JOKER(スガシカオ)
これも『Sugarless III』収録曲。
スガシカオの真骨頂である強烈なFUNK MUSICに、恐らく日本音楽史上初(当社調べ)の性病をテーマにした歌詞。
FUNKの毒を撒き散らしながらユーモアも携え、それをPOPと融合させるなんて、日本中探してもスガさんにしかできないんだよな。やっぱり凄い。
新型コ口ナ市中感染が広がる現代を強烈に風刺している一方で、よく考えたら人生なんてずっとトランプのババ抜きみたいなもんだよな、とハッとさせられる。
これを読んでるキミの運命もきっとそう。
さぁ もう迷わないで!いますぐ引いて!
どれかがJOKERだ‼︎
9曲目:祝祭(sumika)
アルバム『AMUSIC』収録。
POPの王道を行きながらもマイノリティな人の心にも届く、sumikaらしさ全開のナンバー。
“普通じゃなんだかつまらないよ 可笑しいくらいでいいよ 検索のサイトで覗く前に 正しく傷付けば″のフレーズに、いったい何人の人が励まされただろうか。
sumikaは決して順風満帆にここまで来たバンドではなく、2015年にはボーカル片岡健太くんの喉の不調で一度活動休止している。
その際、何をしても元通りの声に戻らないため音楽を辞める事も考えたと言う。
するとメンバーたちは、「じゃあバンド辞めて、4人で次何やろっか?」みたいなスタンスだったらしい。
このメンバーだから、このメンバーじゃなきゃ出せない音が有るから、替えは利かない。
これからも、この4人にしか出せない音を鳴らし続けてほしい。
10曲目:東京協奏曲(Bank Band with 宮本浩次)
櫻井和寿と宮本浩次という日本を代表するボーカリスト2人が夢の共演。
ここ数年辛い出来事が多かった東京を思い小林武史さんが書き下ろした楽曲を、東京で産まれ育った2人が歌う。
いつも感情の赴くままに暴れ放題のパフォーマンスをする宮本さんが、この曲の時だけは櫻井さんと息を合わせながら、優しく歌う姿にグッとさせられる。
そして、スガシカオさんの『ぼくの街に遊びにきてよ』もそうだけど、小林さんが東京を想って作った曲には美しさと切なさが同居していて、それが何とも素晴らしく、聴いてて胸がいっぱいになってしまうのです。
11曲目:きらり(藤井風)
昨年の大晦日、NHK紅白歌合戦でのパフォーマンスで世間の話題を一身に集めてみせた藤井風くん。
個人的に『青春病』が風くんのデビューからの最高傑作だと思っていて、その後に出す曲は相当ハードルが上がったなぁと思ったのだけど、サウンド面だけで言うなら、またもや最高を更新してきたのに驚愕。
そしてこの曲の一人称が「わたし」なのも含めて、凄く中性的な所が“性別を問わず共感できる″部分だよなぁと思う。
“連れてって 連れてって″という表現にも、それが顕著に表れてると思う。
更に歌詞として凄いのが、♪何か分かったようで 何も分かってなくて だけどそれが分かって本当に良かった♪という禅問答のような深い歌詞。
こういう「えっ⁉︎今何て??」って思わせる歌詞をキャッチーなメロディーに乗せるテクニックを、この若さでやってのける。
本当に恐ろしい子。。
12曲目:旅路(藤井風)
TVドラマ『にじいろカルテ』の主題歌。
最初配信された時には、「あれっ?いい曲ではあるけど、これまでの風くんの曲に比べると地味だなぁ。。」なんて事を思ったのだが、藤井風の名前を世に広く知らしめた伝説になるであろう日産スタジアムでの配信フリーライブ。
あの日ピアノ弾き語りで聴いたこの曲に、胸を撃ち抜かれてしまったんだ。
♪ 果てしないと思ってたものがここには無いけど 目にしてきた 手に触れてきた 全てに意味はあるから♪
と降りしきる雨に打たれながら歌う風くんの姿はあまりにも美しく、神々しささえ感じた。
それは、果てしないと思っていた当たり前の日常を奪われている俺たちの現状に、怖いくらい重なって聴こえたから😭
13曲目:燃えよ(藤井風)
また藤井風くん⁉︎って思ったそこの貴方。
お気持ちは重々分かりますが、、入れざるを得ないのです。素晴らしいのです。
この曲は前述した日産スタジアムでのフリー配信ライブにて初披露された楽曲で、風くんには珍しい直球のメッセージソング。
紅白歌合戦で、実家の部屋(?)からワープして来たかのような演出で東京国際フォーラムのステージに登場し、この曲を弾き語った風くんのパフォーマンスは、本当に圧倒的だった。
2022年も、この優しく熱い“風″にのって 進め 先へ
14曲目:不思議(星野源)
星野源くんが新垣結衣さんと衝撃の結婚宣言。
このタイミングで発売したラブソングという事で、どうしても重ねて聴いてしまうが、「他人」「愛に足る思い」と冷めたように言いながら、どれだけ相手の事を大切に思っているのかが伝わってくるのが凄い。
ラブソングをリスナー、特に若い世代に響かせるには、直球の歌詞でないと伝わらない。
だから歌詞はなるべく易しい言葉で解りやすく、、という最近のJ-POPの流れにあえて歯向かい、それでいてグッとくるフレーズを散りばめる。
″好きな人が居るからこそ″愛想笑いを上手に作ってクソみたいな日々でもしっかりと歩いていける。。うん、沁みる。。
これは星野源にしか作れない。素晴らしい。
15曲目:スタンドバイミー(矢部浩之)
深夜ラジオ『ナインティナインのオールナイトニッポン』の企画で、今をときめく石崎ひゅーいくんがやべっちに書き下ろした曲。
いや、これが本当に名曲なのです。
個人的感情として、ナイナイをずっと好きで観て聴いていた人間として、ナイナイの一つ一つの歴史を思い起こさずにはいられない歌詞。(ナイナイの飛躍するきっかけになった『とぶくすり』のタイトルがそっと隠されてるのも秀逸)
流石石崎ひゅーいくんと思わせられる、美しくキャッチーなメロディー。
そして、ナインティナインのオールナイトニッポンのリスナーなら誰もが知ってるように、矢部浩之は音痴である。
それも、かなり酷い部類の。
そのやべっちが切々と心を込めて、相方への思いを語るように一生懸命に歌う。
これに感動せずにいられるわけが無いのだ。
この矢部氏の歌声を聴いていると、“歌が上手い=素晴らしい″という概念は間違っているのかもしれない、とすら思うのです。
以上15曲!あくまで“超個人的“選考なので、「何でこの曲?」とか「いやいや、あの名曲は入らないの?」などご不満は有るとは思いますが、苦情は一切受け付けておりません!笑
しかし2021年はあまりに好きな曲が多く、絞り込むのに本当に悩みました💦
なので、泣く泣くここから漏れてしまった何曲かを、次回の記事で“+◯曲版“として紹介してみたいと思います。
今夜放送される本家関ジャムのランキングも楽しみですね✨
2022年も、素晴らしい音楽がいっぱい溢れる、アーティストと音楽ファンの皆様にとって良い年になる事を、心より願っています。
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前回の記事『2021 けんりきが本気で選んだ超個人的名曲15選』にたくさんのリアクションをいただき、ありがとうございます。
ただ、その記事の中でも書きましたが、2021年はあまりにも好きな曲が多く、15曲に絞るのが大変でして💦そのため泣く泣く外した曲が多数有るのです。
でもやっぱり勿体無い!皆さんに「まだまだこんな名曲あるよー!」と伝えたい!
という事で、“+15曲″という形でそれらの曲をご紹介したいと思います。
では行きます。
『特別編2021 けんりきが本気で選んだ超個人的名曲+15』‼︎
(2021年中にCDもしくは配信で発売された曲の中から選考)
1曲目:ハート(あいみょん)
2021年のあいみょんの曲では『愛を知るまでは』が取り上げられる事が多いが、俺はこっちの方が好きです。
ハートマークってよく出来ていて、丸くて可愛い部分と、触ると怪我をしてしまいそうな尖った部分とが有って。
そのイビツさを、男女の微妙な関係性に例えたあいみょんのライティングセンスにホレボレしてしまう。
ってか、これ恋人同士の歌じゃないんじゃないかと思うんだよなぁ。切ない。
2曲目:エイムズ(um-hum)
俺が昨年2020年版の15曲にも『GUM』を選曲したum-hum。
バンド結成から僅か3年足らずでタワーレコードのタワレコメンにも選出され、ますます勢いを増す彼らは、才能溢れる若手がひしめくインディーズのオルタナティブシーンにおいても飛び抜けた存在感を見せている。
タワレコメンに選ばれたアルバムも快作なんだけど、そこから更にPOP要素も取り入れ進化したこの曲が本当に素晴らしい。
個人的に、ボーカル小田乃愛ちゃんとギターろんれのんくんの息の合った♪けど〜♪の部分で「キターーーー‼︎✨」ってなります笑
音大生とかじゃないのが信じられないぐらいの演奏力もますます進化中。
ヤバいよマジで。
3曲目:meme(um-hum)
この曲も凄い!圧倒的な中毒性。
そしてやっぱり、ボーカル小田乃愛ちゃんの魅力が出まくってる曲の一つだと思う。
こんな難曲をカッコ良く歌いこなす様には、超初期から彼女の歌を聴いてる身として、感動すら覚える。
俺が惚れたこの声を、もっともっと日本中、いや世界中の人に聴いてもらいたい。
4曲目:Fight on the web(岡崎体育)
前年の無観客オンライン開催に続いて、2021年は中止を余儀なくされた、氣志團主催のフェス『氣志團万博』。
その2020年のオンライン開催の時に岡崎体育が初披露した曲がこの曲。
まさかのこの曲をアルバムのリード曲としてリリースしたのは、体育くんなりのあの金髪リーゼン・・・いや綾小路翔と氣志團万博に対する愛溢れるエールに俺には感じられた。
まぁインターネット上での喧嘩を風刺してるだけの超おふざけSONGなんですがw
流れてるトラックは無駄にカッコイイのが最高🤣←無駄って言うな
5曲目:Work(小袋成彬)
アルバム『Strides』収録。
歌い出しの♪生まれたら死ぬまで一生涯♪のフレーズがクセになり、ふと気がついたら口ずさんでたりする。
小袋くんはブレないと言うか、“自分が信じる音楽を奏で続ける″という良い意味での頑固さを感じるアーティストだと思っている。
この曲も、「こんな事歌っていいの⁉︎」ってリリックが散見されるが、この媚びないリアルさが小袋成彬の小袋成彬たる所以なんだよなぁ。
あと単純に、楽曲のクオリティーがホント高い。素晴らしいです。
6曲目:逆夢(King Gnu)
昨年のホントに終わり、12月29日に発売になったKing Gnuの新譜『一途/逆夢』。
2021年を代表するアニメ(漫画)である『劇場版 呪術廻戦 0』のテーマソングなのだが、正直King Gnuの最高傑作と呼んでも過言じゃないと思う。
特にエンディングテーマだったこの曲の美しさと壮大なスケール感に感嘆。
流石常田くんが、雑誌MUSICAのインタビューで「King Gnuを5大ドームツアーに連れて行ってくれる曲になればいい」って言うだけの事はある。
タイアップの作品に寄せながらも、音楽性の飛び抜けて高いモノを作ってしまう常田大希の才能の真骨頂とでも呼ぶべきか。
そして、こんな超難曲を歌いこなせてしまう井口くんが本当にとんでもないボーカリストだと改めて思った1曲。
7曲目:Juden(Kroi)
本家関ジャムのランキングであのYaffleくんが5位に選んだ事で、今大注目されてるKroi。
ここで名前を出すのは後出しジャンケンみたいで嫌なのだが、ホントに最後まで入れるか迷ってたんだからしょうがない!笑
2021年5月に開催されたVIVA LA ROCKをオンラインで観ていたのだけれど、実はその時が初見で、「ファンキーで、それなりにカッコいいなぁ。」ぐらいの感想だった。
でも俺は鹿野淳さんと有泉智子さんの“アーティストを見る目“を信用してるので、やっぱり気になってて、新曲が出る度に聴いてみてたのだ。
メジャー1st EPとなる『nerd』で撃ち抜かれた。
特にこの『Juden』にはベースラインだけで虜にさせられる。。いや、もう勝手に身体が踊り出す!
Yaffleくんお薦めの『Balmy Life』に負けないくらいカッコいい曲なので、こちらも必聴ですよ!
8曲目:しろくならない(Cody・Lee(李))
独特の世界観を持つ男女ツインボーカルの5人組インディーズバンド。
2021年のクリスマスイブに配信されたこの曲を聴いた時、単純に「いい曲だなぁ」と思ったのと同時に、何か不思議な違和感を感じた。
その違和感とは何かにすぐに気づく。「あれっ?これフジファブリックのメロディーに似てる。。」
更に、この曲の中に(MVにも)フジファブリックへのオマージュがいっぱい詰まっている事に気づき彼等のプロフィールを見てみたら、フロントマンの高橋響くんが志村正彦くんから多大な影響を受けているとの事。
そう言えば、この曲が配信された12月24日は、志村正彦くんの命日。
そんな日に配信した曲の歌い出しが♪ 拝啓、今貴方はお元気ですか? 東京はもうすっかり冬の匂いで寂しいです 私はまだ貴方のことを思って まで書いた手紙をそっと仕舞う♪
何だ、この志村愛が溢れまくってる曲は。最高かよ😭
9曲目:露光(コブクロ)
アルバム『Star Made』収録曲。
コブクロの原点である黒田俊介→ボーカル、小渕健太郎→コーラスのパート割りに立ち返った名バラード。
切なくて叙情的な歌詞と、黒田俊介の魅力全開の歌声に聴き入っていたら、コブクロファンなら誰もが知ってる“あの曲“のストーリーに繋がる展開に「あぁ、そういう事か!」と納得し、じんわり心に感動が広がっていく。
最後に流れるピアノのアウトロは、デビュー前の路上時代に作られた『赤い糸』のイントロ。
21年越しのアンサーソング。素敵だ。
10曲目:10月のバースデー(スガシカオ )
アルバム『Sugarless III』収録曲。
個人的な話になってしまうが、以前は親しくしていた大切な人や同じ趣味で繋がった仲間たち。
今でも付き合いが有る人も居るけど、何かのタイミングで疎遠になってしまい、いつしか全く連絡が取れなくなった人たちも居て。
今も携帯のスケジュールやSNSの通知で、“あぁ、、今日はあの人の誕生日だったっけ。。″と気づく度に何故か胸がチクチク痛むような、懐かしく甘酸っぱいような、そんな気持ちになるんだ。
そんな気持ちに凄くリンクするこの曲を聴く度に、“もう会えないであろう、あの人“に思いを馳せてしまうのです。
あの人も、同じように思ってくれる事があるのかな。。いや、もう僕の事なんて覚えてないかもね。
11曲目:逃避行(Dios)
その類い稀なリリックと歌声で″天才“と騒がれたにも関わらず、“ぼくのりりっくのぼうよみ″というアーティストが自らの存在を壊し消し去ってから、3年の月日が流れた。
2021年、その“元ぼくりり″である『たなか』が、世界を席巻する天才ギタリストIchika Nito、そして数々の名曲を共に産み出してきた盟友ササノマリイとバンドを結成し、音楽シーンに舞い戻ってきた。
“あの頃″と一番違うのは、やはりバンドだから仲間が居るからかな?と思うが、心から音楽を楽しんでる感じがする。
当時はどこか危なげな、フワフワした感じがしていたが(それも“ぼくりり“の魅力の1つでは有ったのかもだけど)、Diosとしての彼は地に足がしっかりと着いてるイメージ。
当時何度もライブを観に行ってた身としては、ただ一言「おかえりなさい!」と言いたい。
最強の仲間2人と組んだ彼の″これから″に大注目!
さぁ、お楽しみはここからだ。
12曲目:透明稼業(feat.最果タヒ、崎山蒼志&長谷川白紙)(HIROBA)
いきものがかりの水野良樹くん主催の斬新なプロジェクト『HIROBA』。
「“考えること、つながること、つくること”をもっと豊かに楽しみたい」というコンセプトで、これまでも他アーティストとのコラボを実現してきたが、今回のコラボは特にユニーク。
『OTOGIBANASHI』という5篇の小説の短編集。
その5つの作品の作家さんにその小説をテーマに作詞してもらい、それに水野くんが曲を付け、更にアレンジ、歌唱を別の人にオファーするという、かなり大掛かりなプロジェクト。
水野くん自ら指名した作家、アーティストのラインナップが、実にワクワクする素晴らしいメンバーなのです。
5曲全て面白いのだか、その中でもこの曲が、特に刺激的。
作詞:最果タヒ
作曲:水野良樹
編曲:長谷川白紙
歌:崎山蒼志
もう何と言うか、、よくこのメンツを集めたなと。
才能の大渋滞かよ、みたいな笑
最果タヒ、長谷川白紙、崎山蒼志という飛び抜けた個性を持つ3人の魅力が遺憾無く発揮されていて、それを水野良樹という大きな器が受け止め、上手くバランスを取っている、そんな作品になっていると思う。
小説と歌のコラボと言えばYOASOBIのイメージになってしまっているが、こんな凄い作品が2021年に産まれていたという事を、声を大にして言っておきたい。
13曲目:Higher Love(MISIA)
2021年、びっくりするようなビッグネームとコラボしてきたMISIA。
まずは、『音楽の日』をきっかけに、桜井和寿さん、小林武史さんらのBank Bandとの『forgive』。
続いて、『24時間テレビ 愛は地球を救う』をきっかけに、さだまさしさんからの楽曲提供で『歌を歌おう』。
そして、まさかまさかの藤井風くんからの楽曲提供、コラボとなったのが、この『Higher Love』。
個人的に、風くんとMISIAはどちらもゴスペルを浴びてるような気持ちにさせてくれるアーティストだと思っていて、この相性の良さも凄く納得できた😊
紅白での2人のパフォーマンスを観られただけで、何か2022年は良い年になるような、そんな予感がしたのは俺だけでは無いはずだ。
14曲目:Ordinary days(milet)
忌まわしいコ口ナウイルスにより″当たり前の日常″を奪われてしまった今の世の中。
♪ 願わくば、そう 悲劇よりも 喜劇よりも 見ていたいのは 奇跡のような当たり前を照らす この日常♪と歌うこの曲は、まさにその今の世を歌う願いの唄。
そして、2021年10月3日無観客配信ライブにて開催された『ap bank fes 2021』。
かねてからSalyuの事を「私のベートーベン」と発言したり、ap bank fesやBank Bandに対しての憧れや愛を公言してきたmilet。
そんな彼女が憧れのap bank fesのステージに立ち、湧き上がる感情を抑えきれずに感極まりながらも、グッと堪えて最後まで歌い切った姿は、観ているこちらの胸にも間違いなく響いた。
15曲目:Rain feat. Yu Sakai(YOSHITO TANAKA)
2021年12月、実に8年ぶりの2ndアルバムを発売した天才ギタリスト田中義人。
俺は2012年6月20日に大阪 なんばHatchのスガシカオ さんのライブで、初めて彼の身体から心の芯にまで響くギターを生で聴き、あっという間に心奪われてしまった。
いや、それ以前にスガシカオさんが独立した時、ほぼ全ての音楽関係者が沈黙する中、ブログに「FIRE !ずっと応援してます」って書いてくれた事がどれだけ嬉しかったか。
俺にとってスガさんのライブに参戦するという事は、田中義人さんのギターの音を浴びに行く、と間違いなく同義語だったのだ。
義人さんは2015年頃から局所性ジストニアに悩まされ、2016年にはついに活動休止、手術、過酷なリハビリ、、という辛い日々を送る事になる。
手術によって医学的には完治したものの、脳がリセットされたかのように、漢字が思い出せない、思うように言葉が出てこない、そして何より″ギターが全く弾けなくなった“という絶望感。
そこから過酷なリハビリを乗り越え、またギターを一から練習し、再び義人さんはステージに、音楽の世界に戻ってきた。
2018年2月26日、中野サンプラザで開催されたスガシカオさんのライブにシークレットゲストで登場し、再び共演する姿を観られた時には、ホントにもう涙が止まらなかった😭
そんな義人さんの渾身のアルバム『TIME』収録のこの曲は、まるで義人さんの人生を表現してるかのような、田中義人にしか弾けないギターと、全てを優しく包み込むような さかいゆうくんの美しいピアノと歌声に、ただただ聴き惚れてしまう素晴らしい楽曲。
アルバム通して聴くと、感動は更に増します。
やっぱり田中義人のギターは最高だ。
以上!『特別編2021 けんりきが本気で選んだ超個人的名曲+15』でした。
あれ?結果的に本編の15選より熱く書いてしまった気がする。。まぁ、いいかw
もしかしたら来年書く時には、特別編の方で紹介したアーティストが本編を埋め尽くしているかもしれない、と書きながら思いました😊
今夜放送の関ジャム『“プロが選ぶ年間マイベスト10曲”後半戦!!』も楽しみですね。
2021年も素晴らしい音楽を届けてくれたアーティストの皆様に、心からの感謝を。
I LOVE ROCK‼︎
I LOVE POP‼︎
I LOVE FUNK‼︎
I LOVE MUSIC‼︎
最後まで読んでいただきありがとうございました😊
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以上!2021年版をご覧いただきました。
いやホント素晴らしい曲が目白押しな2021年だったんだなぁと、振り返ってみて改めて思いました。
振り返り企画も終わったという事で、いよいよ次回は2022年版を投稿しますね。
(本家関ジャム放送日の1月22日に投稿予定)
スガシカオさんのデビュー25周年。
Mr.Childrenのデビュー30周年。
そんな大好きなアーティストたちの節目の年に俺はどんな曲を選ぶのか⁉︎(現在、鋭意選考中です笑)
少しでも興味を持ってくださった方は、ぜひぜひご覧くださいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました😊