『スガシカオ×櫻井和寿〜super folkloreの感動MCを書き起こしてみた』
昨年4月20日、21日の2日間、千葉県木更津のクルックフィールズにて開催された『“ 通底縁劇・通底音劇”「super folklore」』。
小林武史さんプロデュースのスペシャルライブで、櫻井和寿さん(Mr.Children)とスガシカオさんの親友2人が初の実質ツーマンライブのようなイベントになるというのも有り、かなりの注目を集めたイベントになった。
俺は2人の大ファンであるにも関わらず、残念ながら参加できなかっだのだけれど、そのライブの模様が昨年12月27日〜今年1月6日までU-NEXTにて配信されたため、その貴重なライブを観る事が出来たのだ。
スガさんが、ミスチルファン多めの観客の空気を一気に変えてみせた『夜空ノムコウ』。
いつものバンドとはまた違う唯一無二のグルーヴを産んだ『黄金の月』。
櫻井さんが間奏でSaxを披露(Saxからのラスサビは痺れた!)してみせた『365日』。
ドローンの演出が圧巻だった『風と星とメビウスの輪』。
感動的なシーンの連続だった素晴らしいライブだったのだが、その中でも特に印象的だったシーンがある。
共に想いのこもったMCから歌われた、スガシカオさんの『あなたへの手紙』と、櫻井和寿さんの『かぞえうた』だ。
2人の願いや決意や優しさが詰まったMCを、どうしても形として残しておきたいと思い、このnoteに書き起こしておきたいと思います。
これが、俺のHERO2人からの大切なコトバです😭
あなたへの手紙(スガシカオ)
スガシカオさん(以下“スガ ”)「今日は皆さんありがとうございます。えっと、、あの・・・先日能登の方へボランティアライブに行ってきまして。」
スガ「奥能登の方は、まだ道路が全然復旧していなくて、その奥能登の手前の七尾市っていう所まで行って、いろんな避難所とか、そういう所を回ってきたんですね。で、1日4公演演ってきたんですけど、何て言うか・・・僕らアーティストは普段1日2公演も、ほとんど演らないんですよ。絶対1日1公演しか演らないんですけど。」
スガ「それは体が持たない、喉が持たないってのも有るんだけど。でも何かね・・・誰かのために、、あっ勿論交通費も自分で出して、食費も(自分で)出して1人で行ってるわけなんで。」
スガ「自分のためじゃなくてね。誰かのために・・・ってなると、1日4公演ぐらいね、楽に出来ちゃったりするんですよね。で、三島由紀夫なんかも言ってたんだけど、“ 人間は自分のためだけに生きて、自分のためだけに死ねるほど強い生き物じゃない”って事を言っててね。何か、それがちょっと自分の中で解ったかなって感じがしたんだけど。」
スガ「あの・・・何て言うのかな、、自分のためだけに全部やるんじゃなくて、ほんのちょっと勇気とか力が有ったら、それを誰かのために使ってあげると逆に自分が救われるんだって、そんな感想を持って新しい曲を書きました。」
スガ「今日のこの『通底音劇』っていうのも、1番底の所では何か同じ気持ちが繋がってるっていうのが、1つテーマだと思っていて。僕の中では何かそういう“誰かのために何かをやる事は、結局自分のためなんだ ”という事、、そこが何か繋がってるかなって思いました。その時に書いた曲『あなたへの手紙』という曲を聴いてください。」
『いまあなたの心の中にも 涙という痛みがあれば(well) いつか あなた以外の誰かのこと 救えるでしょう 救えるでしょう』
かぞえうた(櫻井和寿)
櫻井和寿さん(以下“櫻井 ”)「震災(東日本大震災)があった時、小林(武史)さんもね、とにかく被災地に駆けつけて、全身で“何か復興の役に立てないか ”と頭も体も使って・・・まっ、(小林さん以外にも)多くの方が、僕の友達も多くの人が(被災地に)駆けつけました。」
櫻井「僕は行きませんでした・・・行けませんでした。えー、、その情けなさと、弱さと、カッコ悪さと。。どうしようもなくて、何か何か・・・自分を許す手立てが無いかなぁと、きっとあの時思ったんだと思います。」
櫻井「揺れの来ない地域のホテルの一室で、きっと危険からは遠い場所で、それでも必死に、被災された方に想いが届くように書いたつもりです。」
櫻井「えー、、ap bankは事あるごとに、震災の事あるごとに曲を作ったりしてますが、でも何か苦しみや悲しみに寄り添う、そんな音楽が、歌が有れたら、そんな歌を作れたらいいなと、いつも思っています。」
櫻井「取り立てて大っきいニュースにならなくても、小っちゃい悲しみでも、“ 風邪を引いた”でも、“ お腹が痛い”でも、“子供が怪我をした ”とか、“会社で嫌な事があった ”とか、そんな事でもこの歌が、何らかの皆さんの寄り添いになればいいなと思います。では、聴いてください。『かぞえうた』。」
『僕らは思っていた以上に 脆くて小さくて弱い でも風に揺れる稲穂のように 柔らかく たくましく強い そう信じて』
以上!『“ 通底縁劇・通底音劇”「super folklore」』におけるスガシカオさんと櫻井和寿さんの感動のMCをご覧いただきました😭
この最高の親友で有り、ライバルでもある2人のコトバの力、音楽の力は、あの日あの会場に居た人たちだけじゃなく、あの配信を観た全ての人たちの心に届いていると信じています。
そして、このnoteを読んでくださった“ あなた”の心にも、何か響くモノが有ればいいなと、この最高のアーティスト2人の想いが届けば嬉しいなと、微力ながらそう願っています。
ちなみにスガさんと櫻井さんは、2月15、16日の2日間東京ドームにて開催される『ap bank fes '25』において再共演が決まっていて(スガさんは15日のみ、櫻井さんはMr.Childrenとしても出演)、この2曲も聴けるかもですし、もしかしたら親友2人のコラボも観られるかもしれません!✨✨
最後まで読んでいただき、ありがとうございました😊