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大盛況!さくほリビングマーケットvol.4
10/24(日)天気予報は終日晴れマーク。雲一つない秋晴れの下、十分な感染防止対策を講じて、さくほリビングマーケットvol.4を開催しました。朝は一段と冷え込みましたが、太陽の日が差すと、ひなたは野外でも過ごしやすい、そんなイベント日和。
今回の出店者は17組。佐久穂町内でチラシを全戸配布させてもらったこともあって、さまざまな出店者や来場者にご参加いただきました。
当日来られなかった皆さんも、賑やかな様子を、このレポートから感じてもらえれば幸いです。
hibiのおやつ
自家製の甘酒や柿酢を使った、からだにやさしいおやつたち。見た目は小ぶりでかわいいのですが、ざくざくとした噛み応えや、自然な甘さなど、味覚でしっかり楽しめて、意外と食べ応えがあるんです。新駒書店、ありがとう屋で販売中。出店者の福田直子さんは、フォトグラファーとしても活動しています。
リユース&リメイク ふくふく
2歳の娘さんを子育て中の巴さんが初めてのイベント出店。不要になったこども服、はぎれ、こたつの上掛けなどを使ってくるみボタンを作り、アクセサリーにリメイク。子どもから年配の方まで、かわいらしい世界観に足を止めていました。実は裁縫は苦手という巴さん。手芸用の両面テープなどを使って、アイデアでものづくりを楽しんでいるそうです。
Mirry
光を反射するようにカットされたアクリルやガラスの小さな石をしきつめたクリスタルデコレーションのアクセサリーたち。店主の松嶋さんは初めてのイベント出店。「ずっと好きで続けてきたことなので、思い切って出店してみました」。かわいいお財布を持って商品を選ぶ小学生の女の子は「きらきらがすき」と目を輝かせていました。
ももこおやさい
店長は小学一年生のももこちゃん。憧れのお店屋さんに挑戦です。家族と一緒に作った無農薬・有機栽培の野菜と、自家製のにんじんドレッシングを販売しました。栽培や収穫はもちろん、「たくさんのひとに食べてもらいたい!」と値段も彼女が決めたそうです。当日を迎えるまで、値札を作ったり、手書きのオリジナルカードを作ったり、わくわくの連続。「(お客さんとして)53人が来てくれてうれしかった」とももこちゃん。
ALEX HOGG PHOTOGRAPHER
前回も大人気だったフォトグラファーALEXの撮影会。お客さんの中には着物姿の女の子も。せっかくだから、と、お母さまがYouTubeを見ながら頑張って着付けたそうです。記念になりますね。ちょっとだけ特別な日常の様子が広がっていました。12月にオーストラリアに旅立ってしまうALEX一家。さくほリビングマーケットでの出店も、佐久穂町での思い出の一つになったでしょうか。
テンパーニュ
佐久穂の農場で働いていたご縁で、初のイベント出店にチャレンジしてくれた店主の白井さん。乳酸菌発酵による酸味があるハード系のパンやスコーンが並び、あっという間に完売!「こういうパンを買えるお店を探していました!」という方にも出会えて、白井さん自身が驚いている様子でした。これから、本格的に店を構えるための場所を探していくとのこと。薪窯で焼くパン屋さん、開業が楽しみですね。
大安吉日や
今回は会場の関係で、ポン菓子機での実演販売はできませんでしたが、大日向産の無農薬無肥料米を使ったぽん菓子は、子どもから年配の方まで、関心を集めていました。カレー味など珍しい味付けもあり、どれにしようか迷う様子も。こだわりや食べ方を説明する中でも、なるべく近くにあるものや、近いつながりを大切にしたい、という大安吉日や店主の酒井さんの思いがあふれ出ていました。
Shuhasuu
アロマスプレーと蜜蝋ラップのワークショップ。蜜蝋ラップはハチの巣からとれる「蜜蝋」で作る、何度でも再利用できるもので、「チラシを見て、蜜蝋ラップを作ってみたくて来ました!」というお客さんもいました。販売している蜜蝋ラップも、すべて佐久地域のお母さんたちの手作り。作り手の輪を佐久穂町にも広げたい、というのも、今回出店した理由の一つでした。
和食いろは
「和食いろは」は限定30食の特製弁当。ヒレカツやサーモン、だし巻き玉子など、とっても豪華。いろはの弁当を目当てに来場された方や、家族分をまとめて購入されていく方も多く、あっという間に完売になっていました。さすが佐久穂の人気店!本格的な会席料理も食べられる「和食いろは」は、お祝いの席にもぴったりです。
ぼくらの休日
「いつか佐久穂町でハンバーガー屋さんを開くのが夢」という3人組が、臨時出店届を出しての初の出店。「余裕で食べ切れると思ったけど結構大きい…!」と言いながら笑顔でダブルバーガーと格闘する小学生2年生の男の子。隣のGURURITOでワークショップに参加していたお客さんも「だんだん頭の中がハンバーグに…」。おいしい香りに誘われて、130食近くが完売しました。
ありがとうや
出店者のちえさんが惚れ込んでリピートしている食料品、雑貨、日用品のセレクトショップ。ドライフルーツなどの量り売りもしており、小学生の女の子たちがお小遣いを持って商品を選ぶ姿は昔ながらの「駄菓子屋さん」のようでした。現在、ありがとうやは、佐久穂町内のさまざまな場所(常時間借りしている新駒書店の他、不定期で東町の古民家、やちほの森、mikko、秋葉屋)に出店しています。
れちとび
れちとびさん、2回目の出店です。積み木に向き合う子どもたちの真剣な表情・・・。終わりがない積み木遊びは、一度始めると、ずっとやっていたくなる。今回も、イベント中ずっとこの場所で過ごしたお子さんもいたようです。れちとびのブログでも中島さんの感想がつづられています。改めて「夢中になる」ってすごいパワーですね。
335
佐久穂を中心に、地域のいろんな場所に出店するモバイルカフェトラック。今回はmikkoとして出店し、珈琲やりんごジュース、クラフトコーラなどのドリンクを販売しました。「こんなにたくさんの人の笑顔を一度に見られる機会ってなかなかない。皆で作り上げられてよかったです」と出店者の河上さん。
きものリメイク屋
着なくなってしまった着物を、洋服や小物入れにリメイク。お客さんの中にも「家に着ていない着物がたくさんある」という方がいて、リメイクの輪が広がっているようでした。出店者の川島さんも「ものづくりの人たちがたくさん出店していて、新しいセンスに出会えた」と初めての出店を楽しんでいらっしゃいました。
スケートボード体験会
「佐久穂にスケートボードの文化が生まれたら」と話す、出店者で元プロスノーボーダーの小池学さん。子ども連れを中心に賑わっていました。ちょっぴりびくびくしながらも、ヘルメットなどの防具を付けて乗りこなす子どもたちの姿に、あたたかな応援のまなざし。スケートボードへの興味が、たくさんの子どもたちに芽生えたのではないでしょうか。
GURURITO
さくほリビングマーケットではおなじみの、体験型ジュエリー工房GURURITO。今回は、真鍮のキーホルダーや豆皿、シルバーのペンダントのワークショップを行いました。1歳の女の子も、お母さんと一緒に挑戦!本格的なものづくりが、町の中に、身近にあるってすてきですよね。「イベントの規模がどんどん大きくなって、いろんなお店を楽しめました。また出たい!」と出店者の平野さん。
やさい倶楽部
地元野菜の手作りジャムなどを販売。ピーナツかぼちゃをジャムとして加工する商品は珍しく、注目を集めていました。パウチタイプなので、必要な分だけ絞り出して使えて、使いやすいんです。「イベントの数が少なくなって、販売できる場所がなくて寂しかった。若い人にも活動を知ってもらえてよかったです」と出店者の岩崎さん。
今回は、500名を超える多くのお客さまにお越しいただきました。数々の感染対策や、テイクアウトへのご協力など、本当にありがとうございました。
さくほリビングマーケットは、佐久穂町で開かれる「暮らしの市場」です。
衣食住を彩るさまざまな品物が並び、あらゆる垣根をこえて、そこに居る人たちが交流する。市場とは、そういう関わり合いを楽しむ空間だと思います。
誰かのやりたいことを応援する。応援してもらう。
新たな仲間が見つかる。
コミュニティ同士が交流する。
そういったことが、町での暮らしをより楽しむきっかけになるかもしれません。
今回は、新型コロナウイルスの状況がどう変化してもおかしくない中、タイミング良くリアルで開催することができて、本当にホッとしています。
これから、佐久穂の寒さはどんどん厳しくなっていきます。
今回のようなリアルのマーケットは、年内はいったん終了です。
11月は「さくほリビングカレッジ」という名前で、オンラインでの「学びの場」を作ろうと動いています。学びから生まれる、交流の場。お楽しみに。
writer 細川敦子
photo 山上雅子