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チーズxティーペアリング 熟成カマンベールと半発酵ほうじ茶(TeaRoom)

こんにちは、フランスチーズ鑑評騎士の佐久間です。
今回はチーズと半発酵茶のペアリング。
熟成の効いたカマンベールチーズに合うお茶を探しているのですが、紅茶は合うのですが、もう少しすっきりした雰囲気のお茶をと思い今回はTeaRoomさんの半発酵ほうじ茶を合わせています。
熟成が進んで香りや風味が強くなったチーズの食べ方もご紹介しているので、もしよければ最後までお読みください。

チーズ

<カマンベールプランタン>
成城石井さんで購入した、春のミルクのみを使った期間限定のカマンベール。このチーズを作っているルスティック社は、伝統的な味わいを表現することをモットーとしている会社さんでこのカマンベールもしっかり熟成が効いていて、牧草の香りも感じる味わい深いチーズになっています。
購入から数週間経って熟成が進んでいるので、風味と塩味が強くなってきています。単品で食べるにはちょっと強いかなという感じ。

お茶

<半発酵ほうじ茶 (TeaRoom)>
バラやミルクを思わせる甘さを伴った華やかな香り、またバニラのような鼻をくすぐる香りを感じます。飲んでみると香ばしさと程よい苦味、渋みを感じるほっこりした味わいに先程の華やかで甘い豊かな香りが鼻を通り抜けます。
煎を進めると、華やかで甘い香りとお茶自身の甘い味わいをより感じるようになってきて、飲み続けるのがとても楽しいお茶です。
豊かな香りとすっきりした味わいで今回の目的にぴったりなお茶!

ペアリング結果

カマンベールに蜂蜜をかけることにより、熟成の香りがマイルドになり、牧草の香ばしさや深いコクが感じやすくなります。
半発酵ほうじ茶の華やかな香りが、はちみつとも相性がよく、チーズの風味をマイルドにしてくれ、チーズの旨味と深いコクを際立たせてくれます。そして、お茶の香ばしさがチーズの牧草の香ばしさと相まって香り高く、複雑で濃厚なチーズの味わいをすっきりとした余韻で包んでくれます。
りんごのドライフルーツも合わせてみましたが、お茶とも相性がよく、華やかな雰囲気をより強く感じさせてくれます。

チーズの風味が強くなった時は、はちみつをかけてみよう!

伝統的なカマンベールチーズは風味が結構強いチーズです。表面の白カビは、かなり後退しており、漬物のような強い熟成香を感じます。
味わいも、強い旨味とコク、牧草のような香ばしさなど複雑な味わいを楽しむことができます。
ただ、ちょっと風味が強いなと感じることもあるチーズ。
他にもゴルゴンゾーラなどのブルーチーズやエポワスなどのウォッシュタイプチーズも強い風味を持つチーズは、あまり頻繁に食べるのには重い時もありますよね。
そんな時は蜂蜜をかけてみると、チーズの熟成香をマイルドにしてくれ、尖った塩味も丸く、ミルクの風味やチーズの持つ旨味をより楽しむ事ができる濃厚なデザートになってくれます!

合わせるドリンクはチーズが少し甘くなってしまうので、紅茶やウーロン茶などの発酵したお茶と合わせると美味しくいただけます。
お酒であればウィスキーやブランデーなども香ばしく甘い香りがマッチしてくれます。

ノルマンディー産カマンベールチーズとりんごの関係

カマンベールチーズの産地であるノルマンディー地方はりんごの産地。それもあって、カマンベールドノルマンディーはりんごのお酒である、カルヴァドスやシードルとの相性がとても良いです。
今回ご紹介しているルスティック社のカマンベールもノルマンディーのミルクで作られています。
海風を浴びた牧草を食べて牛のミルクは、海のミネラル感を纏った香ばしさをチーズにもたらしてくれ、熟成が進むとよりはっきりと感じられるようになります。この独特の香ばしさとりんごの甘酸っぱくすっきりとした味わいと香りがとても相性がよく、チーズのクセを抑え、その香ばしさや旨味、深いコクをより強調してくれます。

チーズと各種ドリンクの組み合わせ。チーズのレビューやチーズ工房さんをめぐり情報提供をさせていただいています。 情報収集や研究をサポートいただけると大変嬉しいです。