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編集不要論に対しては、「人それぞれ」としか言えない
1巻発売時に読んで以降、続きは積ん読にしてたんですが、先日「マンガに、編集って必要ですか?」をようやく読了。漫画の編集とは性質が違いますが、同じ編集者として面白く読ませてもらいました。
鳴かず飛ばずの中堅漫画家と、ファッション誌から異動してきた新人担当編集者を描いた物語。
漫画家は打ち合わせでの雑談を極力減らしたいが、編集はその気持ちに気づかずケーキを食べながら喋り続けます。そのやりとりにうんざりする漫画家は、この編集者は自分にとって必要なのか?と疑問を持ち始めるように。
ただ、一見して漫画に興味のなさそうな編集は、実は超がつくほどの漫画バカ。熱意も人一倍あるとわかってから、漫画家の気持ちは揺れ動いてく…というような内容です。
出版不況、SNSを利用した新たなタイプの漫画家の登場、作品にとって大事なのは質か数字かのせめぎあいなどなど、昨今の状況を踏まえながら超現実的に描かれています。読む人にとっては、グサッとくるようなシーンもあって、他人事じゃない感もありました。
若手が手厳しいひと言を吐くシーンも
【マンガに、編集って必要ですか】第四話。「やっとかよ」というかんじですが、ようやく編集不要論に踏み込みます。よろしくお願いいたします。https://t.co/ZIHhwQ5yg8 pic.twitter.com/gESyAPaY9i
— 青木U平 (@aokiuhei) November 16, 2018
「編集は必要か」という問い、僕ももらったことがあります。中には「作家に寄生してるだけじゃないのか」という辛辣な言い方もありました。
ただその質問は「デザイナーにMACって必要ですか?」みたいなもので、ケースバイケースと答えるしかないです。センスやスキルはもちろん、人と人とのことなので相性もありますし。
ただ、この漫画を読むと少しその関係性や、苦労、ともに歩む喜びのようなものの一端が垣間見えるかもしれません。
試し読みもできるので気になる方はぜひ。
キンドルアンリミテッドなら1巻だけ読めます。
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![桜川和樹](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/9493/profile_e46804d030e664c057a4547ef2104ea8.jpg?width=600&crop=1:1,smart)