背伸びするとは、無駄かもしれないと覚悟を決めて続けることかも。
侍タイムスリッパ―というインディーズ映画安田淳一監督のインタビュー記事。
お客さんがよろこぶものをつくるためには、「やっぱり、そうだよなー」という感想。背伸びしてか・・・。改めて「背伸び」の意味を調べると「実力以上のことする」とある。言い換えるとこれは、自分で限界を決めないということなのだろうか?そう考えるとゴールの見えない状況で、ひたすら走り続けるのか。スタッフではなく、監督として、プロデューサーとして自分で決めたからできるのか。スタッフでも、「自分の映画だ!」と思えればできるのか。
この記事を読んで、「背伸びしてしんどい思いする」って、こういうことかなと。無駄かもしれないと思っていても、とにかく覚悟を決めて、続けること。城咲さんは、笑ってくれる人が一人でもいればありなんだ。とも言っている。誰かに評価されるためではなく、見えない視聴者のため、無駄かもしれないことをする。喜んでもらえる・・・かもしれないから。
いろんなものがあふれかえっている現在、一昔前みたいに、「いいものをつくれば、売れる。」時代ではないらしい。背伸び+しんどい思い+客がたのしむ姿を想像して、はじめて差別化の入り口が見えるのか。きびしいね。
映画をつくるより、見てくれるかな、楽しんでくれるかなを優先。ものをつくる、売るより、知ってくれるかな、買ってくれるかなを優先か。
あと、「自分でお金を出すんだと思ったら、話が小さくなる。」は、よくわかる。身銭を切るのは痛い!もちろん予算はあるから、その範囲内でしなければならないんだけど、いろいろと渋ってしまう。でも、やる人は金つくってくるんだと感心。すごい。
補助金の事業計画で言えば、いろいろ話し合って、盛り上がって、
「じゃ、その方向でまとめますか。おもしろいと思いますよ!これができたら。」となってときに、「えっ?採択されたら、ほんとにしなければならないの?」となり、現実的というか現状で考えるので、スケールがちっちゃくなりがち。まあ、身の丈ということもあるけれど、そこはお金の部分ではないなら、「背伸び」してほしい。と思うこともある。
この踏み込める勇気と行動ある人がうらやましい。どうしても損することには敏感だから。risk(リスク)は危機と訳すこともできる。危機=危険と機会。でも、日本では、危険と訳すこと多い。機会もあるのにね。リスクに向かう、その勇気と行動力どうやったら手に入る?