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お守りミニワークショップ みやもと かえさん/初出店者インタビュー

今年度から、さくほリビングマーケットに初出店した方のインタビュー記事の連載が始まりました。なにかにチャレンジしている人たちは、どんな思いをもって活動しているんだろう?背景にあるストーリーをお聞きしました。

ぬいぐるみ・物語作家のみやもと かえさん。「ぬいぐるみや絵が、誰かのお守りになれば」と、物語や想いのこもったやさしい作品を制作をしています。

――さくほリビングマーケット(2022年11月の回)に出店してみてどうでしたか?
今回は、お客さんに夢や願い事を書いてもらい、わたしの制作したハーブなどが入った小さなぬいぐるみ(お守り)と交換するというワークショップで、子どもたちとたくさん交流できました。リビングマーケットの翌日、偶然町内でワークショップに来てくれたお子さんに会ったのですが、なんとその子が洋服にわたしのぬいぐるみを付けてくれていて…!とってもうれしかったです。

――それはうれしいですね。夢や願い事とぬいぐるみ(お守り)を交換するってすてきなアイデアだなあと思いました。
だれかの好きなことや、やってみたいこと、夢の話を聞くのが大好きなんです。相手も楽しそうにしゃべってくれるし、私もわくわくする。そこには、いい空気が巡っているなと。願い事って、その人にとって大切なものだと思います。交換するお守りは「自分が強く優しくいるためにこっそり持っているもの」みたいな感じ。中に入っているハーブには浄化の意味もこめているので、その人がもやもやした気持ちになったときも、自分の中できれいにしていけるような。

――かえさんは、大阪・岸和田のご出身なんですね。とてもにぎやかな場所のイメージがあります!
はい、だんじり祭りもありますし、周りの人のしゃべるスピードも速い!(笑)佐久穂町には、農業を学びたくて2年前に来ました。料理にしても、縫物にしても、こういう作品にしても、自分で作るのが好き。佐久穂に居ると「作っていく生活」ができる。それがとっても楽しいんです。料理を作って丁寧に食べる、丁寧にお酒を飲む、ゆっくり楽しむ、そういうテンポがしっくりきています。

――佐久穂の暮らしが作品にもつながっていそうですね。
縁あって、山の中のお家に住み始めました。
そこで制作したり、自分の作品をぶら下げたり、アトリエのような空間。冬はとても寒いですが、落ち着く空間で、好きなことができて、本当に楽しいです。

――かえさんにとって、制作ってどういうものですか?
今の私にとって、制作は仕事とは別のもの。自分にとって仕事は「勉強したいこと」なんです。これができるようになったらいいな、と思えるものを仕事にしてきた。これからもきっとそう。制作は、誰かの思いと自分の思いが巡るもの。作っていると、わたしが幸せになれる。


――巡る、というのがかえさんにとってのキーワードなんですね。これからの夢は?
元々服飾の学校で学んで来たので、服も作りたいですね。今日着ている服も自作です。身につける服も、お守りだと思う。それを着たら安心するとか、自分が楽しくなるとか、そういうものを作りたいですね。あとは、自分の作った服の展示会も開きたい。佐久穂の暮らしにも少しずつ慣れてきて、アトリエもできて、自分が楽しいことができる環境が整った。ここから何が巡り始めるか楽しみです。

writer 細川敦子

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