マンステール AOP ウォッシュチーズらしい風味豊かなチーズ
こんにちは、フランスチーズ鑑評騎士の佐久間です。
今回はフランスアルザス地方の伝統的なウォッシュチーズ“マンステール“をご紹介します。
アルザス地方で古くから作られているチーズで、ウォッシュチーズらしい風味豊かなチーズです。香りと独特ですが、味わいは深く、スパイスと合わせたり、野菜との相性も良いチーズです。
音声配信アプリstand.fmでも解説しています。
このポスト上で再生できますので、朝聞き流しながら併せて記事を見ていただければと思います。
プロフィール
原産国:フランス
タイプ:ウォッシュタイプ
原料乳:牛乳
フランスードイツ国境のアルザス地方ヴォージュ山脈にある、マンステールという谷が名前の由来のチーズです。
7世紀頃にこの谷に住み着いた修道士たちによって作られたのが始まりというとても歴史あるチーズです。
地元では熱々に茹でたジャガイモと食べるのがポピュラーとか。
また、キャラウェイシードと合わせることが多く、商品としてもマンステールにキャラウェイシードがついてくる場合もあります。
味わい
漬物のような香りに香ばしさと伴った熟成香をしっかりと感じます。
ねっとりとした食感にミルクのコク、しっかりとした旨味と塩味が熟成香に乗っかって口の中に広がります。
その後から仄かな酸味とミルクの甘味がやってきて、口溶けの良さと相まって、そこまで熟成の香りは長引きません。
キャラウェイシードと合わせると熟成香が抑えられて、ミルクの旨味と甘味をより感じることができます。
根菜やスパイス相性が良いチーズ
マンステールは根菜と相性がとても良いです。
根菜が持つ渋みのニュアンスがマンステールの熟成香と相性がよく、香りをまろやかにミルクの旨味とコクを引き出してくれます。
カブや大根を薄くスライスして、チーズを乗せて食べると絶品です。
また、スパイスとも相性が良いので、キーマカレーに加えるとコクと旨味をプラスしてくれ、味わい深くしてくれます。
ドリンクとの合わせ
漬物のような、納豆のような熟成香としっかりとした塩味があり、日本茶とよく合います。
苦味、渋みがしっかりしたお茶、静岡県の掛川茶のようなしっかり味の出るお茶と合わせると、旨味がより口の中に広がり、スッキリしたアフターティストを演出してくれ、後引く美味しさになります。
また、紅茶と合わせるのであれば、渋みの少し強いセイロンと合わせて、ほっこり。華やかな香りのアールグレイと合わせて、マンステールのコクと旨味を引き出すようなペアリングも楽しいです。
また、キャラウェイシードやクミンシード、ミックススパイスのガラムマサラと相性と合わせると、カカオ感の強いコクのコーヒーとよく合うようになります。
カレーにコーヒーを合わせた感じをイメージしていただくと分かりやすいと思います。
お酒と合わせるのであれば、酸味と甘味のバランスの良い白ワイン、地域を合わせてゲヴュルツトラミネールが相性抜群です。
最後に、今回ご紹介したチーズとお茶達のAmazonリンクを載せておきますね!