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【WSH】ありがとう「ミスター・ナショナル」

現地時間の2月15日、「ミスター・ナショナル」ことライアン・ジマーマンが引退を表明しました。

ナショナルズ一筋17年、弱小の暗黒期からチームを支えてきた中心選手であり、通算1799試合に出場して284本塁打、球宴2回、シルバースラッガー賞2回、ゴールドグラブ賞1回と輝かしい実績を残しました。また、今のMLBでは絶滅寸前となった”ドラフトから引退までをチーム一筋”で終えたフランチャイズプレーヤーとなりました。

全盛期の輝かしい姿は言わずもがな、晩年は故障がちながらもクラッチヒッターぶりを発揮。通算11本のサヨナラホームランデービッド・オルティズトニー・ぺレスと並んでMLB歴代8位タイの偉業でした。

守備では、晩年は送球難とアンソニー・レンドンの台頭により一塁に転向しましたが、名手ぶりは健在であり、気迫あふれる横っ飛びと華麗なスクーピングでチームを何度も救ってくれました。中でも2019年のNLCSで見せたアニバル・サンチェスのノーヒッターをアシストするファンインプレーは今でも強く印象に残っています。

そして2019年、世界一が獲れて本当に感動しました。同年は故障によりレギュラーシーズンは52試合というプロ1年目を除いて1番少ない出場数となりましたが、ポストシーズンでは大活躍でした。ワイルドカードでは2点ビハインドの8回二死、ブルワーズの守護神ジョシュ・ヘイダーから代打ヒットを放ち、その後にフアン・ソトのタイムリーで逆転勝利。続くNLDSの第4戦では試合を決定づけるダメ押しのスリーランホームランを放ち、ドジャースを相手に逆王手をかけることに成功。勢いそのままに第5戦にも勝利したナショナルズはそのままワールドシリーズに進み、ワールドシリーズでもアストロズのエース、ゲリット・コールからホームランを放つなど持ち前のクラッチヒッターぶりを発揮し、世界一に大きく貢献してくれました。

翌2020年は新型コロナウィルス感染拡大を受けてプレー休止の選択をしましたが、21年はナショナルズと1年契約を結びMLBに復帰。結果的にこれがジマーマンの最後のシーズンとなりましたが、110試合に出場して14本塁打・OPS.756を記録。まだまだやれそうではありましたが、最終戦では場内からスタンディングオベーションを浴びて涙を見せるシーンもあり、引退もあるかなと覚悟はしていました。フランチャイズプレーヤーとしてナショナルズという球団の顔であり続けてくれたこと、本当に感謝しかありません。ありがとうございました。

最後にジマーマンのコメントを引用して終わります。

So this is not a goodbye but more of a "see you around".
(これはお別れのあいさつというよりも、”またね”ってところさ。)

Photo:https://flic.kr/p/PVManz


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