たとえ気持ちでは孤独が好きでもヒトの体は孤独に生きるようにできていない

画像1 雲が飛ぶ        小学一年の初登校の日 誰もいない山道を1人で向かった小学校 家族はみんな忙しく 隣近所の小学生たちも忙しく 1人で行ってね 大丈夫 小学校は見えているあっちへ向かって歩いていけばいいんだよね
画像2 日本の生涯未婚率は1990年代以降増加するばかりで
画像3 総世代に占める単身世帯の割合は  1980年に19.8% 2010年が32.4% 2035年になると37.2%になると予想されていると 慶應義塾大学大学院の先生がおっしゃってた
画像4 小学校1年生 クラスの児童は45人 その頃の山奥の小学生 何から何まで2人行動 教室の席も2人並んで 体操の行進も遠足も2人並んで 当然45人目はあまり
画像5 当然 山道1人で平気なのがあまり役 どうしても2人1組でなければならない授業は担任の先生がお相手してくれた クラスメイトも先生もいつも気の毒そうにしてくれたけど何の不便も感じないから気を使わせて悪いなぁって
画像6 あんまりいつもいつもだから 何年か経ったとき寂しくないの?と聞いてくれたクラスメイト 尋ねられた本人目をぱちくり その時初めて知った     みんなは1人と言うだけで1人が寂しいんだ
画像7 45人中の1人 寂しいがわからないだけじゃなく計算間違えるのも理屈が変なのも有名だけど 無理矢理計算してみれば単身世帯って30% 小学生のお教室で 1人で寂しくないのはたった2% あと28%の寂しがり屋さんは一体どうやって毎日を楽しく生きているのだろう
画像8 2005年なんてちょっと古いけど 2005年のOECDの調査では  友人同僚と付き合わない日本人15.3% 世界平均6.7% よかった  一人ぼっちでも平気な人 ここでは15.3%もいる
画像9 でもそうなのかな  恥ずかしがり屋で引っ込み思案な日本人 友人同僚と付き合いたくても付き合えないだけなのかも どうやったらいいのかわからないだけなのかも
画像10 思い出すのは遠い昔の小学校 実はひとりぽっちの子は他にもいた 足が不自由で友達について行けない子 家が貧し過ぎぎて遠慮しがちな子  寂しそうなのに気がつくと なるべくそばに行っていた 話す事はほぼほぼなかったけれど
画像11 1人で居るからって必ずしも1人でいたいからじゃないらしい ちょっとずつ学ぶ小学生だった
画像12 大人になってお店でご飯食べたり旅行もするようになって そうなんだご飯て1人で食べるもんじゃないんだ 旅行って誰かと行くもんなんだ いつもどこでも1人なのは自分だけだって気がついて驚く 嘘でしょと見回したけどみんなみんな誰かと一緒 嘘じゃなかった 人間てすごいなぁと息を飲んだあの日
画像13 孤独の定義って「家庭や地域社会との交流が客観的に見て著しく乏しいこと」
画像14 でもイギリスでは「人間関係の欠如・不足と言う主観的で望まない感情」「社会的関係の質や量について現状と望んでいるものと一致しない時に感じるもの」
画像15 日本なのに一般的に孤独を話題にするときの孤独はイギリスっぽい 気楽におしゃべりするとき日本の孤独の定義は孤独と言うより孤立の区分け 孤立していても本人は孤独と気がついていなかったりする
画像16 とは言え
画像17 「誰にも邪魔されずに1人で閉じこもって調べ物や研究しているのが大好きなのだが10日1ヵ月とそうしているうちに身体の方が不調を訴えてくる   やむを得ず人と交流しに無理矢理穴蔵からはい出さなければならない」 そう言っていたのはイエール大学助教授の成田先生「やっぱり人間は孤独に生きるようにできていないらしい」
画像18 そうなんだな 人間の体はどうやら人間と交流せずにはうまく機能して生きて行けないものらしい 気持ちがどんなに一人ぼっち好きでも
画像19 大学教授のように賢くない場合は1人で閉じこもる自由勝手な時間が長いと認知機能が微妙に衰えていったりは確実 めんどくさいからと高齢びととかを1人で放ったらかすよりはにっこりこんにちはくらいで日本の損失が減らせるものならば
画像20 孤独大好き人間でもそんな具合だからそうじゃない人がずっと1人で生きて行かなければならないことになったらどんなにきついことだろう
画像21 むしろ1人ならまだしも 幼児と2人で孤立してしまったら 相談相手どころか愚痴をこぼす相手さえいなかったら
画像22 孤独の定義はイギリス式が良いのかもしれない ヨーロッパでよく言われる「自分も気がつかずに人に迷惑をかけているのだから人に迷惑をかけられても許してあげなさい」そういう暗黙の了解のある社会だったら気を使わずに誰にでも声をかけてあげられる 「大丈夫ですか?」
画像23 迷惑をかけないように自分をがんじがらめにして遠慮して遠慮して黙って辛抱して孤立して孤独にさいなまれて誰にも知られず滅びるよりは そして優しい人たちの心を 助けられなかったと言う後悔の涙で満たすよりは
画像24 とかわかったようなことを言いながら 実は自分が1番危なかったり 誰にでも話しかけるとは言うものの 1人は寂しいがよくわからないから つい相手に返事するのを忘れてしまう 交流にならない 行ったきりなだけ
画像25 1人が楽しい 好きなように生きているのが最高 そう言い切って輝いている人もいるけれど やっぱり愚痴が言える友達くらいはいたほうが安全 人生って一瞬先は闇だから そして社会には他人の命を守らなければならない役目の人たちも多いから 楽しいからいつどうなっても構わないでと言い放ちきれるものでもない
画像26 なんで孤独の話になんかなっちゃったんだろう?    枇杷の葉っぱの妖精の顔をお見せしたかっただけなのに
画像27 ドラゴンボールから来た竜の雲を みてみてみてって言いたかっただけなのに
画像28 多分シンギュラリティーが気になっていたから 2040年と言われていたその時がどうやら再来年ごろに来そうだと言う噂
画像29 そうかもしれないと思わせる昨今のAIの躍進ぶり
画像30 人間は例え気持ちでは孤独が好きでも体は孤独に生きるようにできていない

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