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採って食べて、タケノコの楽しみを知る

2023年のさくほ通信club、5月の山菜採りに続き、7月初旬にタケノコ狩りを楽しんできました。


いっぱいもらって困っちゃうモノ?

「ご近所から旬のものを大量にいただく」というのは"里山の暮らしあるある"のひとつです。タケノコも、同時期にたくさんもらって「わ、どうしよう…」となることが、あったりなかったり……。

でも、恐れることなかれ。佐久穂町のあたりで収穫されるのは「淡竹(はちく)」という細長い品種でアクも少なく、タケノコといって一般的にイメージされる「孟宗竹(もうそうちく)」よりも扱いやすい。いただいたらとりあえず一気に茹で(米ぬかなどは入れず水だけでOK)、数日で食べられそうなものは水に漬けて冷蔵庫へ、もっとあったら冷凍保存。
……ということを、この町に越してきて数年で覚えた私。まだ、自分でタケノコを採ったことはありませんでした。

竹やぶが、意外と険しい

今回は大日向地区の竹やぶにて、この地区にお住まいの三石さんにタケノコの取り方を教えていただきました。

これくらいの大きさがいいよ、と教えてくれる三石さん。背後に見えるのがこの後に分け入っていく竹やぶです。

高さ30センチくらいのタケノコを見つけたら、鎌で根本に少し切り込みを入れ、手で折り曲げると簡単にポキっと採れます。これは、根っこが太い孟宗竹に比べてだいぶラクなのでは?

子どもたちにも簡単に採れるので、「あそこにも! あそこにも!」という感じであっという間にたくさんのタケノコをゲット。親は次々と渡されるタケノコを抱えてあとをついて回る役回りに(笑)

見つけたタケノコを採るのは簡単ですが、竹やぶの中をタケノコめがけて移動するのが、意外と大変でした。竹やぶが想像以上に急斜面な上、正に”藪”という感じで竹が縦横無尽に生えていたり倒れていたりで、足元が不安定なのです。

手には鎌を持っているので、転ばないように緊張しながら歩を進めました。

三石さんは流石に慣れていて、どんどん先に行っては「ここにあるよー」とタケノコスポットを教えてくださいました。

「どこまで分け入っていいのか」と戸惑うような藪の中にも身軽に入っていき、採ったタケノコを次々と渡してくれる三石さん。

皮はむいてから持ち帰るとラク

山のように取れたタケノコを前に、三石さんは皮の剥き方も教えてくださいました。

「家に持って帰って剥くと、ゴミが増えるでしょ。ここで剥いていくといいよ。皮は林の中においていけば良い肥料になるからね」とのこと。

確かに、我が家の台所や狭い庭でやるよりも汚れを気にせずに剥けるし、帰って調理するときの手間も省けてとってもラクでした!

鎌で皮に切り込みを入れ、あとは手で剥いていきます。
この状態で持ち帰れば、カットして茹でるだけ!

▼▼皮剥きの手順は、こちらの動画をご覧ください▼▼

タケノコご飯と味噌汁を「おかわり!」

十分すぎるほどたくさんのタケノコを採ったあとは、三石さんの畑を訪問して新鮮なミニトマトやきゅうりを味見させてもらい、お土産にたくさんのモロッコいんげんもいただきました。

その後、町内の施設でタケノコご飯と味噌汁を作ってみんなでお昼ごはんに。

味噌汁には、タケノコの他に鯖の水煮と卵も入っています。缶詰の鯖を使うのでとっても簡単だけど、コクがあって美味しい! これは根曲がり竹を使うのが本式のレシピらしいのですが、タケノコと鯖、よく合います。

タケノコご飯ももちろん間違いない美味しさで、十代男子は3回くらいお代わりしてました。

解散前にはさくほ通信clubメンバーでヨガインストラクターの櫻井麻美さんのガイドでクールダウン。満腹と暑さでボーッとしていた頭がスッキリしました。

和洋中楽しめるタケノコ料理

持ち帰ったタケノコは、我が家では青椒肉絲と煮物になりました。

さくほ通信clubメンバーのお一人が作ってきてくれたメンマ風の炒めものも美味しかったし、そういえば去年はタケノコパスタも作ったな。ただ焼いても、天ぷらにしてもきっと美味しいはず。

そう考えると、タケノコ料理ってバリエーション豊かです。自分で採ると、普段以上に「どう料理して味わおうか」と考えるのが楽しい。そんなことに気付かされたタケノコ採り体験でした。

(さくほ通信club 部長 やつづか えり)

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