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作文教室を開室したことで得たもの〜今後の方針


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今は家庭教師スタイルということで、
受講希望さえあれば、
作文指導のほうは続けておりますが、
一昔前は、賃貸の一室を借りて、
教室を開いておりました。

しかし、私はどうも経営のほうが
要領を得ていなかったようで、
ほぼ赤字の活動として過ぎてしまいました。

その頃から今に至るまでに
自身が開室したことで考えたこと、
経験したことなどをピックアップしてみます。


そもそも、作文教室とはなんなのか

私の中で描いていた作文教室とは、
作文を伸び伸びと書く時間という意味で始めました。
作文に抵抗感がある人が多いため、
そういう時間をわざわざ設けて通いたい人が
果たしているのだろうかという
不安がなかったわけではありません。

私自身は、自分が小さい頃にそういう教室があって、
私のような感覚の講師が指導をされているのであれば、
通いたかったと思います。
詩や文章を書くことで、癒される時間があったことは確かです。
しかし、これらは別に教室に通わなくても
独自で好きにできることでもあります。

そうであっても、なかなか時間を作ることが難しい中、
意図的に時間を設けたいという方のために
力になれればという気持ちもありました。

しかし、この思惑はあまり活用的ではなかった結果に終わりました。


顧客の要望と提供する側の思いのギャップ

では、実際に依頼があったのは、
どういうパターンのお客様が多かったのか。

まず、第1高校受験で作文や小論文があるという中学生が、
塾に行くには高過ぎる……
しかし、作文だけはどうにかしたい

という需要で来られる方が一番多かったです。

第2に、多かったのは夏休みなどの読書感想文ですね。

親御さんが付き添わなくても、
一日、もしくは約3時間で終わってしまう。
かかりきりにならないメリットと、
焦りなどで怒ってしまう必要性もなくなるため、
これは今後も活用いただけたらと思った次第です。

選抜もされ、何人か賞も取られて、嬉しい反響もいただきました。

第3は、塾ほどの堅苦しさが要らず、
学生が書きたいものを学べる時間を過ごせるという
最初の私が提供したかったものとニーズが一致した
関係性を保てたと思っております。

とても感性豊かな感情が表に出やすい生徒さんで、
私が提案した言葉などひとつも書きはしなかったのですが(笑)、
その提案から、他の言葉を編み出して使うということには長けており、
私自身も勉強になったお客様でした。

とにかく、始めてみて、
一番難解として直面したのは、
需要側と供給側のギャップの差であり、
当人は平然としてはおりましたが、
結構、困惑していました。

ただ、そこは私の性格的なもので、
ギャップがあることに戸惑うのではなく、
困惑していたとしても
それを受け入れることが重要と捉えていました。

だけど、きついことはきついです。
仕事ですから、当たり前です。
なので、当初の目的を維持してみようと、今は努めています。
依頼があれば、受験対策も感想文も寄り添うことも承ります。


高校入試のための作文や小論文に沿うことなのか

さて、ギャップには困惑し苦しんだものですが、
実際、作文教室となれば、
入試対策をすることも確かに仕事の一貫だと考えています。

それでも、できれば、2年の期間は設けてほしいものです。
1年や半年、3か月から1か月で、
どうにかしてほしいというのは、
かなり教える側のほうに難易度が上がりました。
なんとかはしました。
なんとか間に合わせることはしましたが、
課題が多い…、残ってしまうな…、という気持ちは残りました。

できるだけ、最低でも3か月
できれば、2年の様子をみていただけると
今後の人生に置いても文章を使っていく上で
仕込みとしてはバッチリだと思います。

いや、もう、本当にしんどかったです。


エンディングノートを書くことに沿うことなのか

逆に、今まで学生を対象に話しましたが、
ならば、大人であれば、どうなのだろうかと。
大人に対応するであれば、
やはり、履歴書のプロフィールで自己分析したアピール、
または課題提出や学校への意見書、
子供への手紙(親や子どもへの公表タイプ)などで
依頼をいただきました。

楽しく話をしていただいて、時間を過ごしながら、
1作品を仕上げていったように思います。
少なくとも、私は楽しかったのですが、
お客様も楽しかったならいいなと願うものの、
実際はどうだったのでしょう…

そこから来て、やはり、この仕事の場合は、
お客様の人生観などを聞くことにもなったので、
これは私が今、指導を受けているカウンセリングにも
関わってくるものもあるのかもしれません。

それが、エンディングノートに
関わることはどうなのだろうと考えた後に、
私が体験しておいたほうがいいだろうと
考えたこととつながっていくのですが、
なぜ、エンディングノートが出てくるのかというのは、
先に話したように、人生観を聞くことがあったためです。
一緒に過去を紡いでいって、あーでもないこーでもないと
書き手さんの今後の人生観のための善処に役立てれば、
この上ない貢献
だと感じたためです。

実質的にエンディングノートそのものも、
独自でやるからお金を払ってまでやることではない。
無料ならやらせてもらうけど。
そういう人のほうが多かったようです。
残念だなと思います。


日本語教師になって海外の人に添うことなのか

その間に、日本語教師をされてる方にも巡り会いました。
ただ、自分自身が英語や海外の言葉を話せていないと
教えられないのではなかろうかと感じました。
それは、言語全体に対しての指導にもなるため、
そうなると、文章でやりくりしたい私としては、
また、違う分野のように思えました。

国語に関係するとは思います。
しかし、私自身、海外に対しての知識が少なすぎると思いました。
これは、たまたまハマっていたゲームの中で、
海外の人とチャットで親密なやりとりをすることがあったためなのですが、
その人にお願いして日本で学んだカウンセリングが有効かどうかを
卒論にしたところ、逐語録を作ってみて得た私の解釈は、
正直、No.でした。
日本で学び得た、カウンセリングの手法は
そのまま海外の人にも使えることは使えます。
但し、それは海外に対する知識が
自分に身についていた場合のみであると、
実証と確認をしました。

日本人に対して行うやり方と海外の人に対して行うやり方、
やり方や流れは一貫して同じものになりますが、
相手が海外の人の場合、その海外の情勢や文化・伝統・習慣を
頭に入れておいた状態でいないと、
とんでもない勘違いや発言をしてしまう
恐れがあるということです。
まさか、わざわざ傷つくことを言うことはないとは思うのですが、
習慣の違いというものは想像以上に
価値観や思考に影響を与えているということを
強く認識させられました。

そのため、日本語教師というのも作文講師の仕事としては
私の場合は勉強不足になるため、不十分のように思えるのです。


実際に本人が小説やライターを書くことなのか

では、実際に小説などを書くことや出版することが仕事なのでしょうか。
それも念頭にはありました。
しかし、生徒を何人か受け持ってみている間は、
書く暇などなかなかありませんでした。
また、最近、書いてUPした作品についても
個人的には捻ったつもりでも、
興味関心を持たれるまでは至りません。
それは私のモチベーションにまでつながりません。

なので、これも私が自信をもって提供するものとしては、
別件だなと考えている次第です。
趣味の一貫としては、続けていきたいと思います。
ただ、これほど、世の中に作品がひしめいている状態なので、
おそらく、自分の作品も埋もれて
消えていくだろうとは考えています。


「こんなの誰だってできるよ!」と思わせることができること自体に、実は称賛がほしいのかもしれない

では、実際、作文講師とはどういった仕事なのか。
あくまで私の中の作文教室作文講師というものは、
誰でもできることが大前提だと考えています
様々な価値観の人たちが、それぞれの主観で作品を見て、
評価や認知し、それを書き手に伝え、
書き手が解釈(咀嚼)したものが、
より一層、美的センスとして磨かれた作品に出来上がるのだと思います。

勿論、直観的に書かれたもののほうが良い場合もあります。
しかし、他者と関わった分だけと、
その得た先に更に深みを増した
真実に近い表現があるように思うのです。

ただ、「悲しい」「嬉しい」こう表現すれば、
そうなんだなとは伝わります。
シンプルオブベスト!
感情を伝えるというのは究極のそれかもしれません。
しかし、肝心なのは、そこに至るまでの行程であり、
過程であり、経験や傾聴したことではないでしょうか。
むしろ、その部分を聞きたい、
その部分のことのほうが大切なのだと、
多くの人たちがもっと人に関わろうと、
他人のことだからと無視や除外、
放置をしないことのほうが
一般的である世の中を育んでいってほしいのです。

そんなこと、難しいよ!
と、思えるかもしれません。
実際、難しいことのほうが多いかもしれません。
しかし、本能や直感に忠実になるばかりでなく、
アドラー心理学にもあるように
共同体感覚というものも踏まえて、
1人にさせない側に
一人でも多くの人が心掛けることからが
将来への第一歩ということになります。


今後の方針

今後、作文教室という形式にこだわらず、
作文道として、続けていこうと考えています。
私に広報する努力と力がないばかりに、
あまり大勢のお客様を獲得することは
難しいのかもしれません。
しかし、私と似たような考えの方で、
納得のいく方々とつながり合いたいという気持ちがあります。

願わくば、あわよくば、オンラインだけでなく、
また年中公開している教室を
また、開室して、気軽に足を運んでもらって、
手紙を書いていけるような
そういう喫茶と教室がマッチングしたものを
作れたらとも思います。

ただ、私には作れないかもしれません。
ここで公表した場合、他の方で出来る方が先に作って、
いい環境を作っていってくれるのかもしれません。

しかし、そこに私はいません。きっと、仲間にも入れません。
なんて自分は計画性もなくちっぽけで、
居場所作りや居てもいいと思える場所に
到着できないのだろうと、
川に流れる根無し草で居続けると思います。

1人にさせないと言いながら、
自らは一人になろうとする。
自分の矛盾は、今後も葛藤していくことでしょう。
だけど、仲間を募ってます。仲間になりたいです。
お声掛けのほどよろしくお願いします。

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