20km競歩日本選手権を見て
本日2/20、神戸の六甲アイランドにて、20km競歩の日本選手権が行われました。
現地観戦もしたいところでしたが、自粛してライブ配信で観戦しましたので、陸上競技ファンとして感想を残しておきます。
ライブ配信はこちらからアーカイブも見れます。
男子
世界大会が2週間後に行われることもあり、東京五輪メダリストで、代表に選ばれている山西選手、池田選手が欠場となりました。
そのため、同じく東京五輪代表で日本選手権に強い高橋選手が優勝候補最有力だと思っていました。
スタート直後はやはり高橋選手を中心とした集団ができました。その中に、今回の日本選手権がラストレースとなる藤澤選手が!
1km地点を先頭で通過して何やら集団の方へ声をかける様子を配信でも見ることができました。
さすがにそのあとは後方へと下がっていきましたが、練習も現役バリバリのころのようにはできない中、印象深いシーンを作ってくれて感謝です。
引退セレモニーの様子もjaafが上げてくれていました。
【#日本選手権20km競歩🎉】#藤澤勇 選手(ALSOK)の引退セレモニーが行われました💐
— 日本陸上競技連盟 (@jaaf_official) February 20, 2022
チーム競歩の皆さんに祝福され記念撮影🙋♀️🙋♂️
藤澤選手、おつかれさまでした🙌ありがとうございました🙌
▼競歩特設サイトhttps://t.co/sqDd19HjZT
#Racewalking #神戸競歩 #JAAF #陸上 pic.twitter.com/DsH1n06Mly
先頭集団の方は、ほどなく高橋選手、古賀選手、住所選手の集団になりました。実績の一番ある高橋選手が集団を引っ張りました。
ラストスパートが切れるイメージもある高橋選手でしたが、10kmで後続を引き離したのは見事でした。
10km時点での赤カード掲示板の様子をjaafがTwitterで上げていましたが、追う古賀選手に1枚カードが出ていて、2枚目のタイミングやイエローパドルのもらい具合によっては古賀選手が仕掛けに反応しにくかった可能性もありますね。
サマリーシート見たい…
その後高橋選手は後続を引き離し、さらに追う古賀選手は3枚目のカードでペナルティゾーンに入ってしまい万事休す。見事に高橋選手が優勝し、派遣設定記録も破ってオレゴン世界選手権の代表内定を決めました。
夏のレースではなかなか実力を100%発揮できていないですが、今度こそ好レースを期待したいです。
女子
男子と同様、世界大会出場のため東京五輪代表の藤井選手が欠場。男子の高橋選手以上に岡田選手の優勝が最有力かなと予想されました。
レースが始まるとすぐ岡田選手が飛び出し、河添選手が追う展開となりました。岡田選手は2kmで河添選手も引き離し、あとは世界選手権の派遣設定記録あるいは参加標準記録との戦いになりました。しかし、風もあったようで一人では記録は出せず。とはいえ後続を2分以上引き離す貫録勝ちでした。
記録は能美でリベンジするでしょうか。
標準記録として認められるにはIRWJ(国際競歩審判員)が3人必要で、国内には2人しかいないため、海外から審判を呼ぶ必要があります。
今回は入国制限で海外から呼べないため特例で記録が承認されましたが、能美の開催される3月には入国緩和もすると思うので何とか審判を呼んでほしいです。
まとめ
今回は有力選手欠場もあり、きっちり高橋選手、岡田選手が横綱相撲で勝った試合だったと思います。世界競歩チーム選手権、能美、輪島と続くレースも楽しみにしたいと思います。