【WSH】今オフ狙うべきリリーフ投手【第2弾】
さて、「今オフ狙うべきリリーフ投手」第2弾です。第1弾をまだお読みでない方はこちからどうぞ。
第2弾は真ん中のピンクの列から8人を紹介します。それでは行ってみましょう。
選手名:来季年齢:予想AAVの順です
①ジョシュ・ストーモント:31歳/$2.5M
ストーモントは昨季25試合に登板して防御率3.70をマークした右腕です。かつては100マイル超えの速球を投じていたパワーリリーバーですが、近年は平均95マイル程度に落ち着いています。昨季はデスピッチ風の縦スライダーを61%投じるスタイルに転身し、ウィークコンタクトを量産。成功を収めました。来季の予測防御率は4.26ですが、キャリアHR/9=0.75に対して1.15予測なので、キャリア平均程度に被弾を抑えられれば3点台後半ぐらいを残せるかもしれません。おそらくマイナー契約で獲れると思うのでリリーフのデプスに適任です。ナショナルズは昨季デレク・ロウやジェイコブ・バーンズといったスライダー投手で成功しているので面白いと思います。
②クレイグ・キンブレル:37歳/$3.5M
キンブレルは通算440セーブを誇る実績十分の守護神です。昨季防御率5.33、速球の平均球速は前年から1.9マイルダウンの平均93.9マイルとかつての速球王も衰えが顕著です。それでもxBA.218/奪三振率31.5%は十分に優秀ですし、xERA4.31/FIP4.18は防御率よりも良いので、来季のバウンスバックに期待が持てます。Steamerの来季予測は防御率3.79/fWAR0.4でカイル・フィネガンよりも上です。
③トミー・ケインリー:35歳/$6.5M
ケインリーは肩肘の負傷での離脱こそありますが、3年連続防御率2点台をクリアしているベテラン右腕です。投球の70%以上がチェンジアップというチェンジアップの使い手で、直近3シーズンで得点価値+22を稼いでいます。打球管理に優れていて、鯖もご覧の通り真っ赤です。ですが、ここ2年は残塁率が高かったことから、来季は防御率は3.78とダウン予測になっています。
④トレバー・リチャーズ:32歳/$3.5M
リチャーズは平均92マイルながらIVB19インチとホップ量の大きい4シームとチェンジアップのコンボで打者を翻ろうする右腕です。リリーフに完全転校した21年以降、4シーズン連続で60イニング以上を消化していますが、防御率4.60と投球内容は今一つです。特に昨季は、奪三振率が球界トップクラスの33.3%から平均以下の22.4%に大幅ダウン。それでもxERAやxBAは平均以上の水準を維持しているので、バウンスバックに期待したいです。
⑤スコット・バーロウ:32歳/$5.5M
バーロウは2年連続防御率4点台にとどまっていますが、奪三振率/ゴロ率/被打球速度でMLB上位の数字をキープしています。与四球率をKC時代のように一桁%まで減らせれば3点台パフォーマンスに戻せると思います。近年は低質な速球を減らし、変化量&空振り率が優秀なスライダー&カーブを投球の軸に据えています。
⑥オースティン・ボス:33歳/$3.5M
ボスは昨季自己最多の68試合に登板して防御率3.69とブレイクを果たした右腕です。昨季は4シームを減らし、カッターを投球の軸に据えたことが功を奏したようです。打者を圧倒する球威はないもののウィークコンタクトを量産し、ハードヒット率29.5%はパーセンタイル99と超優秀でした。BABIPが.236とかなり低かったので、上振れ感がありますが、元ナショナルズの有望株でしたから獲得してほしい1人です。元先発でスタミナもあるでしょうし、昨季のデレク・ロウのように複数イニングを投げる便利屋的な立ち位置で使えると思います。
⑦ライン・スタネック:33歳/$4M
スタネックは平均98マイル前後の速球が武器のパワーリリーバーです。2020年の短縮シーズンを挟んで6シーズン連続で55登板以上とタフネスぶりも魅力です。昨季は防御率4.88と自己最低の成績に終わりましたが、奪三振率27.8%/空振り率33.2%はMLB上位ですし、xERA3.46 /FIP4.14は悪くなかったので、課題である与四球や被弾を減らせれば、バウンスバックが見込めると思います。フィネガンやハービーが抜けてハードボーラーが不在な状況ですから、スタネックはフィットすると思います。
⑧A.J.ミンター:31歳/$8M
ミンターはfWAR1.0越え4回と実績豊富なパワーレフティです。しかし、昨季は左股関節の違和感により、ここ4シーズンで最少となる39登板に終わり、fWARは-0.1でした。自慢の4シームの平均球速が前年から1.3マイル落ちているのが懸念事項ですが、健康ならクローザーを張れる投手ですから、狙ってほしいところです。
おわりに
第1弾で紹介した選手を複数名獲れるのが理想ですが、今回紹介した8名もバウンスバックが狙えたり、比較的安価で好投が狙えたりする投手を選んだつもりです。補強が実現することを楽しみに待ちたいと思います。
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