稽留流産 手術当日②
結局前処置終わってから呼ばれるまで2時間半くらいあり、本を読んだりときどき仕事のメール返したりして過ごす。お腹の痛みはだいぶ引いた。
そろそろです!と声がかかる。
手術前にトイレに行くように言われ、点滴を引きながらトイレへ向かう。
そして遂に呼ばれる。
手術室は、いかにもテレビでよく見る全体が水色とシルバーで、天井からライトで照らされて、冷たい清潔な、部屋。
パンツを脱いで台に乗り、脚を広げて固定される。痛いですか?と再度確認したところ、終わった後ちょっと痛いかもね、と言われる。手術自体は10分くらいで終わるとのこと。
血圧をはかり、点滴の管を麻酔に変えて、ちょっと腕が変な感じしますよ〜と言われてふむ、変な感じとは…。。あたりで記憶なし。
起きたらベッドだった🛌虚ろな状態の中でもお腹の痛みがすごくて、痛い痛いって自然と声がもれてた。
だんだん意識がはっきりしてきて、けど麻酔が効いていてまだ目は開けられなくて、とにかくお腹が痛くて、痛いと言い続けた。13時くらい。
今まで我慢してた悲しみ辛さ寂しさが、急に痛みとともに押し寄せてきて、ベッドでうずくまりながら声を出して泣いた。初めてちゃんと泣けた。
何分かごとに看護師さんが血圧をはかりに来てくれて、様子を見に来てくれた。そのとき出血がないか毎回パンツの中を覗かれる。気まずいが余裕なし。
ワンピース型のパジャマが寒くて、ヒートテックのタイツと腹巻、靴下を履きたいです…と言ったら履かせてくれた。靴下を履かせてもらうことはなかなかないよなぁ。と思いながらも余裕がなかったので甘えて履かせてもらった。
何かお腹に乗せるあったかいものが欲しいです…と言ったら、電気あんかを持ってきてくれた。お腹に乗せて寝る。
ときどきお腹が痛んで、自分で頑張れ頑張れと言った。そしたらまた泣けてきた。泣きながら寝る。ときどき看護師さんが来る。
泣いちゃったので鼻が詰まって苦しいです…と訴えたが、何とかなりそうだったので特に処置はなく口呼吸で耐える。水を飲んでないので乾いて苦しむ。
1時間くらいして看護師さんが次来た時にはだいぶ落ち着いて、トイレへ行くことに。まだいいと思ったけど行かないといけないらしい。
トイレに着いたら看護師さんに、
「何かあったらナースコールを押すか叫んでください」と言われる。叫ぶ?!ってなってちょっと笑えた。何もなかったので叫ぶこともなく終える。
生理2日目くらいの出血のつもりでいたけど全然なくて、鮮血だけど量はすごく少なかった。
旦那が仕事だったので母親に迎えに来てもらうことに。電車で帰れるかなと思ったけど、術後これは無理と思い、待つ。
そのうち電話が鳴って、会計の準備ができたとのこと。
母親の到着を待ち、15時すぎに会計を終えて帰宅。
急にめちゃくちゃお腹が減り、喉も渇き、水を一気飲みしてサガミに寄って、鴨おろしうどん(焼き餅2つ入り)にミニネギトロ丼をつけて食べた。食べすぎ。
帰り道の桜がきれいだった。
17時帰宅。体調はめちゃくちゃ落ち着いて、痛みもなくなった。しんどかったのは術後2時間くらい。これはたしかに人によっては明日も会社に行けてしまいそう。けど私は休ませていただこう。
あー。辛かった。本当に。こんな辛くなるとは。けど、色々なことを知ることができた。知らなくていいことだったのかもしれないけど、人の痛みが今までよりも少しわかるようになったんじゃないかな。ひとまわり成長できました。短い間だったけど、私をお母さんにしてくれて、いっぱい色んなこと教えてくれてありがとう。
それにしても、人が産まれて健康に育つって、本当に奇跡的なんだなぁって痛感した。命ってすごい。語彙がなくてうまく表現できないのが悔しいけど、すごい。
いつか、また赤ちゃんが宿ってくれて、今度は無事に産まれてきてくれますように。今回のこと、赤ちゃんのこと、絶対忘れない。
元気になったらお外にビール飲みに行くぞ🍺
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