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芸を磨き、共感を生む。

「当社のCMに出演していただいた坂東玉三郎さんに教えられたのは「他と比較するな」ということ。自分の芸を磨けと。浅田真央さんも同じ考えです。誰かに勝つことよりも、自分を高めていきたいと」

日経MJ 7月29日

エアウィーブ高岡会長兼社長のインタビュ記事の一節。ほかには「会社の経営は成長より潰さないことが優先なんです。」とも。会社の売上よりも、継続するためには、強さ、武器が必要。それを見つけ磨くことが継続につながるということかなと。

誰かが言っていたけど、順位を決めるアスリートも、順位を狙えばおごりが出る。自分を高める方が大事で、順位はその結果だそうだ。

他人と比較すると妬みが出る。順位を上げるために、他人を下げることを考えることもある。順位という視覚化されたものはたちが悪い面もあるね。順位は、あくまでも結果。結果は大事だけど、過程が大事。結果は魚で、過程が釣り方かな。釣り方知ったほうが継続性は高まる。あと過程は物語になり、物語は共感を生む。

うまくいかないときほど、まわりが気になり、結果だけ欲しがる。そのときほど過程を見つめなおす必要があるということか・・・。なんと凡人には難しいこと・・・。

会計や経営分析も比較するけど、他社のものと比べても仕方がない。自社の過去と比較する。比較するのも自社を高めるため。芸人やアスリートと同じだね。

なにかの番組で、ある芸人さんがビートたけしさんに「自分の面白いと思うものをやり続けろよ。流行りを追うな。」というようなことを言われたと。やり続けた芸が時代に合うかどうかは運。時代を追いかけてもその時はもう遅い、追いつけない。それなら芸を磨き続けながら、時代はくると信じる。逆にそれが効率がいいのかも。メンタル強化必須ですね。

考えてみると資本主義の原点は「共感」です。経営学の父と言われるアダム・スミスは国富論に先立って出版した「道徳感情論」で、他人との共感が経済の基礎ととなえていました。(中略)ただし共感というと、みんなが欲しそうなことを探すことではありません。成熟経済はあらゆるものが普及していますからね。

日経MJ 7月11日

これはみんなが欲しいもの≒時代を追いかけても、ほんとうの共感を得られない。独自性を磨けということ?つまり、共感を得るには、独自性を磨き、物語を発信しつづける。共感が得られれば、結果がついてくる。共感が経済の基礎。

会社の強みを伸ばすためにも、共感を得るためにも、独自の芸を磨くことが大事ということか。

一方アダム・スミスは道徳感情論で、「人々は共感を求めるために、極端な意見を避ける」とも言っている。時代の先を行き過ぎては共感が得られない。独自性を磨くとしても、半歩先ぐらいの感覚が大事ということか?たしかにチャレンジしてる過程が理解不能なほどの高尚なモノならついていけないからね。理解できる程度の「過程」が「共感を生む」には大事ということね。なるほど。


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