同性愛を「矯正」したという過去
今日の新聞(2019/04/20)
映画紹介コーナー シネマの週末
「ある少年の告白」ジョエル・エドガートン監督
同性愛を「病気」と捉え、治そうとするために生じる悲劇に目を向けた作品で、2016年に米国で出版された「矯正治療」体験者の回想録が原作です。
キリスト教保守派の家族観によって同性愛を「治す」という矯正施設が過去に存在し、米国で70万人以上がこの治療を経験しました。
深刻な精神的後遺症をもたらし、自殺者も出たとしてオバマ政権が15年に「医学的、倫理的に不適切」との見解を出したそうです。
現在10以上の州が実施を禁じていますが、トランプ政権には治療を支持する幹部もいます。
日本でも国会議員の発言を見ていると、「治療」という言葉が使われてしまうことがない、とは言えません。
最近はLGBTという言葉が常識になりつつあります。
世の中に理解が広がっているとも考えられますが、逆にLGBTに対する風当たりも強くなってきているのではないかと思います。
LGBTを理解しようとする人、また理解している人も、まずは過去の歴史をきちんと振り返り、どのようなことが行われてきたのか、同じことを繰り返さないために私たちはそこから何を学びどう動くべきなのか、を考えなければいけないと思いました。
感謝感激雨あられ!