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【令和元年高野町祇園祭・其の一】

去る7月26日(金)、27日(土)の2日間、佐久穂町では「高野町祇園祭」というお祭りがありました。

なんと約400年弱も(諸説あり)続く歴史があるという伝統的なお祭りなんだそう。

これは私が佐久穂に移住してきてたびたび感じる佐久穂あるあるなのですが、
地元の人にとってはもはやただの風物詩的に当たり前にありすぎるものだからなのか?
誰もそんなすごいお祭のことを全然アピールしていない…

そもそも、地元のものであるお祭りだから別に部外者に発信する必要もないのか…
それとも移住者や都会の人は、地方の伝承文化には無関係・無関心と思われているのか…

だから事前情報あまりなくー
「ただの夏祭り」だろうという程度の期待値でしかありませんでした。

ただ、移住初年度のこの1年は、協力隊員としてもとにかく
「佐久穂を知る」
がテーマなので、伝承文化から見える佐久穂も知りたいと思い、

まずは2日間のお祭りに向け直前の1週間毎日行われるという練習から
カメラを持ってお邪魔しました。

※なぜか一緒に太鼓を叩かせてもらっている息子に母内心ヒヤヒヤ^^;

この高野町祇園祭とは、
高野町地区の相生町(あいおい)、柳町(やなぎ)、翠町(みどり)、そして東町
の4つの町の屋台がお囃子を奏でながら2日間練り歩くらしく、
そのお囃子の太鼓や笛、三味線、唄を皆さんで練習されていました。

そこで聞かされたのはー
お邪魔した東町の屋台は、人口減少(特に若者)で担い手も減り、
継続は限界だと2022年の東町屋台が参戦して100期目の区切りで撤退するのだと…

平成28年作成の佐久穂町人口ビジョンでも見ても、
国道に近い町場の集落の中でも確かに東町だけレッドゾーンだ。

なぜこうなってしまったのか?という問いはまたおいおい追うとして、

これだけの歴史を終えるというのは、
この町に来たばかりの部外者の私が単純に感じてしまう
「もったいない」とか「さみしい」という感情論だけでは語れない
そんな簡単なことではないとても勇気ある決断なんだと思います。


でもこれからもこの町で生きていきたい私にとって、
未来の佐久穂に向けて残すべきものとそうでないものは何なのか?
先日勉強会に参加した未来世代になりきって現代を考えるという
フューチャーデザイン
の観点から見ても、この決断は大きな分岐点になるのだと。

これは「ただの夏祭り」ではないぞ…と心にグッとくるものがありました。

お祭り本番も写真をいっぱい撮ったので、続編に分けたいと思います…

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