『″月“の名曲特集〜スガ シカオvs Great Artists』前編Great Artists編
何とスガシカオさん本人がTwitterで引用リツイートしてくださった関係で、本当に沢山の方に記事を読んでいただき、大変光栄に思っています。
本来ならここで、更に注目が集まるような記事を書ければいいのですが、、残念ながらそこまでの文才は無いので(笑)、当初の予定通りゆるゆると更新させていただきます😅
さて、スガシカオさんの待望のNewアルバム『イノセント』についてなんだけど、今作で最も“歌詞として″話題を呼んだのは、恐らく『国道4号線』に出てくる「君は黄金の月だった」というフレーズだろう。
『黄金の月』は、もちろんスガシカオさんの代表曲であり、その曲名を引用した事で『国道4号線』もまた、スガシカオというアーティストの歴史の中で重要な位置を占める事になるのだろう。
そして、やはり“スガシカオ=月″のイメージというのが物凄く強いのだが、「そう言えば、スガさんの歌詞やタイトルで月が登場する曲って、どれぐらい有るんだろ?」と、ふと思いついてしまったのだ。
数えてみると、、その数10数曲‼︎(数え間違っていたらスミマセン)
印象とすれば、意外に少ないなぁという感じ。
やはりスガさんにしたら“切り札“のようなワードなので乱発はしていないのだろう。
そこで、その10数曲を紹介していきたいのだが、、ちょっと待って!
月が登場する名曲なら、スガさんの曲以外にも大好きな曲がいっぱい有るので、それも紹介したいよ!
という事で前置きが長くなってしまいましたが笑
スガシカオvsGreat Artists(ap bank fes風に言ってみました😆)として、10曲ずつご紹介させていただこうと思う。
まずは前編。Great Artists編をお楽しみください😊
“月“の名曲特集〜Great Artists編〜
1曲目:満月の夜なら(あいみょん)
「月」はもちろんタイトルに出てくるんだけど、この曲は歌詞には一切「月」も「満月」も登場しない。
「女性にムラムラする男」→「男はオオカミ」→「狼男」→「狼男は満月の夜に変身する」の連想力が、いかにも あいみょんらしいなぁとニヤニヤしてしまう😁
あいみょんと言えばエモい曲とエロい(官能的な)曲が真骨頂(個人的感想ですw)なのだが、エロいのに最高にエモーショナルなこの曲は、最強だと思うのですよ。
2曲目:今宵の月のように(エレファントカシマシ)
尖った曲のイメージが強かったエレファントカシマシが、イメージを大きく変えた熱いメッセージソング『悲しみの果て』で遂にブレイクを果たしたのだが、その存在を決定的なモノにしたのがこの曲だと言い切ってしまって構わないだろう。
「いつの日か輝くだろう 今宵の月のように」と、″鬱々とした日常を突き破りいつか必ず輝いてみせる″、という決意を歌った曲だが、太陽のようにキラキラと輝くという意味ではなく、月のように暗闇をボンヤリ照らす輝きだという所が本当に素晴らしい。
3曲目:月光(斉藤和義)
和義さんの曲には、もうすっかり″大人“になってしまった自分の心の何処かに、まだ燻ってる″少年″を呼び起こされる事が多々ある。
この曲はその最たるモノで、初めてライブで聴いた時には熱いものがグッと込み上げてきたのを昨日の事のように覚えている。
歌詞の中でずっと見えなかった月が、最後にキレイに輝くんだよなぁ。
でも、その月に手を伸ばす″オレ“は、「愛されたいと願う順番待ちをしている」というのが、凄く刺さる。
それでも手を伸ばすんだ。
「たとえ届かなくても」
4曲目:満月の夕(ソウル・フラワー・ユニオン)
1995年、阪神淡路大震災によって甚大な被害を受けた関西。
ロックバンドソウル・フラワー・ユニオンのボーカル中川敬さんは、避難所を慰問しライブをして回り、被災者に元気のプレゼントを配り続けた。
震災から1カ月ほど経った頃、慰問ライブに訪れた神戸長田町の南駒栄公園には綺麗な満月が浮かんでいた。
その満月を見てある被災者がつぶやいた「満月怖いなぁ」の言葉。
そう。あの震災の日は満月が空に輝く夜だったんだ。
その言葉に突き動かされ、産まれたこの曲は、被災地を、人の心を、ずっと支え続けてきた。
そう。きっとそれは、これからも。
5曲目:The Moon×星なんて言わず(NakamuraEmi×藤原さくら)
昨年2022年、ツーマンライブを開催したNakamuraEmiと藤原さくら。
数多居る女性シンガーソングライターの中でも極めて個性的な光を放つ2人の共演は、びっくりするような奇跡を生み出した。
NakamuraEmiからの提案で2人の曲をマッシュアップして披露したのだが、予想を大きく上回る反響を受け、デジタルシングルにまでなった曲。
元々の2曲はどちらも2018年に発表された曲なのだけど、何とコード進行もほぼ同じ。
更に、″喪失″を歌うNakamuraEmiの『星なんて言わず』は、「花鳥風月」がテーマになっているのだが、「花」「鳥」「風」は歌詞に登場するのに、「月」だけは出てこない。
そう。まるで藤原さくらの『The Moon』が加わる事によって最後のピースが入り、完成するのを知ってたかのように。
偶然のような、必然のような奇跡。
個人的には、1月に書いた『2022けんりきが選んだ超個人的名曲15選』の記事で、15曲に入れるかどうか最後まで迷って、泣く泣く外してしまった曲。
ここで紹介できて良かった!
6曲目:水彩の月(秦基博)
河瀬直美監督作の映画『あん』主題歌。
人は悲しい時、寂しさに耐えられなくなりそうな時、月に想いを重ねるのだなぁ・・・と、この曲を聴く度に思う。
秦くんの曲の中では特別に売れた曲というわけでは無いのだけど、本当にめちゃめちゃいい曲。大好きです!
7曲目:つきとさなぎ(ぼくのりりっくのぼうよみ)
現在はDiosのボーカルとして活動中の「たなか」。
彼が前職の「ぼくりり」時代に発表したこの曲は、彼のこれまで作ってきた曲の中で、最も″優しさ“を感じる曲。(※作曲は、同じくDiosに所属するササノマリイとの共作)
絶望感に苛まれていたとしても、閉塞感に押し潰されそうになっていたとしても、人は″光“を求めて手を伸ばすのだろう。
例えそれが、明るい陽の光ではなく、ぼんやりと照らす青白い月の光だとしても。
8曲目:SUN(星野源)
2012〜2013年にくも膜下出血で2度の活動休止、手術を経験した星野源。
生死の境を彷徨い、見事に戻ってきた源くんが描きたかったのは、どこまでも明るく輝く太陽(希望)。
それが源くんにとっては、憧れのマイケル・ジャクソンの音楽で有ったという事なのだろう。
″月の上″というワードは、もちろんMJの代表ムーブである「ムーンウォーク」の事だと思うが、歌詞のそこかしこに散りばめられたMJを連想させられるワードの数々に、源くんが如何にMJの存在に助けられたのかが伝わってきて、胸が熱くなる。
あ、でも一説によると仲良しのバナナマン日村氏の事を歌った曲だ、という説もあり、そうなると前述の文章は単なる戯言という事になるのだが、まぁ正直どっちでもいいんですよ。(← 身も蓋もないw)
MJも日村さんも、星野源くんにとっては太陽のような存在だ、という事にしておきましょう笑
9曲目:君が好き(Mr.Children)
月が出てくるMr.Childrenの曲と言えば、『妄想満月』・・・ではなく(笑)、やっぱり『君が好き』だろう。
シンプルすぎるタイトルから王道のラブソングを想像する人が多いと思うが、曲全体を通して漂うのは鬱々とした空気。
いろんな解釈ができる曲だと思うが、個人的には「僕の手が君の涙拭えるとしたら それは素敵だけど君もまた僕と似たような 誰にも踏み込まれたくない領域を隠し持っているんだろう」のフレーズから、好きなんだけど言っちゃいけない関係性の男女の曲なんだろうな、と思っている。
だから「君が好き」と繰り返し繰り返し言っているのは、恐らく心の中の声。
そして、空に浮かんでいるのは終始″濁った月″。
この曲の「月」=「君を好きな気持ち」なんだと思うので、成就する事のない恋、晴れやかになる事のない恋、という事なんだと思う。
でも、「行き場のない想い」は、また夜空に浮かぶんだ。
叶わないのは解っていても、「君が好き」なんだ。
10曲目:and I love you(Mr.Children)
2015年のスタジアムツアー『未完』で、「愛とは想像力だと思う」というMCから歌われたこの曲。
男女の恋愛の曲ではあるんだけど、何度も何度も聴いているうちに、それだけを歌っているわけじゃ無いんじゃないかと思えてくる。
「傷つけ合う為じゃなく 僕らは出会ったって言い切れるかなぁ? 今 分かる答えはひとつ ただひとつ I love you “and“ I love you」
ウクライナとロシアの戦争しかり、日々報道される残酷な事件しかり。。
もっと言うなら職場や学校、ご近所間での揉め事やイジメ。
更に夫婦や恋人同士のケンカやイザコザ。。
世界にも、TVやスマホの画面の中にも、そして僕らの日常にも争いは溢れてる。
みんながお互いをほんの少しだけでも気遣い、「愛」を与え合う事ができたなら。。
「I love you」に挟まれた「and」にその願いが込められているんだと、俺はそんな風に解釈しています。
『君が好き』に出てくる月と違って、この曲の最後に屋上で1人眺める月は、きっと黄金色に輝く綺麗な綺麗な月。
I love you .
and I love you...
以上!『“月“の名曲特集〜Great Artists編〜』でした!
次回は後編“スガシカオ編“をお届けしますね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました😊
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