イグ・ノーベル賞受賞！武部教授の「お尻呼吸」研究とは？

2025年1月12日 22:01

東京科学大学の武部貴則教授（38）率いる研究チームが、哺乳類が肛門から酸素を取り込めることを証明し、2024年のイグ・ノーベル生理学賞を受賞しました。このユニークな研究は、将来的に新生児の救命医療への応用が期待されています。

武部貴則教授のプロフィール

武部貴則教授は、東京科学大学の教授であり、再生医療の分野で数々の研究を行っています。医学部卒業後、研究者としての道を歩み始め、iPS細胞から「ミニ肝臓」を生成するなどの成果を上げています。2024年には、哺乳類の「お尻呼吸」に関する研究でイグ・ノーベル生理学賞を受賞しました。

「お尻呼吸」研究の背景と目的

武部教授の研究チームは、呼吸不全に陥った哺乳類が肛門から酸素を取り込むことで、酸欠状態を改善できることを発見しました。この研究は、肺の機能が低下した際に他の臓器で代替する再生医療の一環として行われ、将来的には新生児の救命医療への応用が期待されています。

イグ・ノーベル賞受賞の経緯と反響

2024年9月、米国マサチューセッツ工科大学（MIT）で開催されたイグ・ノーベル賞授賞式で、武部教授は「お尻呼吸」の研究により生理学賞を受賞しました。授賞式では、ドジョウの帽子をかぶり、ユーモラスなスピーチを行い、会場から大きな笑いと拍手を受けました。この受賞により、研究のユニークさと重要性が広く認知されました。

研究の将来的な応用と展望

この研究は、特に新生児の救命医療において、肺の機能が未熟な赤ちゃんに対する新たな治療法として期待されています。武部教授は、今後も研究を進め、実際の医療現場での応用を目指しています。

イグ・ノーベル賞とは？

イグ・ノーベル賞は、独創的でユーモラスな研究を表彰する賞であり、「人々を笑わせ、考えさせる研究」が対象となります。1991年に創設され、過去には「バナナの皮を踏むとなぜ滑りやすいか」を解明した研究などが受賞しています。

まとめ

武部貴則教授の「お尻呼吸」に関する研究は、そのユニークさと将来的な医療への応用可能性から、大きな注目を集めています。イグ・ノーベル賞受賞を機に、さらなる研究の進展と医療現場での実用化が期待されます。