【WSH】今オフ狙うべきリリーフ投手【第1弾】
あけましておめでとうございます。ハーパーです。本年もよろしくお願いいたします。
さて、今回は「今オフ狙うべきリリーフ投手」ということで、1月1日現在でFA市場に残っているリリーフ投手71名の中から、いわゆる「鯖が赤い」選手を紹介したいと思います。
第1弾の今回は、1番左のピンクの列(昨季fWAR上位23位)から9名を紹介します。全3弾の予定です。以下Baseball Savantからの引用画像多数です。(鯖ドカバリ記事です。すみません。)
選手名:来季年齢:予想AAVの順です
①カービー・イェーツ:38歳/$14M
イェーツは昨季防御率1.17/33セーブと37歳シーズンにして再ブレイク。2019年以来となる二桁セーブを記録しました。そりゃジェフ・ホフマンやタナー・スコットが獲れれば言うことありませんが、ナショナルズが現実的に狙えるクローザーはイェーツが天井ではないでしょうか?奪三振能力と打球管理能力を持ち合わせ、xERA1.86はパーセンタイル100でした。特に、昨季は打球指標(ゴロ率/バレル率/打球速度等)が大幅に改善されました。被本塁打が少なすぎたので、来季は揺り戻しが来そうですが…。
②デービッド・ロバートソン:40歳/$11M
ロバートソンは、MLB通算861登板を誇る鉄腕リリーバーです。来季40歳を迎えますが、球速等に落ち込みは見られず、ここ3シーズン続けてxERA3点台前半と安定感抜群のパフォーマンスを披露しています。昨季はセットアップでの起用でしたが、通算200セーブまであと23に迫っています。ナショナルズならフルタイムのクローザーとして機会を与えられるのが争奪戦における強みでしょうか。
③ホセ・レクラーク:31歳/$8M
レクラークは2022-23年の2シーズンで96登板/防御率2.75をマークしています。24年は防御率4.32と数字を落としましたが、FIP3.48は19年に次いでキャリアで2番目に優れていました。ロバートソン、イェーツより安価に済むうえに年齢も31歳と若いです。基本セットアップ、臨時クローザーというキャリアですが、クローザーに据えるだけの実力を持っていると思います。
④ジャレン・ビークス:31歳/$4M
ビークスはバウンスバックが狙える左腕です。TB時代の22年に61回/防御率2.80をマークしていますが、ここ2シーズンで防御率5.05と今一つな内容になっています。ですが、23年はxERA3.61/FIP3.82、24年はxFIP3.75/FIP4.00と浮上の片鱗を見せています。高アングルからの4シームを高めに、平均以上のチェンジアップを低めに投げ分ける投球が生命線です。クローザー/セットアップには心許ないですが、ブルペンの一角として夏の転売要員として期待です。
⑤ダニー・クーロム:35歳/$4M
クーロムは、肘の負傷で夏場に3か月の離脱がありましたが、昨季33登板で防御率2.12/0.5fWARをマークしたベテラン左腕です。4シームは平均90.8マイル止まりですが、25.2K-BB%を記録したコマンドと多彩な球種が持ち味です。$4Mの球団オプションを破棄されてFAになりましたが、昨オフのジェーク・ディークマンが$4M、アンドリュー・チェイフィンが$4.75Mだったので、結局$4Mぐらい貰うとの見立てです。ビークスと同じくブルペンの一角要員として期待です。
⑥アダム・オッタビーノ:39歳/$4.5M
オッタビーノはMLB通算724登板を誇るベテラン右腕です。独特の低アングルから繰り出すシンカーとスライダーのコンビネーションを得意としています。2020年の短縮シーズンを挟んで7シーズン連続60登板以上とタフネスですが、ここ2年は平均球速が劣化するなどさすがに衰えが出てきました。それでも昨季はxERA3.13/FIP3.67と防御率よりも良い数字を残しているので、バウンスバックに期待したいです。
⑦アンドリュー・チェイフィン:35歳/$5M
チェイフィンは、ここ5年で4度夏にトレードされている転売要員として計算できる左腕です。シンカーとスライダーのコンボで成功していおり、特にスライダーが2年連続50%以上の空振り率をマークしています。昨季は62試合に登板して防御率3.51/FIP3.54と優秀な成績を収めました。オッタビーノと同じく、2020年の短縮シーズンを挟んで7シーズン連続60登板以上とタフネスです。
⑧アンドリュー・キトレッジ:35歳/$5M
キトレッジは、2020-24年の5シーズンで計170試合に登板して防御率2.47をマークしている右腕です。奪三振率23.6%と奪三振能力は高くありませんが、与四球率5.7%のコントロールの良さとゴロ率48%というゴロ打球の多さが強みです。防御率に対してFIPやxERAは悪いですが、$5M程度で獲れるリリーバーとしてはコスパが良いと思います。
⑨ルイス・ガルシア:38歳/$4M
ガルシアは3年連続60登板以上、SD時代の22年にはfWAR1.6をマークしているベテラン右腕です。昨季は防御率4.88と振るいませんでしたが、xERA3.59/xFIP3.62と期待指標は悪くなく、バウンスバックの望みがあります。FanGraphsの予測だと来季は防御率3.77と上向く見込みです。シンカー&スプリットでゴロ打球が多く、決め球のスライダーも空振り率50%以上と切れます。
⑩ケイレブ・ファーガソン:28歳/$4M
ファーガソンは、23年に68登板して防御率3.43/fWAR1.3をマークしている左腕です。4シーム、カッター、スラーブのコンビネーションでゾーンを攻めます。昨季は防御率4.64と数字を落としましたが、奪三振能力とゴロアウトの多さを両立している点は魅力です。xERA4.14/FIP3.74は防御率よりも良かったため、バウンスバックに期待が持てます。またFIPは4年連続3点台と安定しています。
おわりに
今回は第一弾ということで、10人を紹介しました。ナショナルズは最低でも3人はブルペン補強が必要なので、この中から1-2人は獲ってほしいですね。
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