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生きてたら会えたね。 12/22 夜 スノラボ 愛知 佐久間担レポ




※自語り多めの、佐久間担の感想のようなログです。






 言葉を伝える力のある人が好き。例えば歌手にしても小説家にしても、アイドルにしても。自分の願いや想いがあって、それを独りよがりでなく受け取り手に伝えられる人、届けられる人。そういう人のことをとても尊敬している。

 その伝える力は、一種の真摯さだと思う。自分を大きく見せず、ちいさくも見せず、真っ直ぐにありのままを見せてくれる勇気。そして自分の前にいる人たちに伝われ、伝われと願う根気。そういう力を持っている人からのメッセージの威力は、凄まじい。人は簡単に変わらないというけれど、そういう人たちの言葉は、ときに人の心を動かして、変えてしまうものだと思う。

 人生を諦めてしまうほど、塞ぎ込んでしまったときがあった。身体を壊して、心も壊して、ボロボロになって、あぁ、もうこんな屍のような毎日だったら生きている意味がない。希望だってない。本気で思ってたときがあった。

 人生をやめてしまいたいほどつらかったあのとき、友達が(今思えば無理矢理なくらいに)見せてくれたコンサートの映像で妖艶に、繊細に、そして大胆に踊る佐久間くんに、魅了された。こんなに軽やかにこの世界を舞う人がいるのかと思った。あなたのまわりには、重力がないように思えた。かじりつくように見たファーストコンサートの最後に、佐久間くんは涙ながらにこう言った。

「生きてたら絶対会えるから 一緒に会おう」

 当時はコロナ禍の一番ひどいときの真っ只中で、SnowManのはじめてのデビューコンサートは無観客だった。誰一人座っていない観客席を前に、どれほどに悔しかっただろう。きっとあなたの言葉は、疫病で引き離されたファンに向けての、強い、強い祈りのひと言だった。

 病に苦しむなかで、あぁもう全て諦めてしまおうかとぼんやり思うなかで、ある夜ハッとその言葉が浮かんだ。「あぁでも、生きてたら佐久間くんに会えるんだ。だから、生きなくちゃ。」馬鹿みたいって思うかもしれない。そんなことで? って呆れるかもしれない。でもなにひとつ希望がなくなっていた自分にとって、それは当時唯一見出せた希望であり、縋る藁に違いなかった。

「佐久間くんに会うために、生きなきゃ。」

 佐久間くんに会うにはお金がいる。だから仕事をしなくちゃ。会社に戻らなくちゃ。生活を、取り戻さなくっちゃ。

 薬の副作用に苦しむなかで、生きる理由がわからなくなるなかで、それでも生きてる理由なんてそんなもんでいいんだって気付いた。何か大層な大義がなくては、もう生きていけないと思い込んでいたのに、「佐久間くんに会いたい」たったそのシンプルな願いが、欲が、私を引き戻してくれた。

 そのあと、一年。時間はかかったし、すべてうまくいったわけではないけれど、私は身体と心を壊した元の会社に復帰し、仕事や環境の調整をさまざましながら、なんとか元気に働けている。

 いろんな人にもう戻るのはやめた方がいいのではと心配されたけれど、結局のところ入りたくて入った会社だったので、覚悟を持って頑張ることを決めた。戻った選択が今、自分にとって本当に良かったかはわからない。けど、選んだ道を正解にしていくしかないのだと考え、いまはとにかく前向きに生きている。頑張った結果、社内にも味方になってくれる方がたくさん増えて、ずいぶん働きやすくもなった。笑顔でいられる時間が、増えた。

 前向きに、ひたむきに、この一年自分の弱さと向き合って頑張れたのはひとえに佐久間くんの明るさ、懸命さ、真っ直ぐさに励まされたから。あなたがいたから一年、生きてこれたといっても過言ではないんです。泣いてばかりだった毎日から、あなたのブログに癒され、笑う日々に変わりました。ひどいときは起き上がることもしんどかったけれど、「佐久間くんがテレビに出てるから」と頑張ってテレビの前に座ることから一日が始められた。その一日が一週間になり、一ヶ月になり、私は日常生活を取り戻すことができた。

 感謝してもしきれません。

 佐久間くんの紡ぐ、言葉が好きです。

 あなたはよく、"言霊"ということばを使う。本当に、その通り、佐久間くんの使うことばには力があるなとつくづく感じされられます。

 日々更新されるブログを読んでいて、そのあざやかに描かれる毎日に触れるたびにその表現力、言葉選びの巧みさに驚かされた。偽りなくまっすぐ、それでいて丁寧に綴られることばたちはいつだって胸に飛び込んでくる。信じられる。大事に胸に刻まれる。

 あなたのことばにはなにか、言い表せないパワーがある。だからこんなにも私は励まされ、生きてこれたのだと今更ながらに気付かされた。佐久間くんは自身のことばでたくさん、夢を叶えてきたけれど、あなた自身のことばで、きっとたくさんの人が「救われて」いる。それほどまでの力のある、素晴らしいもの。

 これからもあなたが活躍すればするほど、そのことばの力できっと救われる人が増えるのだと思います。本当に素敵なことです。

 そんな感謝と思いを伝えたくて、今年の夏、佐久間くんがコロナに感染し、音楽番組の出演だとか、生配信の出演だとか、ラジオの収録、そういうのがすべて叶わなかったときにファンレターを送った。私から送れることばの力など本当に些細なものに違いなかったけれど、それでも「伝えようと思わないと伝わらない」と教えてくれたのも紛れもない佐久間くんだから、どうか届けと思いながら、必死に拙い言葉を重ねた。

――「生きてたら会える」と言ってくれていましたがまだ私はあなたに会えていないので、そのことばを「信じて」前向きに生きていこうと思います。
  涙の海を越えて! だいすきなあなたと同じ世界に生きられていることを誇らしく思います。ーー

 その言葉を最後に添えて。

 スノラボ オーラスの当選チケットが手元に舞い込んできたのは、その夏の終わりだった。いままでどれほどまでに応募しても当たらなかったチケットが、手のひらに舞い降りるみたいにやってきた。しかもオーラス。神さまって見てくれてるんだなって思った。

 当日、二階席の真ん中あたり、通路から2列目。ネタバレもレポもまともに読んでなかった(読まないようにしていた)から、席の良し悪しなんてわからなかったけれど、それでもスタンドから眺めるステージはドームとかに比べたらずっとずっと近くて、ああもう十分だ、って思った。あなたについに会える事実だけが、もうずっと愛おしかった。

 佐久間くん、テレビの中で見るときはずっとぴょこぴょこ飛び跳ねて、かわいいイメージが強かったんだけど、ライブで見る彼はとんでもなくセクシーで、妖艶で、なんて色気のある30歳のお兄さんなんだってひっくり返りそうになった。涼しい目元、なだらかに動く関節。実際に見ても重力がないみたい。そして歌詞やメロディラインによっていとも簡単に変える表情の管理。そのどれもが完璧で、だからこそそこにいるっていうのに、彼が実在してるのが夢なんじゃないかって、心の底から思った。

 ライブの半ばで、ようやくスタトロ(スタンドトロッコ、言葉通りスタンドを通るトロッコのこと)が自分の目の前の通路を通るってことに気付いて仰天した。つぎつぎとSnowManのメンバーがにこやかに手を振りながら、ほぼ1mもないくらいの距離を同じ目線で通り抜けてくことに手が震えた。みんなめっちゃ顔綺麗だった。そして、後半に佐久間くんが目の前を通ることに気づいて、嘘みたいに手が震えた。

 どうしよう、どうしよう、流行りに乗ってカンペうちわとやらはたくさん作ってみたけれど、いざとなるとなにを出せば良いのかわからない。本当は『指差して』とか『こっち見て』とか、そういうわかりやすいファンサうちわの方がレスポンスが貰いやすいんだろうなぁなんてなんて思いながら、私は『生きてたら会えた!』のうちわを作っていたことを思い出した。

 これだ、見てくれるだけでいい。あなたの言葉に救われて、ようやくあなたに会いに来れたのだと、そう伝えられたら、それでいい。そう思って、名前入りのうちわとそのメッセージ入りのうちわを佐久間くんに向けて、振った。1年前、無理矢理にでもSnowManの動画を見せてくれた友達が、となりで一緒になってそのうちわを指差してくれた。

 佐久間くんはまず友達の方を見て、そしてその子の指先をなぞるように見た。(もはや、スローモーションのように見えた)そして、『生きてたら会えた!』のうちわを見た瞬間、少し恥ずかしそうな、人見知ったみたいな顔をして、ひとこと「よかった」って、私の方を見て言ってくれた。呟くみたいに言ったからほとんど声は聞こえなかったけど、それでも真っ直ぐに私の方を見て、そう口元が動いて、はにかむように笑ってくれたから、あぁ、伝わったんだって思った。瞬間、これまでの本当に苦しかった一年が報われたような気がして、涙が止まらなくなった。

 ここ最近はパブリックイメージがキラキラ笑顔でハツラツした男の子として浸透しているのもあって、ライブ中もずっとずっと元気に笑顔を見せて、他のファンサをしてるときもバッドを振る真似をしたり、おどけて見せたり、手を元気よく振ったり、そんな様子だった。けれどそのとき「よかった」って呟いてくれた顔は、私が一番だいすきな、今より少し昔の映像なんかでよく見た、誰より繊細で真摯でひたむきな、穏やかな佐久間くんの表情に見えて、たまらなかった。

 きっとこれまでも、そして今もずっとああやってひたむきにファンに向き合ってくれていたんだろうなって思った。これまで何度も伝わらないと思いながら、それでも伝えたくて書いたファンレター、ラジオメール、実際に読んでるかはわからないけれど、きっと全部伝わってたんだなって。あの顔を見たときに、呟くみたいにそう言ってくれたときに思った。私の人生はあなたに救われたんだよ。それを今日あなたに直接伝えられて、本当に本当によかった。今日の一日はずっとずっと宝物として、私の中にあるんだと思う。過言でなく一生、大事にして生きていく。

 あなたがくれた言葉に生かされて、あなたがくれた言葉をひたすらに信じて、「生きてたら会える」って、その言葉が現実になって、あなたに伝わった。すごいね、やっぱりあなたの言葉には力があるんだと思うの。だってあなたの言霊のおかげで、私は今日、会えたんだ。



 言葉を伝える力のある人が好き。でもそれは言葉の巧みさだとか、口のうまさとか、たぶん、そういうんじゃない。
 目黒くんのドラマの主題歌、"subtitle" にもあるけれど、時間が経って仕舞えば大抵、その言葉自体はこぼれ落ちていってしまう。忘れてしまう。それでも、胸の中に残り続けるのはその言葉に含められた愛なんだと思う。相手を真摯に思う気持ちだけが、胸の中を愛おしく暖め続ける。

 あなたはいつまでも、愛の人だと思う。

 愛を送り続けてくれるあなたが、どうか愛の溢れた暖かい人生を歩めますように。そして願わくば愛されたあなたのことをずっと応援できますように。
 この祈りが言霊となりますように。



 ツアー完走、本当におめでとうございました。
 



 そしてありがとう、ずっと大好き。

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