見出し画像

ポンレヴェックAOP 食べやすい伝統ウォッシュチーズ

こんにちは、フランスチーズ鑑評騎士の佐久間です。
今回はフランス、ノルマンディ地方最古のチーズ、ポンレヴェックについて解説します。
古いチーズはクセが強いイメージがありますが、ポンレヴェックはとても食べやすいチーズです。

音声配信アプリのstand.fmでも解説しています。下記からそのまま再生できますので、併せてお聞きいただけると嬉しいです。

プロフィール

原産国:フランス
タイプ:ウォッシュタイプ
原料乳:牛乳
表皮は薄い茶色に酵母が白く広がっています。若いものは一見白カビチーズのようです。また、四角い形と簀子の模様が特徴的なチーズです。

ノルマンディ地方最古のチーズ

フランス北西部のノルマンディ地方と言えばカマンベール•ド•ノルマンディを思い浮かべる方が多いと思いますが、
実はポンレヴェックは最古のチーズ、12世紀頃にはすでにあった”アンジェロ”というチーズが原型ではないかと言われています。17世紀にはすでにノルマンディ地方で最も名高いチーズであったとか。
ノルマンディ地方では今でもとても有名で人気のあるチーズなのだそうです。

味わい

ウォッシュ独特の熟成香は穏やか、程よい酸味とミルクのコク、しっかりとした旨味を感じます。塩味は穏やかで、爽やかな酸味とミルクの甘さでスッキリした余韻を感じることができます。
ミルクの甘味の余韻が後を引くので、アフターティストはデザートのような雰囲気も感じるチーズです。
食感はムチッとしていて口溶けがよく、喉の奥で甘いアフターティストが続く感覚を楽しむことができます。

ドリンクとの合わせ

甘く爽やかな雰囲気のチーズなので、ティーペアリングで午後に楽しみたいチーズです。
爽やかな香りと優しい味わいのダージリン、甘味が特徴の日本茶なんかも合いそうですね!狭山茶を70度くらいの低めの温度で淹れると甘味優位なお茶を出すことができます。
お酒と合わせるなら、フルーティな赤ワイン、シードルも相性が良いです。

まとめ クセがなく、ミルクの甘みを感じられるウォッシュチーズ

タイトルに尽きますが笑
ウォッシュチーズ独特の香りが穏やかで、ムチッとした食感と旨味、特有の塩味のお陰で、ミルクの甘みをスッキリと感じる事ができるチーズです。
AOP認定のウォッシュチーズがはじめての方にもおすすめです。

最後に、今回ご紹介したチーズとお茶達のAmazonリンクを載せておきますね!


チーズと各種ドリンクの組み合わせ。チーズのレビューやチーズ工房さんをめぐり情報提供をさせていただいています。 情報収集や研究をサポートいただけると大変嬉しいです。