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【ZAKU PAKA FASA展ができるまで】エベレストチームの展示内容と制作ストーリー vol.2
今回は「タブロイドを制作することになった流れ」について桜沢からご説明いたします。
すべてのはじまりはACCの新プロジェクト
第1回「YOUNG TALENT SHOWCASE こんな若手がいたなんて」に他ならない。
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この番組を観て、「エベレストでなにかやるのってありかもな」と感じた私は伊藤さんに声をかけた。
たまたまそのタイミングで「アートブックフェア」が開催されてることをしり、二人で観に行くことになった。
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そこでは国内海外問わず、たくさんの本が売られていて、どれも質が高く、「これがやりたい!!!」という、個性のぶつかり合いの渦の中で、我々はもみくちゃにされていた。
そんな中、一冊の本に足が止まる。
登山の本だ。
「こういうの、売れるんですね」
どこか不思議そうに伊藤さんは言った。
「山好きだったりアウトドア好きなら買う人いますよ」
私は当たり障りない答えをした。
その山の本を販売している方とは話が弾み、印刷の工程や費用なども教えてくれた。異なる紙を組み合わせた本で、製本代がかかるので、手製本でやっているとのこと。(初日のこの日はギリギリまで製本して、なんとか数冊しかできてないと驚かされたがのちの情報では完売されたらしい。素晴らしい)
帰り道、
「伊藤さんもエベレストの、写真とかあるんですか?」
「あー、そうですね。ありますよ」
彼はいつものようにヒョウヒョウと答えた。
後日送られてきたファイルは動画も含め100GBをゆうに超えていた。
ハッと息を飲むような頂上からの絶景から、眩しいまでの青と白のコントラスト、断崖絶壁の数々。数え切れないほどの星空。動画は緊迫感が伝わるものばかり。
あの時、いつもの調子で伊藤さんから聞いた「あー、そうですね。ありますよ」からは全く想像できないほどの質と量の素材を受け取った私は、
これを本にしたいと思った。
そのちょっとあとに、アートとコピー3期のむすびめさんから、伊藤さんと二人でグループ展にだしてみないか?と打診があった。二つ返事で参加の意図を伝えた。
伊藤さんからいただいた素材から流れを見ながら、要素を分けていくとドンドンページは増えていき、100ページの台割を作成するまでに至った。
少しずつレイアウト、デザインをしていった。伊藤さんとのヒアリングをしていく中で、紆余曲折ありながらも少しずつ形になってきた。
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ただ、印刷所がみつからない。
数社の印刷所と話しても、なかなか決まらない中、
ある大きなアクシデントが発生する。
そのアクシデントにより、一旦、100pの本の制作は中断することになった。
印刷入稿の1ヶ月前。展示の1ヶ月半前の出来事だった。
我々は100pの本を「豪華版」と位置付けて保留とし、展示ではその導入となるような12pのタブロイドを制作しようというふうに舵を切った。
タブロイドにしたのはまずは圧倒的なスケール感を感じてほしい、また工程から豆知識まで、情報量を一気に取り込んで欲しかったからである。
ユニークなエピソードや、そうなんだ!と思わされるエピソードたちをなるべくギュッと詰めて、良い意味で雑多な印象にしたかった。
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こうした紆余曲折を経て作られたタブロイド。
展示会場にて、数量に限りがありますが、お配りできればと考えています。是非手に取って、持ち帰って広げていただき、当時の時間の流れやエピソードを読んで、なにか心を揺らすことができれば嬉しいと願っています。
ぜひぜひ大崎まで足を運んでいただけますと幸いです!
さて、展示まであと4日(9月10日現在)。
引き続き「ZAKU PAKA FASAができるまでマガジン」にて、当日がもっと楽しくなる制作の裏話をお伝えしていきます。
フォロー&スキが制作の励みになります。
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