【WSH】一夜で三選手を補強
ウィンターミーティングが始まり、FA市場も活発になってきました。ナショナルズは現地6日にニック・センゼル、ナシム・ヌネス、フアン・イェペスの補強が報じられました。一つずつ整理していきます。
①ニック・センゼルと契約へ
有力記者のジョン・ヘイマン氏が、ニック・センゼルが1年200万ドル+インセンティブ100万ドルでナショナルズと契約間近であると報じました。古巣復帰も噂されていたジェイマー・キャンデラリオのレッズ入り速報から2分後の投稿であり、ナショナルズの迅速なムーブがよく分かります。これにより、課題であった正三塁手の確保に成功しました。
センゼルは16年ドラフト全体2位指名でレッズに入団した現在28歳の選手です。アンソニー・レンドンやクリス・ブライアントとも比較されるほどの期待度でしたが、メジャー昇格後は苦戦しています。デビューイヤーの19年はOPS.742とまずまずでしたが、以後4シーズン続けてWARマイナスというパフォーマンスに甘んじ、今オフにノンテンダーとなっています。
ですが、1年200万ドルという契約規模はレギュラー選手としてはタダ当然の金額であり、ローリスクでバウンスバックが狙えるお買い得契約だと言えます。レッズでは内野飽和なチーム状況によりここ数年は外野で多く起用されていましたが、通算308試合守ってDRS-24と酷い内容です。三塁で固定されてどう変わるか注目です。また、肝心の打撃面はキャンデラリオほどの上振れは期待できないでしょうが、対左投手に対して昨季はOPS1.002・wRC+165と素晴らしい成績を残しており、悪くても二塁手としてルイス・ガルシアとのプラトーン起用ができるでしょう。キャンデラリオを逃して2分後に、超有望株ブレイディ・ハウスの昇格を妨げずバウンスバックの見込める選手をタダ同然で引っ張ってきたムーブは賢明と言えます。ですが、オプション切れのカーター•キーブームの処遇をどうするのでしょうか…
②ルール5ドラフトでナシム・ヌネスを指名
ルール5ドラフトではマーリンズの有望株ナシム•ヌネスを指名しました。23歳の遊撃手で20-80スケールで70評価の守備と俊足が武器です。
リゾーGMとマルティネス監督は高い守備力と走塁能力を評価しており、試合終盤の守備固めや代走要員として起用されそうです。打撃の評価は高くありませんが、四球の多さを2人とも挙げていました。ただ、ヌネスを残すにはキーブームかイルデマロ•バルガスを切ることになるかもしれないですね…
③フアン•イェペスとマイナー契約
マイナー契約で補強ポイントであった一塁手の補強に成功。イェペスは昨季は不調で28試合の出場にとどまりましたが、22年には76試合で12本塁打•OPS.742をマークしています。25歳と若く伸びしろがある選手をデプスに加えられたのは良かったと思います。さすがにこれで一塁手の補強が終わりということはないと思うので次の補強に期待です。
おわりに
一夜で三選手を補強した動きは良かったと思います。三選手ともローリスクで獲得しているので少しでも戦力になってくれれば儲け物ですね。次の動きはやはり先発投手でしょうか。エドゥアルド•ロドリゲスがDバックスに決まりそうだと報じられており、先発市場も動いてきそうです。また動きがあったら更新したいと思います。
長文をお読みになっていただき、ありがとうございました。よろしければ「スキ💓」をいただけると、記事作成の励みになります。
Photo:https://x.com/reds/status/1669800046286581760?s=46