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【WSH】ナサニエル・ロウを獲得

ナショナルズファンを歓喜させる衝撃のトレードが成立しました。ナショナルズがレンジャースから強打の一塁手ナサニエル・ロウを獲得。見返りとしてリリーフ左腕のロベルト・ガルシアを放出しました。ロウは残り2年間、ガルシアは5年間の保有が可能です。


☆WSHサイド

課題だった一塁補強に成功

今オフのナショナルズにとって一塁補強はマストでした。クリスチャン・ウォーカー、ポール・ゴールドシュミットの獲得を逃し、一塁補強で後手に回っていましたが、まさかロウを引っ張ってくるとは。お見事でした。見返りのガルシアは痛いですが、ファームを痛めずにレギュラー選手をアップグレードさせることに成功した点は評価されるべきです。

抜群の安定感

ロウの年度別成績
FanGraphsより引用

ロウは一塁手としてはパワーは飛び抜けていません(ここ4シーズンで20本塁打超え1回)が、4年連続出塁率.355をクリアしている出塁マシーンです。ここ4シーズンでwRC+123、合計10.5fWAR(平均2.6)を積み上げるなど抜群の安定感を見せています。また、23年にゴールドグラブ賞を受賞するなど、一塁守備も優秀です。守備力に不安があるナショナルズ内野陣を助けてくれるはずです。

圧倒的コスパの良さ

ロウのFanGraphsの来季予測WARは2.4です。来季年俸は$10.7Mと予想されていますから、ピート・アロンゾやクリスチャン・ウォーカーの半額程度の年俸で同程度のパフォーマンスが見込めます。

☆TEXサイド

贅沢税回避のためにやむを得ずという印象です。TEXは先日のトレードでジェーク・バーガーを獲得し、一塁にバーガーとロウを抱える形になっていました。来季$10.7Mのロウを放出し、サラリーダンプが主たる目的でしょう。またデビッド・ロバートソン、カービー・イェーツといった今季チームを支えたブルペン陣が軒並みFAになっていましたから、リリーフの補強が課題でした。チーム事情的に仕方ないとはいえ、ロウほどの一塁手を出してガルシア獲得はもったいないように思えます。

ガルシアについて

ガルシアは今季72試合に登板したリリーフ左腕です。奪三振能力が高く、今季防御率4.22に対して、FIP2.38/xERA2.52と自分の責任範囲に基づく指標は優秀でした。

ガルシアのBaseball Savantページ

ご覧の通り、サバントのパーセンタイルも真っ赤です。大きくブレイクする可能性を秘めており、保有期間が5年あるのも魅力です。ロウの2年間に見合った活躍をできるかは不透明ですが、新天地での活躍を願いたいと思います。

おわりに

思わぬ形で一塁手補強に成功しました。TEXのチーム事情につけ込んだWSHサイドが一枚上手なトレードのように映ります。しかし、ナショナルズとしては、ただでさえ駒が足りないブルペンで1番活躍が見込めそうなガルシアを失いました。今後ブルペン補強をどう立ち回っていくかがポイントになりそうです。また、ウォーカーやアロンゾを獲得せずに済んだため、資金的にも余裕があるはずです。大物選手の補強はあるのか、注目です。
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Photo:https://flic.kr/p/2m86cjB 



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