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「ジョジョ・ラビット」が「ライフ・イズ・ビューティフル」より優れてる理由
映画「ジョジョ・ラビット」が素晴らしかったです。
ナチスドイツ時代、ヒトラーにかぶれた10歳の男の子が、あることをきっかけに成長していく物語。
この映画が好感持てるのは、淡々としているところ。お涙ちょうだいに走りすぎず、物語中の出来事に深く入り込まない、距離をとった演出がいいなあ、と思いました。
戦時中、しかも敗戦色濃い中にあって、スクリーンに映る登場人物たちがどこか楽観的に、強く生きている。
戦時中だから、みんなが悲惨だったわけではなく、普段と変わらない日常もあったわけですよね。それが尊いから涙が出てきたというか。そういう温かみのある映画でした。
それで思い出したのが「ライフ・イズ・ビューティフル」です。
僕はあの映画が苦手なんですよね。
なんというか、ロベルト・ベニーニ演じるお父さんが美しすぎて。息子のことを悲しませまいと頑張る父親が、これでもかというほどウェッティな演出で、逆に嘘くさく感じてしまうんです。
「ジョジョ・ラビット」は、悲しい出来事に終始ドライな演出で、だからこそ涙が止まらない、そんな映画でした。
主人公の男の子がエンディング間際に成長を見せたあるシーンに、「クレイマー・クレイマー」を思い出して、じーんときました。
まだ未見の方はぜひ。
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